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Dr’s BLOG / 先生のブログ一覧

2025-11-21

下眼瞼除皺術とは?⸻たるみ・皮膚の質を考慮した治療選択

こんにちは!

「自然な美を、信頼でデザインする。」

形成外科専門医の藤橋政尭です。

 

これまでの記事では、クマの原因となる「中の構造」、つまり眼窩脂肪の膨らみや凹みをどのように治すかについて、ハムラ法、脱脂+脂肪注入などの治療を中心に解説してきました。

しかし、クマ治療を考えるうえで忘れてはならないもうひとつの重要な要素があります。

それが 皮膚のたるみ です。

クマ治療というと、どうしても内部構造に目が向きやすいのですが、実は仕上がりを大きく左右するのが、表面の皮膚の状態なのです。

今回は、皮膚のたるみをしっかり改善する治療である下眼瞼除皺術(かがんけんじょすうじゅつ) を分かりやすく解説します。

 

 

■ 皮膚のたるみがあると、構造治療だけでは限界がある

目の下のクマには、脂肪の膨らみ / 骨格的な凹み / 皮膚の薄さ、といった様々な要因がありますが、皮膚のたるみが強いタイプでは、内部構造を治しても満足のいく結果が得られにくいことがあります。

理由はシンプルで、伸びた皮膚は自然には元に戻らないからです。

眼窩脂肪が長年押し出されることで皮膚は伸ばされ、また加齢とともに皮膚のハリが低下して下垂します。

膨らませていた風船をしぼませると、ゴムだと元通りになりますが、皮膚はゴムのようには元に戻りません。

つまり、内部を治療したからといって“元の位置にきゅっと戻る”わけではないのです。

そのため、脂肪の膨らみを取ったり、ハムラ法で凹みを改善しても、皮膚の余りが強いと、しわやたるみは残ったままです。

こういったケースでは、内部の治療だけでは不十分で、皮膚そのものにアプローチする必要があります。

 

 

■ 下眼瞼除皺術:皮膚と眼輪筋をセットで整える手術

たるみが強い方に適応となるのが 下眼瞼除皺術 です。

 

皮膚を切除する手術と聞くと、「皮膚を余っている分だけ切ればいいんでしょ?」と思われがちですが、実はそう簡単ではありません。

皮膚は取りすぎると、下まぶたが引き下がって「あっかんべー」のようにめくれる下眼瞼外反」のリスクが高まります。

そこで重要になるのが、皮膚のすぐ下にある眼輪筋です。

 

 

■ 鍵となるのは「眼輪筋のリフトアップ」

皮膚が下垂しているとき、ほとんどの場合その下の 眼輪筋も一緒に緩んでいます

ここを放置したまま皮膚だけ切除すると外反しやすくなるため、眼輪筋を目尻側の骨膜に固定してリフトアップ(眼輪筋吊り上げ)します。

これにより:

• 下まぶた全体が持ち上がり、たるみが改善

皮膚の切除量を最小限にできる

• 仕上がりが自然で、外反予防もできる

というメリットがあります。

実際、眼輪筋吊り上げを行わないと皮膚を8〜10mm切らなければならないケースでも、吊り上げを行うことで 4mm程度 で済むことも多いです。

 

 

■ 傷跡は大丈夫?

下眼瞼除皺術で患者さんが最も不安に感じるのが 傷跡 でしょう。

結論から言うと、下まぶたの傷跡は非常に綺麗に治りやすい部位です。

術後1ヶ月の時点では赤みが出たりで傷跡として分かりますが、3ヶ月〜6ヶ月でかなり馴染んでよく見ないと分からない程度になります。

術後の傷で悩むケースは非常に稀です。

 

 

■ まとめ

下眼瞼除皺術は、皮膚のたるみ、下まぶたのゆるみ、皮膚の下垂による影、このような問題を改善するために、皮膚と眼輪筋にアプローチする治療です。

クマ治療は内部の構造だけで完結するわけではありません。

皮膚の状態をしっかり評価し、必要があれば皮膚側の治療を組み合わせることで、より自然で若々しい目元を取り戻せます。

 

 

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https://reservation.medical-force.com/b/d7bb811e-ebd5-4b93-93f8-588864b24f15

 

【プロフィール】

藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。

自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。

「自然な美を、信頼でデザインする。」

そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。

 

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【SNS】

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【経歴】

2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業

2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修

2017年4月 昭和大学病院 形成外科

2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科

2019年4月 西尾市民病院 形成外科

2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科

2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科

2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科  診療科長

2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤

2024年4月 銀座TAクリニック副院長

2025年11月 BIANCA CLINIC

 

【所属学会・資格】

日本形成外科学会 形成外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)会員

日本美容外科学会(JSAS)会員

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