シミや肝斑へ効くトラネキサム酸。なぜ効くの?内服できない場合はどうすれば良いの?
みなさんこんにちは。
BIANCAのひめ先生です。
今日は皮膚科や美容皮膚科で必ずといっていいほどお勧めされる”トラネキサム酸”についてお話します。
美容内服といえば基本中の基本はビタミンCなどのビタミン群なのですが、
ドラッグストアなどでも買えるビタミンと比較し、
トラネキサム酸は医療機関での処方薬になるため、
入手がやや面倒であり、飲まなくてもいいなら省きたいという方もいらっしゃると思います。
ただトラネキサム酸、シミや肝斑に効果があるというのは
臨床研究でも証明されており、飲んでいただきたい内服のひとつです!
ではなぜそんなに効果があるのか説明していきます。
まずメラノサイトという細胞からメラニンが生成されるのですが、
このメラニンがシミの元になります。
トラネキサム酸はメラノサイトの活性を抑制してくれます。
これはメラノサイトを作る上不可欠なプロスタグランジンという物質を抑えてくれるから。
これによりメラニン生成を低下させ、シミを予防してくれるんです。
またトラネキサム酸には抗プラスミン作用という炎症を抑えてくれる作用もあるので、
風邪を引いた時にも喉の炎症を抑える目的で出されることもあります。
これは皮膚の炎症にも同じことがいえるので、炎症で皮膚の赤みが強い方にも効果的です。
しかし、トラネキサム酸はプラスミンという物質の働きを抑え
血を凝固に傾ける作用があります。
美容目的に内服するトラネキサム酸の容量は500mg/日であり
これによって血液が凝固してしまうことはほとんど考えられませんが、
例えば、ピルの内服など他に血液凝固の素因がある場合は内服は控えた方が無難になります。
その場合はトラネキサム酸を外用で塗ることになります。
おすすめなトラネキサム酸の外用に関してはまた次回紹介しますね。
ではまた明日☆