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Dr’s BLOG / 先生のブログ一覧

2025-09-30

アドバテックスでニキビ跡の赤みを消す最適なタイミング

アドバてクスが先日より大人気です。

赤ら顔や酒さの方、鼻回りの血管拡張などにも効果を発揮しています。ではニキビ跡の赤みにはどうでしょうか。

 

皮膚科専門医の葉山愛弥です。

ニキビが治ったあとも、赤みだけが長く残ってしまうことがあります。この赤みは「炎症後紅斑(PIE)」と呼ばれ、ニキビ跡の中でも特に目立ちやすいタイプです。炎症そのものは治癒していても、毛細血管が拡張したまま残ることで皮膚の表面が赤く透けて見えてしまいます。こうした炎症後紅斑に対して、アドバテックス(ADVATx)レーザーは特に効果を発揮します。

アドバテックスは589nmと1319nmの2つの波長を搭載したレーザーで、そのうちニキビ跡の赤みに主に働くのが589nmです。589nmの波長は酸化ヘモグロビンに高い吸収性を持ち、拡張した毛細血管を選択的に加熱します。血管壁に穏やかな熱凝固を起こすことで、時間をかけて血管が退縮し、皮膚表面の赤みを徐々に鎮めていきます。出力を一気に上げて血管を閉塞させるタイプのレーザーとは異なり、アドバテックスは刺激が少なく、紫斑(内出血)が出にくいため、ダウンタイムを最小限に抑えられるのが特徴です。1319nmはニキビの原因でもある皮脂腺をターゲットにしているため、ニキビができにくくなる可能性にも期待したいところです。

 

照射のタイミング

 

治療効果を最大限に引き出すには照射のタイミングが非常に重要です。アドバテックスは炎症中のニキビには適しておらず炎症が完全に落ち着いた後、赤みだけが残っている段階で治療を行うのが理想です。膿が残っていたり、押すと痛みを伴う状態のまま照射すると、熱刺激によって炎症が悪化したり、色素沈着が残りやすくなります。照射の目安は、炎症が治まってから2〜3週間ほど経過した頃です。この時期は、拡張した毛細血管が皮膚表面に透けて見え、自然治癒のプロセスが安定している段階です。このタイミングで照射することで、血管の退縮を促し、肌の回復をサポートできます。

 

治療回数

 

治療回数の目安は、赤みの状態や肌質によって異なりますが、通常は2〜4週間間隔で3〜5回程度の継続照射が推奨されます。1回でも赤みの改善を感じることがありますが、慢性的に残っている炎症後紅斑では、複数回の照射で血管が安定し、赤みの再発を防ぎやすくなります。マイルドな出力で肌への負担が少ないため、繰り返しの治療も安心して行えます。

アドバテックスは、炎症後紅斑の原因である毛細血管拡張に穏やかに作用し、肌の色調を整える治療です。炎症が治まったのに赤みだけが長く残る場合には、適切なタイミングで複数回照射を行うことで、肌本来の透明感と均一な色調を取り戻すことができます。

 

 

ニキビ跡でクレーター以外の赤みでお悩みの方も是非ご検討ください。

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