炭酸ガスレーザーでそのいぼ取りませんか?
日差しの強い日が続きますが、光老化ででてくるシミ・そばかす・肝斑・いぼ。
夏の紫外線対策はできているでしょうか?
皮膚科専門医の葉山愛弥です。
Instagramにも投稿しておりますが、日焼け止めは十分量!!
3時間おきに塗りなおすことが大切です!!
塗るものに関しては、皮膚科医が最も得意とする分野。
※ドクターズコスメ・オンラインショップでも購入できるものがありますのでご参照ください。
何せ15年以上も沢山の患者様に、十分量の薬の外用指導と、実際に治療として塗ってきておりますので、是非塗り方や塗る量は参考にしていただけますと幸いです。
「日焼け止め節約しない」
https://www.instagram.com/dr_manami/reels/
紫外線からの光老化は、加齢での老化を加速し、予防の有無やケアによって大きく差が開くと思っています。
さて、本日の話題はCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)。
かなり昔からあり、使われてきた施術だと思います。そこで、治療に向いているものをご紹介!!
脂漏性角化症
俗にいう老人性いぼ…名前に抵抗がありますが、正式には脂漏性角化症。
これは光老化、つまり蓄積された紫外線で生じることが知られています。紫外線でできたこのいぼは、同じように紫外線を多く浴びることで生じる悪性腫瘍の併発も示唆されてきておりますので、見た目だけでなく、できれば除去することをお勧め。
軟性線維腫、Skin tag、アクロルドン
全て同一に含まれる疾患です。
こちらは遺伝的素因や、擦れる刺激などで出ると言われている、いわゆる首や脇に出てくる有茎性(とびでたような首根っこのあるおでき)や、ドーム状の肌の色~茶色く柔らかいいぼです。
ウイルス性疣贅(扁平疣贅、尋常性疣贅)
これらはヒトパピローマウイルスで生じるいぼで、ウイルスのため増えます!!
体が追い出そうとするとかゆみを伴うこともあるため、早めに除去しましょう。
これらは、いぼとして括られることがありますが、実は原因は様々。
共通していることは表皮から真皮浅層の浅いものということです!
そんないぼは、炭酸ガスレーザーを用いると1週間程度の傷、1-2か月の赤みのダウンタイムはあるもののかなり綺麗にとることができます。
なお、ホクロや脂腺増殖症、線維腫などの深いおできに関しては、もう少しダウンタイムが長くなりますが、顔の場合は血流もよく、皮膚も薄いことから比較的綺麗に除去することができます。
深いホクロの場合はあえて、くぼみができないように2回にわけて照射することもあります。
キズが治るまでに2週間程度、赤みは3-6か月と深さや皮膚代謝によって長くかかることもあります。
また、基底細胞癌や悪性黒色腫という、悪性も腫瘍もまぎれていることがあるため、皮膚科の診断は重要になると考えております。是非、皮膚科専門医にご相談ください。
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)という機器を使用し、レーザー照射によってホクロやいぼを除去する施術です。
CO2レーザーは照射部位の細胞に含まれる水分に反応し、熱エネルギーを発生します。この原理を利用したのが、ホクロやいぼの除去治療。水分量の多い盛り上がったホクロやいぼにピンポイントで照射することで、その内部にある水分が蒸散し、ホクロやいぼを形成する組織を取り除きます。ホクロやいぼのあった部分は新陳代謝によって新しい皮膚が形成され、周囲の皮膚となじんで目立たなくなります。
また、ホクロやいぼへのピンポイントな照射が可能です。パルス幅を狭くすることで、蓄熱による影響も最小限で済み、照射部位の周囲にある正常な皮膚組織へのダメージを抑えた治療ができます。 レーザーの蒸散作用も肌の表面にしか及ばず、深部まで届くことはありません。また、レーザー照射部位の周囲の血管は熱凝固作用によって固まるため、メスを使用した切開術より出血が少なくなります。
また、CO2レーザー治療では局所麻酔を使用しますが、1~2個程度の小さなホクロやいぼであれば数秒で施術が終了するため、麻酔なしを選択する方もいらっしゃいます。施術後の痛みも少ないため、初めてホクロやいぼを除去する方にもおすすめの治療法です。
傷痕が残りにくい点もメリットです。ただし、ホクロやいぼの程度によって、前述の通りダウンタイムの長さや程度にある程度差はでてきます。
https://biancaclinic.jp/treatment_category/skin-care/mole_removal/co2/
ここで皮膚科専門医の私個人のつぶやき・・・
いぼやホクロに関しましては、ここ数年、毎日のように除去してきました。
取り放題メニューも何度も行っており、実は得意とする分野でもあります。
診察とともに是非ご相談ください。