【美容皮膚科医が解説】シミ・そばかす・肝斑・ADMの違いとは?
こんにちは!
美容皮膚科医の横山歩依里です。

夏の強い紫外線の影響が肌に表れてきた季節ですね。
シミが気になる!という方も多いのではないでしょうか?
ただ、シミと一言でいっても、実はいろんな種類の色素班があります。
そばかす?これって肝斑なの?ADMってなに?!
そんなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、これらの色素班は見た目が似ていても、発生原因も治療法もまったく異なるんです。
今回の記事では、美容皮膚科の専門的な視点から、4つの色素トラブルの違いをわかりやすく解説します!
シミ(老人性色素斑)
【特徴】
・紫外線の影響が強い、最も一般的な色素沈着。
・30代以降に目立ってくる。
・色素班の輪郭がはっきりしており、円形~楕円形の茶色い斑点。
・頬骨の高い位置やこめかみ、手の甲など日焼けしやすい部位に多い。
【原因】
・紫外線の刺激によるメラノサイト活性化
・ホルモンバランスの変化、摩擦や炎症も誘因になることがある。
【治療】
・ピコスポット・Qスイッチルビーレーザーなどのメラニン破壊系レーザーが有効。
・ダウンタイムなしでいくなら、IPL(ルメッカやフォト)で回数をかけて少しずつ薄くしていく。
・併用ケア:ハイドロキノン・トレチノイン・ビタミンC外用。
・再発防止には紫外線対策と摩擦回避が必須。
そばかす(雀卵斑)
【特徴】
・遺伝性が強く、小児期から出現することが多い。
・鼻や頬を中心に、小さな斑点が散在する。
・紫外線で濃くなる傾向があり、春〜夏に目立ちやすい。
【原因】
・メラノサイト活性が遺伝的に高い体質。
・紫外線刺激でメラニンが一時的に増える。
【治療】
・ピコスポットやIPLが有効。
・完全除去はやや難しい。薄く・目立たなくすることがは可能。
・早期からの日焼け対策が重要。
肝斑(かんぱん)
【特徴】
・典型例だと両頬に左右対称に広がる。もやっとした淡い茶色の色素沈着。
・30〜50代女性に多く、妊娠・ピル・ストレスなどホルモンが関与。
・紫外線や摩擦(洗顔・クレンジング)で悪化しやすい。
【原因】
・女性ホルモンの影響でメラノサイトが過剰反応。
・紫外線・摩擦・ストレスで悪化。
【治療】
・刺激を避けることが最優先。強いレーザーは禁忌。
・トラネキサム酸・ビタミンC/Eの内服、外用推奨。ビタミンA外用、アレルギーなければハイドロキノン外用も◎
・施術としてはピーリング、メソナJ、グルタチオン点滴等守りの治療で。
・肌の炎症を抑えながら、ゆっくり改善を目指すのが鉄則。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
【特徴】
・ほかの色素班と違い、真皮層にメラニンを含む細胞が増加している状態。
・典型例ではグレー〜青みがかった茶色の色素が頬の下方・目の下などに点在。
・20代後半〜30代に発症することが多い。
・ぱっと見そばかすや肝斑に似て見えるが、レーザー反応が全く違う。
【原因】
・遺伝的素因+紫外線や炎症刺激。
・表皮ではなくもっと深い真皮にメラノサイトが存在するため、通常の美白剤は効きにくい。
【治療】
・ピコレーザーやQスイッチルビーが第一選択。
・表皮治療だけでは効果が出にくく、難治性でレーザーでも複数回治療が必要。
・肝斑と混在するケースも多く、診断を誤ると悪化リスクあり。
🔬色素班の違いまとめ

🩺 美容皮膚科医としてのコメント
色素班は、ぱっと見の外見が似ていても、治療方針は真逆になることがあります。
とくに「肝斑」と「ADM」は、レーザーの選択を誤ると悪化するリスクがあるため、やみくもにレーザーや光の治療を受けるのは危険です。
しっかり専門の医師の診察を受け、適切な診断を受け治療を開始することが大切です!
「どの層に問題があるか」「主体はどのタイプが」を見極めることが、最短でリスクの少ない改善法を目指す近道です。
💡 まとめ
・シミ・そばかす・肝斑・ADMは、見た目が似ていても原因と治療法が違う。
・例外もあるが、「位置・色・形・左右対称性」である程度の見分けが可能。
・ただし、混在例も多く、専門的診断が最重要。
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【プロフィール】
美容外科医/美容皮膚科医 Dr.横山歩依里
日本を代表する美容健康再生医療のクリニック|BIANCA CLINIC GINZA/OMOTESANDO
前職では、美容皮膚科医としてクリニックの立ち上げからクリニック開設に携わり、3年間院長として従事。
約2万人の肌と顔に向き合い、クリニックの発展にも寄与。
治療領域をさらに広めるために、現在は日本を代表する美容健康再生医療クリニックであるBIANCA CLINICに転職。
美容皮膚科の枠にとどまらず、美容外科、美容内科も含めウェルエイジングのために最新美容医療を提供している。
【経歴】
2020年 広島大学医学部医学科卒業
2020年 JCHO東京新宿メディカルセンター及び関連病院勤務(国立国際医療研究センター病院、東京山手メディカルセンター)
2022年 医療法人社団ELM入職 麻布院 院長歴任
2025年 BIANCA入職
【所属学会/資格】
日本美容皮膚科学会
日本抗加齢医学会
産業医資格
【SNS】
Instagramアカウント
https://www.instagram.com/dr.airi








