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Dr’s BLOG / 先生のブログ一覧

2025-12-08

耳介軟骨移植とは?|鼻尖形成と組み合わせて自然に高さを出す施術

こんにちは!

「自然な美を、信頼でデザインする。」

形成外科専門医の藤橋政尭です。

 

 

耳介軟骨移植とは、ご自身の耳の軟骨を採取し、鼻先へ移植することで、鼻先の高さや形、方向性を整える施術です。

特に鼻尖形成と併用することで、鼻先を細くシャープに、美しく前方へ投射させることができます。

アジア人は鼻翼軟骨の強度が弱い方が多く、軟骨が外からの圧力に負けると後戻りすることがあります。

そのため、耳介軟骨で支えを強化することが、自然かつ綺麗な鼻先を長期的に維持する上でとても重要です。

鼻尖形成のみでは変化が小さいことも多いため、基本的に鼻尖形成と組み合わせて施術を行います。

引用元:『形成外科治療手技全書Ⅶ 美容医療 第1版』(克誠堂出版株式会社 2019年) p.137 図5を一部改変して掲載

 

 

◾️耳介軟骨移植はこんな方におすすめ

• 鼻先をツンとしたい、細くしたい

• 団子鼻を自然に改善したい

• 横顔のバランスを整えたい

• 鼻の穴の見え方を改善したい

• 異物を入れることに抵抗がある

• ナチュラルな鼻先を求めたい

特に「自然な変化」が欲しい方に向いています。

引用元:『形成外科治療手技全書Ⅶ 美容医療 第1版』(克誠堂出版株式会社 2019年) p.137 図5を一部改変して掲載

 

 

◾️採取部位と特徴

採取は主に2箇所から行います。

●耳甲介(推奨)

• 耳の裏を約3cm切開

• 多くの軟骨を採取できる

• 傷は隠れるので目立ちにくい

• 術後数日はガーゼ固定(タイオーバー)を行い血腫を予防

 

●耳珠(必要時のみ)

• 耳の穴の入口付近を小さく切開

• 少量採取できる

• 術後イヤホンが装着しづらくなる可能性

耳の形が崩れたり、目立つ傷になる心配はほとんどありません。

 

 

◾️鼻中隔延長との関係

耳介軟骨はしなやかで鼻先に適した素材です。

強度は肋軟骨や鼻中隔軟骨ほど強くないですが、耳介軟骨を2枚重ねることにより鼻中隔延長の材料としても使用できます。

しかし、がっつり鼻先を高くしたい場合や鼻翼軟骨のサイズが小さい、エンベロープ(皮膚・軟部組織)に余裕がない、などといったケースでは材料量と強度の観点から肋軟骨または鼻中隔軟骨を使用することが多いです。

つまり、

小〜中程度の鼻先変化 → 耳介軟骨で十分

それ以上の大きな変化 → 肋軟骨 or 鼻中隔軟骨が適する

というイメージです。

引用元:『形成外科治療手技全書Ⅶ 美容医療 第1版』(克誠堂出版株式会社 2019年) p.137 図5を一部改変して掲載

 

 

◾️術後経過(目安)

翌日  痛み止め内服。鼻ギブス濡らさない。うつ伏せ禁止
3日目  耳タイオーバー除去。洗髪は水洗い推奨
7日目  ギブス・抜糸。翌日より洗顔・入浴OK、メイクは翌々日から
1ヶ月  腫れが引き、自然な形に
3ヶ月  完成に近い状態へ

※長時間の眼鏡、鼻を押す行為は1ヶ月控えてください。

 

 

◾️リスクと合併症

鼻先の曲がり、軟骨の浮き、血腫、感染、後戻りなどが5〜10%程度で起こる可能性があります。

耳の圧痛や一時的な感覚鈍麻が出ることがありますが、多くは改善します。

 

 

◾️まとめ

耳介軟骨移植は、

• 自然な高さ

• 鼻先の洗練

• 軟骨の支持力向上

を実現するための重要な材料で鼻尖形成や鼻中隔延長との同時施術がおすすめです。

「少しだけ高さが欲しい」「団子鼻を自然に改善したい」

そんな方にとって、耳介軟骨は非常に心強い味方となります。

 

 

ご予約はこちらから

60秒で予約完了 ▼

https://reservation.medical-force.com/b/d7bb811e-ebd5-4b93-93f8-588864b24f15

 

 

【プロフィール】

藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。

自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。

「自然な美を、信頼でデザインする。」

そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。

 

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【SNS】

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【経歴】

2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業

2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修

2017年4月 昭和大学病院 形成外科

2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科

2019年4月 西尾市民病院 形成外科

2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科

2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科

2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科  診療科長

2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤

2024年4月 銀座TAクリニック副院長

2025年11月 BIANCA CLINIC

 

【所属学会・資格】

日本形成外科学会 形成外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)会員

日本美容外科学会(JSAS)会員

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