シミの種類による治療方法
シミの種類による治療をご提案したいと思います。
皮膚科専門医の葉山愛弥です。
シミの種類
シミと思われるものには、実は種類があります。
いわゆる年齢と光老化で出現する老人性色素斑、ホルモンバランスや刺激に伴ってでてくる肝斑、若いころから出現するそばかす(雀卵斑)、後から出てくるアザであるADM(遅発性両側性太田母斑、後天性真皮メラノサイトーシス)、湿疹やレーザー治療後など炎症後に生じる色素沈着。幼少期からあるものであれば扁平母斑というアザの一種ということもあります。
シミの治療方法
肝斑はレーザー刺激で悪化することもあり、色素沈着も治療のアプローチ方法が異なるため、まずは診断していくことが大切です。ところが混在していることも多いため、治療の選択にはダウンタイムと治療経過を患者様と相談していきながら進めることも大切だと考えております。
しみやそばかす
色調が強く、孤立性のものにはピコシュアによるピコスポットがおすすめです。
ただし、ダウンタイムとして多少の痂皮の形成、1か月後頃までをピークに色素沈着がでる可能性があるため、施術後のケアも大切になります。
細かいしみや、淡いそばかすにはルメッカによるIPL治療がおすすめですが、こちらも多少の痂皮が出る可能性があります。
色素沈着はピコシュア程ではないためテープ貼付等は不要です。
また、ダウンタイムが出ないように施術をご希望の方はピコトーニングで少しずつ薄くしていくのも良いでしょう。
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ADM、扁平母斑
ADMは真皮内にメラノサイトがいるため、ピコスポットで数回の施術が必要になります。
扁平母斑は1/3程度の確率で消すことができますが、必ず消えるものではないので、どこまでトライするかはご相談させていただきたいです。
肝斑
肝斑治療としては基本的にはトラネキサム酸500-750㎎/日、ビタミンC併用3か月で8割が改善すると言われています。
トラネキサム酸は、抗プラスミンという軽微ではありながらも凝固作用を有する薬剤のため、ピル内服中、高脂血症の方は血栓のリスクがあるため内服はできません。とはいえ血栓の報告はほとんどないため、短期間にとどめて内服するのも個人的には良いかと思っています。
内服できない方はメソナJによるトラネキサム酸の導入や化粧品を使用するのも良いです。注入やターゲットクールを使用するのも良いと考えています。
また、肝斑は悪化に注意!!
スキンケアの際にふき取り化粧品で過度に擦ったり、パッティング、ホルモンバランスでも悪化しますので注意しましょう。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は自然に軽快することが多いですが、3か月から1年程度と部位や炎症の程度でも長さが違うため、トラネキサム酸やハイドロキノンの化粧品や、トラネキサム酸のメソナJでの導入、ピーリング、特にバイオリピールは色素沈着に有用と考えています。、また、ピコトーニングやポテンツァによる肝斑治療も有効です。
ここで皮膚科専門医の私個人のつぶやき・・・
しみと肝斑が混在する方も多く、肝斑増悪をおそれてしみ治療をしないのは勿体ない気がしますので、まずはプレメデュケーションとして2か月は肝斑治療を行い、様子をみながらルメッカやピコスポットを使用するのも良いと思います。
まずはご相談、当院にはサブスクでの肌治療もありますので、しみの治療を一緒に考えていけたらと思います。