愛と絆のホルモン!オキシトシンでアンチエイジング
みなさんこんにちは。
BIANCA 美容内科指導医の前田陽子です。
美容内科指導医 前田陽子医師プロフィール
沖縄県立南部医療センター・こども医療センターで初期研修、京都府立医科大学放射線科、美容クリニックでの勤務を経て点滴療法研究会のセミナーで高濃度ビタミンC点滴と出会い、アメリカリオルダンクリニック リサーチフェローとして留学。米国抗加齢医学会の専門医試験に最年少で合格するなどの実績を持つ。
現在はBIANCA (ビアンカ)に美容内科指導医として在籍。美容内科指導医の役割は、身体を内側からケアして健康的な美しさにアプローチすること。身体の内側から老化を治療するエイジングケアのプロフェッショナルとして、ナチュラルホルモン補充療法やペプチド療法、サプリメント治療など、患者様に合わせた治療の提案により、体質を改善しいつまでも若々しく過ごすサポートを行う。
<所属学会・資格等>
・日本美容内科学会理事
・米国抗加齢医学会(A4M)専門医
・A4Mアンチエイジング・代謝・機能性医学フェローシップ
・米国先端医療学会キレーション専門医
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みなさんは愛と絆のホルモン、オキシトシンをご存知ですか?
オキシトシンとは幸せホルモンの1つ。
心を安定させる効果がある「幸せホルモン」には3つの種類があり、働きにはそれぞれ違いがあります。
- ◆心の安定をもたらすセロトニン
- ◆やる気を促すドーパミン
- ◆優しい気持ちになるオキシトシン
今回ご紹介するのは、幸せホルモンのひとつオキシトシン。脳の視床下部から分泌される神経伝達物質のひとつで、愛と絆のホルモンとも呼ばれています。その呼び名のとおり、分泌されることで不安や心配などのネガティブな気持ちを緩和し、幸福感が高まるのがオキシトシンの効果。
オキシトシンにより集中力が向上する、ポジティブになるという効果のほか、アルツハイマー病や自閉症の治療への可能性も示唆されており、広く注目を集めています。
オキシトシンは分娩時に子宮の収縮を促す陣痛促進剤として使われるほか、出産や授乳にも関わりが深く、これまでは女性特有の愛情ホルモンだと認識されていましたが、研究が進み男性でも分泌されるということがわかっています。
オキシトシンが多い、少ないとどうなるの?
オキシトシンの十分な分泌は、心にも身体にも良い影響を及ぼします。
たとえば、幸福感が高まる、認知機能が改善するという効果。アンチエイジング的な側面では、筋肉の増量という効果も期待できます。
オキシトシンが多い人は、安定した気持ちで毎日楽しく過ごせているという特徴があるでしょう。オキシトシンの分泌によりストレスが緩和され、安定した気持ちで過ごすことができれば、心と身体の両面からの健康につながります。
反対に、オキシトシンが少なくなったときの症状は以下のとおりです。
- ◆認知機能の低下
- ◆鬱症状
- ◆言語的コミュニケーションの障害
- ◆筋肉の痛み
- ◆睡眠の質の低下
このように、オキシトシンが減ると心にも身体にも不調をきたす可能性があります。気持ちが鬱々とする、言葉が流暢に出てこない、寝つきが悪いなどの症状は、もしかするとオキシトシンが少なくなっているからかもしれません。
オキシトシンが減る理由と増やす方法は?
オキシトシンが減る原因は、加齢とストレスです。できるだけストレスがかからない生活が、オキシトシンの分泌を増やすことにつながります。
とはいえストレス社会の現在、ストレスがまったくない状態をキープするのは難しいかもしれません。規則正しい生活をする、ストレス解消するなどして、ストレスとうまく付き合うようにしましょう。
幸せホルモンの呼び名のとおり、心地よいと感じることで分泌が促される、これがオキシトシン分泌のメカニズム。以下のような行動が、オキシトシンの分泌を増やすことにつながります。
- ◆好きな人と一緒に過ごす
- ◆手をつなぐ、ハグなどのスキンシップ
- ◆ペットと触れ合う
- ◆今日あった良いことを日記に書く
好きな人と一緒に過ごす、ペットの犬と触れ合う、マッサージを受けるなど、幸せを感じられる瞬間を増やしていくと、オキシトシンの分泌が活性化。人やペットと触れ合ったり視線を合わせたりすることで、信頼感や絆を深める効果も得られます。
オキシトシンの分泌を増やす生活を心掛けることも、アンチエイジングの一環です。心と身体への良い循環で、若々しさや美しさにも良い効果が期待できるでしょう。
自分のオキシトシンの分泌量が気になる方は、チェックできるサイトもあるのでぜひ参考にしてみてください。