ナノステムが導く”本気の肌再生”
みなさん、こんにちは!
形成外科専門医のありす先生です。
女性なら誰しも輝くお肌に憧れますよね…いえ、最近では男性でお肌のケアをする方も本当に増えてきたので、性別は関係なく注目されるテーマになってきました。
今日はひとつ、脂肪吸引をするなら絶対一緒にやって損はない美肌治療をご紹介します!

以前、クマ取りの治療についてブログを書きました。
https://biancaclinic.jp/blog/46006/
クマ取りにはいくつか手段があって、注入もあれば手術もあります。
最近、クマ取り+脂肪注入という治療を選択した方がいらっしゃったのですが、せっかく自分の脂肪を取るなら最大限有意義に使いたい!ということで、
脂肪幹細胞治療としてお肌に使用するナノステムという治療を行いました。
結果からお見せしますね。
こちら、afterは1ヶ月後です。

肌のハリ感・ツヤ感が増して毛穴が目立ちにくくなり、全体のくすみ感も軽減してトーンアップしているのがわかると思います。
患者さまは施術直後から「肌がしっとりしてる」と感じられたそうで、
1週間ほどで赤みが落ち着くと、徐々に肌のハリ感が増してきたとのこと。
「ファンデーションがムラなくのる」「朝の肌の調子が全然違う」と話されていました。
ナノステムで肌そのものが“再生されたような”みずみずしさを実感できる結果になりました。
ナノステムとは?
ナノステムとは、ご自身の脂肪から抽出して特殊な加工を施したシルキーファットを、ダーマペン4を使って肌に導入するエイジングケア治療です。
まず、患者さまから採取した脂肪を遠心分離し、不要な成分を取り除いて「コンデンスリッチファット(CRF)」を精製します。
このCRFをさらに細かく加工・精製したものが「シルキーファット」。
ナノステムでは、この極めて微細な脂肪成分を用いるのが最大の特徴です。
このシルキーファットには、幹細胞やエクソソーム、成長因子といった再生成分が豊富に含まれており、肌本来の再生力をサポート。
「ヒアルロン酸のように外から足す」ではなく、「肌が自ら育っていく」ような感覚の治療です。

シルキーファット×ダーマペンの相乗効果
ダーマペン4は16本の極細針でお肌に微細な穴(チャネル)を形成し、その穴を通してシルキーファットを真皮浅層に導入します。
このとき、ダーマペンによる“創傷治癒反応”がコラーゲン生成を促進。
さらに、シルキーファットが細胞レベルで再生をサポートすることで、内側からふっくらとハリを取り戻すような変化が生まれます。
注入針が非常に細いためダウンタイムが少なく、施術後の赤みも数日で落ち着きます。
また、脂肪注入と違ってボリューム変化は出ないので、
「肌質をきれいに整えたい」「自然な若返りがしたい」方にぴったりです。

一回の治療で“形と質”を同時に整える
脂肪注入は、顔の「形」を整える治療。
ナノステムは、肌そのものの「質」を底上げする治療です。
つまり、
・脂肪注入 → 立体感を取り戻す
・ナノステム → 肌の再生力を高める
この組み合わせで、構造・質感・ツヤのすべてを再構築できます。
ナノステム治療は、脂肪吸引を伴う治療の際におすすめですが、もちろん単独でも可能です。
いろいろな肌治療を試したけれど、もっとツヤ感を出したい!お肌のハリ感を出したい!という方は、ぜひぜひ試していただきたいです!

執筆者:幡手 亜梨子(はたで ありす)
形成外科専門医/美容外科医
九州大学医学部卒業後、大学病院や関連施設で形成外科・美容外科の診療に従事し形成外科専門医を取得。
顔面・体幹の再建手術から美容外科領域まで幅広い症例を経験し、解剖学的知識に基づいた自然で美しい仕上がりを大切にしています。
学生時代にはアイドルとして活動していた経験もあり、“見られる美しさ”と“医療としての美しさ”の両面を理解する立場から、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提案できるのが強み。
プライベートでは旅行とグルメが好きで、美容やライフスタイルに関する情報をInstagramで発信中。
経歴
- 九州大学医学部医学科 卒業
- 新東京病院 初期研修
- 自治医科大学附属病院 形成外科 勤務
- ルーチェクリニック 勤務
- 新小山市民病院 形成外科 勤務
- 帝京大学医学部附属病院 形成外科 勤務
- JR東京総合病院 美容外科・形成外科 勤務
- 有明ひふかクリニック 勤務
所属学会・資格
- 日本形成外科学会 専門医
専門分野
- 美容外科手術(目元・フェイスライン・婦人科形成など)
- 注入治療(ヒアルロン酸、ボトックス、脂肪注入)
- レーザー・スキン治療
- 再生医療・エイジングケア







