二重埋没法と二重切開法の違い
こんにちは!
「自然な美を、信頼でデザインする。」
形成外科専門医の藤橋政尭です。

「ぱっちりした目元になりたい…」
「毎朝のアイプチ生活から卒業したい!」
「年齢とともに出てきた二重幅の左右差をなくしたい。」
二重にしたい理由は皆さん様々だと思います。
「結局私はどの手術で二重にしたらいいの?」
二重整形には、主に「埋没法」と「切開法」の2つの術式があり、それぞれにメリット・デメリット、そして向き不向きがあります。
この記事では、私が形成外科医そして美容外科医として、老若男女問わず多くのお目元の症例を診てきた立場から、埋没法と切開法の違いをわかりやすく、かつ専門的に解説していきます。
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二重埋没法とは?
埋没法とは、皮膚や結膜(瞼の裏側)に針穴のような小さな穴を開け、医療用の細い糸でまぶたを数か所で留めることにより、二重ラインを造り出す方法です。施術時間は10〜20分と短く、腫れや内出血も比較的少ないため、「気軽に受けられる整形」と皆さんに認識されていると思います。

メリット
• ダウンタイムが短い(1〜3日程度で軽快)
• 傷跡がほとんど残らない or 残ったとしても全く目立たない
• 仕上がりが自然
• 糸を取れば元に戻せる
• 値段が切開に比べて安い
デメリット
• 糸が緩むことにより二重ラインが浅くなる
• まぶたが厚い人には不向きで不自然な仕上がりになる可能性がある
• デザインの自由度が低い
「気軽に二重にしてみたい。」「将来、二重の形を変える可能性がある。」「自分に二重が似合うかまだ分からない…」といった方には、埋没法が適していると言えるでしょう。
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二重切開法とは?
切開法は、まぶたの皮膚をメスで切開し、内部構造を手術で作り直すことによりすることで二重ラインを造り出す方法です。施術の際には、余分な皮膚や脂肪を取り除くことも可能であるため、デザインの自由度が高く、大きな変化にも対応できる術式といえます。
埋没法に比べてダウンタイムはやや長くなりますが、その分、仕上がりの安定性やデザイン性において優れているのが特徴です。
クリニックによっては、「二重全切開」、「上瞼たるみ取り」と表記されている場合もあります。


メリット
• 二重が緩むことがない
• 皮膚のたるみの解消や脂肪を減らすことができる
• デザインの自由度がかなり高い
• 理想に近いラインを再現しやすい
• 大きな変化を実現できる
デメリット
• ダウンタイムが長い(1〜2週間程度)
• 傷跡のリスク(時間とともに目立たなくなる)
• 修正は難易度が高い
• 完全に元の状態に戻すことはできない
• 価格が埋没法よりは高い
まぶたの皮膚が厚い方や脂肪が多い方、何度も埋没が取れてしまった方は、基本的に二重切開をお勧めすることが多いです。
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埋没 or 切開 どちらを選べばいいの?
実は、患者様から「埋没と切開、どちらがいいですか?」と聞かれることはあまり多くありません。
理由は単純で、ダウンタイムが少ない手術で理想を叶えられるなら、その方法を選びますよね。
つまり、ほとんどの方が埋没法を希望して来院されます。
その中で、クリニックを受診する前にしっかり下調べをされている患者様は、「もしかしたら自分は切開の方が合っているかもしれない。」と悩みながら受診される方もいます。
どちらを選べばいいのか、答えはシンプルで「現在のまぶたの状態」と「理想の二重」によります。
以下のような判断基準が参考になります:
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 埋没法が向いている人  | 
 切開法が向いている人  | 
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 まぶたの厚さ  | 
 薄い〜普通  | 
 厚い・脂肪が多い  | 
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 希望の二重  | 
 自然・ナチュラル  | 
 くっきり・華やか  | 
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 ダウンタイム  | 
 短め希望  | 
 しっかり取れる人  | 
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 費用感  | 
 約10〜20万円  | 
 約30〜50万円  | 
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 修正のしやすさ  | 
 戻せることが多い  | 
 基本的に戻せない  | 
まぶたの状態だけでなく、「どんな印象の目元にしたいか」、「仕事や日常生活への影響」、「ダウンタイム」、「価格」なども含めて、総合的に判断することが大切です。
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医師目線で見る「選び方の落とし穴」
カウンセリングでよくあるのが、「なるべく安く済ませたい」、「ダウンタイムほぼ0でやりたい」といった理由だけで埋没法を選んでしまうケースです。
もちろん費用や気軽さは重要ですが、もし仕上がりが理想と大きく異なってしまった場合、再手術が必要になることもあります。その結果、かえって時間や費用が余計にかかってしまうことも。
また、埋没法はあくまで「まぶたに折れ癖をつける」施術であり、皮膚のたるみや脂肪の多さといった根本的な構造にはアプローチできません。単に「簡単そうだから」と選ぶのは避けたほうがよいでしょう。
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こんな場合は注意が必要?切開法が向いているケース
以下のような特徴がある方は、埋没法では満足できない可能性があります:
• まぶたが重く、ラインがすぐ消えてしまう
• 埋没が何度も取れている(1年に1回以上)
• 眼瞼下垂の症状がある(まぶたが開きにくい)
• 皮膚のたるみが強い
• 目元の左右差が大きい
これらに該当する場合は、切開法を検討する価値が十分にあります。長期的に安定し、仕上がりの満足度も高くなる傾向があります。
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埋没法+αという選択肢も
最近では、「埋没法+マイクロ脱脂(脂肪除去)」や「埋没法+眼瞼下垂手術」といったハイブリッド施術も選ばれています。
一人ひとりのまぶたの状態や理想のラインに合わせて、必要な施術を組み合わせることで、より自然で満足度の高い仕上がりが期待できます。
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最後に|“二重を造る”だけじゃない、目元整形の本質
二重整形の目的は、単に二重のラインを造ることではなく、顔全体との調和を意識した美しい目元をデザインすることです。
大切なのは、ただ形を造ることではなく、その人の理想の顔に近づけるように“創り出す”という視点です。
目と眉の距離、まぶたの厚み、目の開き方、顔全体の骨格——これらすべてを考慮することで、違和感のない美しさが生まれます。
だからこそ、「埋没 or 切開」の二択ではなく、「どうすればその人らしい魅力的な目元を作れるか」という視点が大切です。
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まとめ|埋没と切開、それぞれに正解がある
• 二重埋没法は手軽でダウンタイムも短く、初めての二重整形におすすめ
• 二重切開法はまぶたが厚い方や、くっきりとしたラインを長期的に保ちたい方に向いている
• 自分のまぶたの状態と理想のイメージを明確にすることが、満足のいく仕上がりへの第一歩
まずは信頼できる医師に相談し、無理のない形で自分に合った方法を選びましょう。
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【プロフィール】
藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医
形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。
自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。
「自然な美を、信頼でデザインする。」
そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。
【経歴】
2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業
2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修
2017年4月 昭和大学病院 形成外科
2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科
2019年4月 西尾市民病院 形成外科
2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科
2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科
2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科 診療科長
2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤
2024年4月 銀座TAクリニック副院長
2025年11月 BIANCA CLINIC
【所属学会・資格】
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本美容外科学会(JSAS)会員
【SNS】
Instagram ▶︎ https://www.instagram.com/dr_fujihashi?igsh=MTEzOW1sc3p3bGFibA%3D%3D&utm_source=qr







