モフィウス8で強力な引き締め効果を
モフィウス8は、ニードルRFでも引き締め・リフトアップ効果が非常に強い施術です。皮膚科専門医の葉山愛弥です。
モフィウス8とは、24本の細い針(マイクロニードル)を皮下組織に刺入し、針先から皮膚の深い層にかけて高周波RFの熱エネルギーを照射する治療です。
肌内部のコラーゲンやエラスチンを生成する組織にあえて傷をつけることで、創傷部を治そうとする肌本来の力を活性化させていきます。とくに期待できる効果は、加齢に伴う肌のハリ・弾力の軽減、ニキビ痕や傷痕の改善、そしてたるみの強力な引き締め、リフトアップです。
ポテンツァなど 、狙った層の狭い範囲に熱エネルギーを供給していました。対してモフィウス8は、針の先端から発生した熱エネルギーを皮下組織から肌表面まで、広範囲に送り込めるという違いがあります。 そのため効率良く、強力に肌内部を引き締めることが可能です。加えて、針による肌表面のダメージが創傷治癒効果を引き出し、ハリと弾力のある肌質へ導きます。
照射タイプの機器にはポテンツァなどもありますが、モフィウス8はこの点に違いがあります。
モフィウス8が針状であるのに対し、その他の3種は施術部位にカニューレを挿入し 、皮膚の内側・外側からたるみにアプローチすることが可能。モフィウス8との併用で、より細密で高い引き締め、リフトアップ効果が期待できます。
フェイスタイト | ![]() |
対応部位:顎下・頬フェイスラインや二重あごなど、顔の施術に使用。30~70℃まで照射温度が設定でき、皮膚の内側からたるみを引き締めます。脂肪吸引と併用するとより高いタイトニング効果が期待できます。 |
ボディタイト | ![]() |
対応部位:全身ボディラインの引き締めに使用。脂肪の多い部分や皮膚の状態に応じて深度15cmまで挿入できます。先進のベイザー脂肪吸引との併用を推奨しています。 |
アキュタイト | ![]() |
対応部位:メーラー細かな部位の引き締めに使用。笑うと目立つ頬の膨らみであるメーラーファットの引き締めにも適しています。 |
モフィウス8のダウンタイムの経過
細い針を皮膚内部に挿入して創傷治癒反応を起こし、肌の再生を促すマイクロニードル治療は、痛みがネックとなり踏み出せない方も多くいらっしゃいます。
モフィウス8は、施術前に麻酔を効かせることによって、痛みを十分に抑えることが可能です。痛みの度合いは針の深度によって異なりますが、肌に塗るタイプの表面麻酔に加え、気持ちをリラックスさせる笑気麻酔を行うことで痛みをしっかりとコントロールできます。モフィウス8は強力な引き締め効果により、ビフォア・アフターの違いが現れやすい施術ですが、ダウンタイム期間はおよそ1週間程度です。
〈顎下から頬にモフィウス8を照射した場合のダウンタイム経過の一例 〉
施術後1日目:赤み・若干のつっぱり感・針痕からの点状出血がみられる
施術後2日目:赤みが薄れ、針痕のざらつきがみられる
施術後3日目:乾燥による皮むけがみられる
施術後4~5日目:赤みが大幅に薄れ、針痕にかさぶたがみられる
施術後6日目:赤み・針痕がぱっと見では分からなくなり、皮むけが落ち着く
施術後7日目:赤み・針痕がなくなり、引き締まったフェイスラインに
メイクは施術48時間後 から行えるため、赤みなどはある程度隠すことができます。「切開を伴うようなダウンタイムが長い治療は受けられない」という方は、モフィウス8での治療が選択肢の一つになりえます。
治療間隔は約4-6週間おきに数回(通常3-5回が目安)です。
■モフィウス8とポテンツァの違い
顔のたるみ治療には、糸リフトなどのダウンタイムの少ない治療から、マシンを使った高周波による治療、皮膚を切開し引き上げるフェイスリフトなど 、さまざまな選択肢があります。
中でも、モフィウス8とよく比較されるのが「ポテンツァ(高周波RFレーザー)」。モフィウス8と同様に、針先から熱エネルギーを照射する手法で、内側から皮膚を引き締めるマイクロニードル治療です。モフィウス8は最大4mmという真皮~皮膚深層部まで針を挿入でき、5mmの深さまで熱エネルギーを送り込めることから、強力なタイトニング効果が見込めます。
■脂肪吸引×モフィウス8で満足度の高い治療を
フェイスラインや顎下のもたつきをしっかりと取り除きたい場合、脂肪吸引も治療の選択肢となります。
しかし、脂肪吸引を行ったことでたるみが残ってしまったり、たるみがあるからという理由で脂肪吸引を断られたりするケースも。その場合、脂肪吸引とエンブレイスRF(モフィウス8・フェイスタイト)を併用することで、ダウンタイムを軽減しながら理想のフェイスラインを目指すことが可能です。脂肪吸引だけでボリュームダウンを図ろうとすると、吸引部位にひきつれやくぼみが現れるリスクが高まりますが、エンブレイスRFを駆使することでこれらのリスク軽減が期待できます。さらに糸リフトを併用すると、リフトアップ効果が固定されやすくなる効果も。
ボリュームダウンだけでなく、肌の質感にもこだわりたい方におすすめできるコンビネーション治療です。