失敗しないボトックス、よくある失敗解説
こんにちは、印象形成する美容外科医 夏目隆太郎です!
印象形成する上で欠かせないのは、表情を整えることです。
笑いすぎてガミースマイルになったり、鼻根にシワが寄ってしまったりすると、豊かな表情は素敵だし人間味溢れていて個人的には好きですが、
たとえば”こち亀の両さん”のような豪快な印象を与えます。
上品な洗練された印象になりたい方は、少しイメージが変わってしまします。
笑う時、”への字”になってしまうなら常に愛想笑いの印象になったり、接客業なら仕事にも影響があります。
そこでボトックスで表情を整えることが有効です!まるでピアノの調律をするかように、表情筋ひとつひとつのバランスをみて患者様が望まれる印象となるようチューニングを行うのです。
夏は汗や皮脂を抑える効果があり、ボトックスをうまく使いこなすと強い味方になります。
しかし、ボトックスの失敗談が後を立ちません。それでボトックスを打たないのは非常に残念なことです。
今回はボトックスのよくある失敗例とその原因を解説していきます!
・表情がガチガチに固まった
ボトックスの投与量が多すぎることが原因です。
大体部位ごとに投与目安量が決まっています。
ボトックス注射の経験数が多いと、表情をみるだけでどれくらいの投与量でどれくらいの動きを抑えられるか予測がつきます。
しかし、最初は少なめに投与することが大切です。
足りなかったら追加できますが、効きすぎたら3ヶ月程度違和感が続いてします。
なのでボトックスは同じ施設で続けることをお勧めします!メンテナンスでご来院いただくたびにあなたに合う単位量を微調整していきます。
私は、あくまでもナチュラルに、それぞれの表情筋の動きを適度に残すように注射しています。
・ボトックスが効かなくなった
確かに長期間使用し続けると”中和抗体”が産生され、効果が弱くなる、効果持続時間が短くなる場合があります。
しかし全く効かなくなることはない印象です。
”中和抗体”予防法は…
投与期間を3ヶ月空ける:
少量追加投与したり、他の部位に注射しないこと ボトックスを打つときはまとめてやりましょう
複合タンパクフリーのボトックス製剤を使用する:
”中和抗体”産生の原因は、ボトックスに含まれる複合タンパクと考えられています。
複合タンパクフリーのボトックスでは、コアトックスがそれに該当します。効果は既存製剤と変わりありません。
私のよう全体投与量が多い方、3-6ヶ月程度の投与を繰り返す方、すでにボトックスが効きにくくなっている方におすすめです!
・目が開けにくくなった
眼瞼下垂があったり、上瞼のたるみ(一重の人にも多いです)が元々あって眉毛を上げてみる癖がある方に起こります。
眼瞼下垂やたるみで瞼が開けにくいと、前頭筋を使って眉をあげることで代償してくれています。なので前頭筋に効かせすぎると、その代償機構が働かなくなり目の開きにくさを強く自覚します。
その場合、額の中央より下には打たない、真皮内に注入して直接前頭筋に効かせないなど、
余計な動きのみ抑えて違和感を出させない打ち方が必要です。
ちなみに私も効かせすぎると開き難くなるので、マイルドに効かせて深い皺を予防しています。
眼瞼下垂手術や、埋没法、眉下切開などで目の開きにくさを改善することが根本的な治療になります。
・頬がコケた
エラボトックスで起こります。
(左:施術前、右:施術後 施術内容:VOLUMA 2ml)
その上の頬がコケている場合、エラが多少張っているだけで凹凸がついてエラが突出しているように見えます。
ここが落とし穴!エラが張っていると思って投与量を多くするとエラまでボリュームが減って、頬コケが広がった印象になります。
その場合、咬筋ボトックスは少量のみ投与して、頬コケ部をヒアルロン酸でボリュームupさせてあげることで綺麗な輪郭が整います。
『エラボトックス50U◯◯円!』のようなクーポンを見て受診すると陥りがちです。
・水がこぼれる、ストロー吸えない
人中ボトックスの打ちすぎでなります。
人中短縮効果や上唇の輪郭を綺麗にするために使用しますが、これも初回から投与量が多いことが原因です。
初回投与の基本、まずは控えめに!
人中ボトックスは適応、使用量間違えなければいい治療です。
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・まとめ
今回はボトックス治療のよくある失敗、その原因と予防法について解説しました。
ボトックスは表情を上品に整えてくれる最強の味方です。
特に初回の投与量は控えめに!ご自身に合う投与量を見つけていきましょう。
コアトックスなどの複合タンパクフリー製剤を使用して”中和抗体”予防が可能です。
よく言われるボトックスの失敗は、経験ある医師なら避けられます。
まずはお気軽にカウンセリングにいらっしゃってください。
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※美容医療にはさまざまな考え方があり、医師によって意見や方針が異なることもあります。発信内容はあくまで一つの参考としてお読みいただき、ご自身に合った納得のいく医療を選んでいただけたらと思います。
また、意図せず不正確な情報や誤解を招く表現が含まれていた場合は申し訳ありません。その際は適宜修正・補足させていただきます。
【プロフィール】
美容外科医 Dr.夏目隆太郎
https://biancaclinic.jp/doctor/natsume/
形成外科で特に目元や顔面骨を中心としたお顔の手術を多数執刀
目元の治療に関しては、見た目の美しさだけでなく、眼科的な機能面も非常に重要だと考え、より安全かつ確かな治療を提供するため、現在は眼科医としても研鑽を重ねている
メスを使う治療だけでなく、ヒアルロン酸注入などの切らない施術を積極的に取り入れ、
美容外科・美容皮膚科・形成外科・眼科といった多角的な専門的視点から
日本を代表する美容健康再生医療クリニックであるBIANCA CLINICにて最新美容医療を提供している
【経歴】
2020年 東京医科大学卒業 東京都済生会中央病院
2022年 東京慈恵会医科大学附属病院形成外科
2023年 東京慈恵会医科大学附属柏病院形成外科
2024年 BIANCA CLINIC
【所属学会/資格】
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会正会員
日本眼科学会正会員
【SNS】
Instagramアカウント
https://www.instagram.com/dr.natsume?igsh=OHBvd3VtajV1bmY1&utm_source=qr