痩せないのはなぜ?意外な原因と対策を美容内科医が解説
頑張っても痩せないのはなぜ?
「ちゃんと食事制限も運動もしているのに体重が減らない!」そんなお悩みを抱える方は少なくありません。
実は、痩せにくさの原因は単にカロリーだけではなく、体内のホルモンバランスや代謝、生活習慣に隠れていることも…。
今回は、BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)美容内科指導医・前田陽子医師が、痩せたい理由をズバリ解説します。
太る原因は“インスリン抵抗性”かも?
「太る=食べすぎ」と思われがちですが、実際にはそれだけではありません。代謝やホルモンの影響も大きく
関係しています。そのなかでも、近年注目されているのがインスリン抵抗性という状態です。
インスリンは、血糖値を下げるために分泌されるホルモンですが、頻繁に分泌され続けると体がだんだん効きにくくなり、脂肪をため込みやすくなります。これがインスリン抵抗性の状態です。
この状態が続くと…
・ウエストが太くなる
・空腹時血糖や中性脂肪が高くなる
・高血圧になりやすい
など、肥満に直結する変化が起こってしまいます。
「頑張っているのにちっとも痩せない!」理由はさまざま
体が痩せにくいのには、インスリン抵抗性のほかにも、以下のような複数の要因が重なっていることもあります。
・筋肉量の減少や運動不足
・腸内環境の乱れ
・睡眠不足やストレスによるコルチゾール過剰
・性ホルモンバランスの乱れ
・栄養素の欠乏(特にビタミンDなど)
・高GI食・果糖の過剰摂取
・内分泌かく乱物質(環境ホルモン)への暴露
「がんばってるのになかなか結果が出ない…」という方は、こうした“隠れた原因”が関係しているかもしれません。
GLP-1ダイエットの落とし穴
最近では、GLP-1受容体作動薬(例:セマグルチド)を活用したダイエットも注目されていますね。
実は、臨床試験の結果では、減った体重のうち約40%が筋肉などの脂肪以外の組織だったことがわかっています。
つまり、GLP-1を使っても筋肉量をキープしなければ、代謝は落ちやすくなり、リバウンドのリスクも高まるのです。
痩せ体質は生活習慣の見直しから!
本当に大切なのは、「太りにくく痩せやすい体をつくること」。
そのためには、食事・運動・睡眠といった基本的な生活習慣を見直し、ホルモンや栄養バランスを整えることがカギになります。
【まとめ】「痩せない」のには理由があります
頑張ってもなぜ痩せないのか?その裏は、体質やホルモンバランス、インスリン抵抗性といった“目に見えない原因”が潜んでいることもあります。
ダイエットを頑張っているのに効果が出ないという方は、まずはご自身の体の状態を知ることから始めてみませんか?
ビアンカクリニック美容内科では、体の内側から美と健康をサポートします。
無理な食事制限で挫折する前に、あなたに合った「痩せやすい体づくり」、一緒に考えていきましょう。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の疾患の診断、治療、予防を目的としたものではありません。健康上の懸念がある場合は、必ず医師にご相談ください。