クマ治療の最前線 美容外科医が解説!
こんにちは、美容外科医の夏目隆太郎です。
ふと鏡を見たり、写真を見たりした時、「目の下のクマ」に気づいて、気分が沈んでしまう。
「寝ても疲れて見える」「老けた印象に見られる」——そんな経験はありませんか?
まずは「自分のクマの原因を正しく知ること」から始めましょう。
本記事では、クマの種類や原因、そしてそれぞれに適したクマ治療を、専門家の立場からわかりやすく解説します。
「何が自分に合っているのかわからない」と感じている方にこそ、読んでいただきたい内容です。
目のクマの種類と治療法
目の下のクマは、主に黒クマ、青クマ、茶クマの3つに分類されます。
・黒クマ:下瞼の凹凸が原因で影がかるクマを指します。手術の良い適応です。
・青クマ:
下眼瞼の皮膚が薄いことによる眼輪筋または皮下静脈叢の透過による青い色味のクマを指します。
パソコンやスマホの長時間使用、寝不足、疲れ、運動不足などによる血行不良によっても増悪します。
保温や目の休息、適度な運動など生活習慣の見直しが必要です。
眼輪筋が眼窩脂肪によって表層に押し出されている場合は、クマ手術によって改善が期待できます。
皮膚と眼輪筋間に脂肪注入を行ったり、肌育注射スネコスで真皮のコラーゲン産生を促して改善させる方法もあります。
・茶クマ:
色素沈着によるクマを指します。目を擦るなどの慢性的な機械刺激が原因と考えられます。
十分な保湿とハイドロキノン、ケミカルピーリングなど非外科的治療が有効です。
【黒クマの原理と治療目的】
①:眼窩脂肪の膨らみ ②:tear through ③:mid-cheek groove
・①の膨らみ
・②③の下にある靭帯の弛み+②-③間の周囲の脂肪が減ることによる凹み
それによる凹凸が目立つと黒クマが生じます。
①は10歳代でも脂肪量が多いと認めますが、
②、③の溝は、靭帯は皮膚と骨を繋いでいるため特に加齢性変化で骨萎縮が起きると皮膚もくぼんでつくられます。
②は早いと20歳代頃から徐々に深くなり、③は40歳代頃から出現してきます。
こちらのたるみ解説でも似た話をしています https://biancaclinic.jp/blog/43052/
◎治療戦略
◎①のみの場合:
・脱脂
瞼の裏の粘膜を切開し、余分な眼窩脂肪を摘出します。
②/③の溝があるときに脱脂単独で手術を行うと凹んだ目元になるので要注意です!
(上:術前 下:術後1ヶ月)
◎①+②/③の場合:
・裏ハムラ法
瞼の裏の粘膜を切開し、①の膨らんでいる余分な脂肪を、②/③の溝にずらして、凹凸を平らにします。
この症例は埋没、目頭切開も同時に行なっています。
(上:術前 下:術後1ヶ月)
・表ハムラ法
皮膚のたるみが多い場合、睫毛の近くの皮膚を切開し、①の膨らんでいる余分な脂肪を、②/③の溝にずらして、凹凸を平らにします。
皮膚たるみの評価方法:大きく口を開けて、目を上に向けた状態で下瞼の皮膚がある程度摘める場合は皮膚のたるみが多いと考えます。
・脱脂+脂肪注入
額やこめかみ、頬こけが強い場合
適量脱脂した後で、太ももから採取した脂肪を細かく分離し、不純物を取り除いて②③の窪みを埋めるように注入します。
同時に脂肪量が少ない部位に注入します。顔の脂肪吸引と併用することもあります。
(左:術前 右:術後3ヶ月 脱脂+脂肪注入(目の上、目の下、ゴルゴライン、額、こめかみ))
)
◎①+②/③で特に③の外側の凹みが強いの場合、ほうれい線上のたるみが強い場合:
・ミッドフェイスリフト
表ハムラのアプローチに加えて、中顔面の脂肪を持ち上げて凹みが強いところを含めて凹凸をなくします。

◎②/③のみ場合:
・注入治療(脂肪注入、ベビーコラーゲン注射など)
手術が怖い、ダウンタイムが取れない方にはベビーコラーゲン注射で直後からこのように綺麗になれます。
やや①の膨らみがあっても施術可能です。
(左:術前 右:術直後 ベビーコラーゲン注射)
⸻
クマを改善することで、見た目の変化だけでなく、
「お洒落が楽しくなった」、「営業成績が上がった」といった声もよくいただきます。
目元の印象は、思っている以上に日常や気持ちに影響しているのです。
美容医療は、単に“見た目を変える”ものではなく、“より自分らしく輝く手段”でもあります。
あなたにとって無理なく、そして自然な方法で、目元の悩みが解決できるよう、丁寧に診察しご提案いたします。
「クマ治療=整形」という先入観がある方も、どうぞ安心してご相談ください。
あなたの“印象美”を整える、第一歩になれば幸いです。
ご予約はこちらから
60秒で予約完了 ▶︎
👉 https://reservation.medical-force.com/b/d7bb811e-ebd5-4b93-93f8-588864b24f15
⸻
※美容医療にはさまざまな考え方があり、医師によって意見や方針が異なることもあります。発信内容はあくまで一つの参考としてお読みいただき、ご自身に合った納得のいく医療を選んでいただけたらと思います。
また、意図せず不正確な情報や誤解を招く表現が含まれていた場合は申し訳ありません。その際は適宜修正・補足させていただきます。
【プロフィール】
美容外科医 Dr.夏目隆太郎
形成外科で特に目元や顔面骨を中心としたお顔の手術を多数執刀
目元の治療に関しては、見た目の美しさだけでなく、眼科的な機能面も非常に重要だと考え、より安全かつ確かな治療を提供するため、現在は眼科医としても研鑽を重ねている
メスを使う治療だけでなく、ヒアルロン酸注入などの切らない施術を積極的に取り入れ、
美容外科・美容皮膚科・形成外科・眼科といった多角的な専門的視点から
日本を代表する美容健康再生医療クリニックであるBIANCA CLINICにて最新美容医療を提供している
【経歴】
2020年 東京医科大学卒業 東京都済生会中央病院
2022年 東京慈恵会医科大学附属病院形成外科
2023年 東京慈恵会医科大学附属柏病院形成外科
2024年 BIANCA CLINIC
【所属学会/資格】
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会正会員
日本眼科学会正会員
【SNS】
Instagramアカウント
https://www.instagram.com/dr.natsume?igsh=OHBvd3VtajV1bmY1&utm_source=qr