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Dr’s BLOG / 先生のブログ一覧

2025-11-08

埋没は結局何法がいいの? 固定法・表留め/裏留めを比較

こんにちは!

「自然な美を、信頼でデザインする。」

形成外科専門医の藤橋政尭です。

 

「埋没は2点でも大丈夫ですか?何点がいいの?」

「瞼板法と挙筋法は何が違うの?」

「表留めより裏留めの方がいいの?」

カウンセリングでこの質問は本当によくいただきます。

 

ただ、先に結論を言うと、

“埋没に万能な方法はありません。”

そして、一番大事なのは「まぶたに合っているか」 です。

 

埋没法には、クリニックごとにさまざまな名称があり、何法を選べばいいのか迷ってしまうかと思います。

埋没を行って実際に結果を左右するポイントは次の4つだけです。

① どこに固定するか(瞼板法 / 挙筋法)

② 何点で留めるか(2点・3点・4点…)

③ 糸を表で結ぶか / 裏で結ぶか

④ まぶたの状態(厚み・皮膚の余り・脂肪・挙筋力)

ここを理解すると、名前に惑わされず、自分に合う方法が見えてきます。

ここを踏まえた上で、代表的な手術方法から順番に説明していきます。

 

■ 固定方法

瞼板法(自然・軽いダウンタイム / 幅は控えめ向き)

まぶたの裏にある「瞼板」という硬い支持組織に糸をかける方法で、技術的にもシンプルです。

メリット:腫れが少なめ、仕上がりは自然

デメリット:幅を広くすると緩みやすく、戻りやすい

引用元:『顔の美容外科手術 第1版』(日本医事新報社 2021年) p.5 図3を一部改変して掲載

 

向いている人

・元々ラインが出やすい一重

・奥二重でもいい人

・幅は控えめでよく自然な二重にしたい人

 

向かない人

・皮膚のたるみが強い

・まぶたの脂肪が多い

・幅広のデザインを希望する人

上記のタイプでは、幅が出しづらい・戻りやすい 傾向があります。

 

幅が狭めのデザイン向き

幅広にしたい / まぶたが厚い人/たるみが強い人には不向き

瞼板法は「薄いまぶた × 幅控えめ」な方にとても相性が良い方法です。

 

挙筋法(安定・幅広に強い / 技術差が出る)

まぶたを持ち上げる筋肉(挙筋)に糸をかけて、二重の構造を直接作る方法で、自然な二重の原理に近い構造を再現しています。

メリット:戻りにくい / 幅広に対応できる / しっかり食い込みができる

デメリット:医師の技術差が大きい/医原性眼瞼下垂のリスク

引用元:『顔の美容外科手術 第1版』(日本医事新報社 2021年) p.5 図3を一部改変して掲載

 

向いている人

・一重が強い

・まぶたが厚い / 皮膚に余りがある

・幅をしっかり出したい

 

向いていない人は特にありませんが、デメリットとしては医原性眼瞼下垂のリスクがあり、糸のかけ方・締め具合に技術差が出るので、医師の経験が重要となってきます。

ダウンタイムも瞼板法と比べて、慣れてくれば正直全く変わりません。

 

幅広でも対応しやすい

✅ 自然でバレにくい

✅ 持ちが良い

しっかりした経験のある医師を選ぶことが前提

たるみのあるまぶたや、広めの二重を希望する方では挙筋法一択となります。

 

自然癒着法

1本の糸を複雑に埋め込み、まぶたの皮膚と眼瞼挙筋の間に自然な癒着を促して二重のラインを作る方法です。

メリット:理論的には取れにくい、二重のラインが自然なアーチ

デメリット腫れや内出血が出やすい、ダウンタイムが長い

 

 “特別に外れにくい魔法の方法” ではありません。

構造としてはあくまで埋没の一種です。

糸のかけ方を工夫し「線を広く支える」ため、「食い込みがなめらか」「外れにくい」と宣伝されることが多いですが、構造的には埋没と同じ。

外れる人は普通に外れます。

 

 

■ 表留め / 裏留めの違い

表留め

糸の結び目が 皮膚側 にくる方法。

• 糸玉が出ると言われがちですが、処理が丁寧ならほぼ目立ちません

• 傷も まつ毛の生え際の極小の穴 だけなので、実際は見ても分からない人がほとんど

• 将来ラインを変えるとき、抜糸しやすいというメリットも大きい。

 

裏留め

糸の結び目を まぶたの裏側(結膜側) に埋め込む方法。

• 表に傷が出ないので、“糸玉が気になる人” に向いている

• ただし、抜糸はやや難しい(慣れた医師なら対応は可能)。

• 二重切開をする際は、裏留めの糸は残る可能性があるため注意。

 

結論

表留めは仕上がり・修正の際にリスクが少ない、基本の方法です。

裏留めは「傷を絶対に出したくない人」向け。ただし万能ではなく、表留めより優れているわけでもない。

 

 

■ まとめ

埋没は「どれが一番いいか」ではなく、まぶたに合う方法を選ぶことが大事 です。

瞼板法 → まぶたが薄い / 幅は控えめで自然にしたい人向き

挙筋法 → まぶたが厚い / 幅広にしたい / 安定させたい人向き

自然癒着 → 名前ほど特別ではなく、埋没の一種

• 表留めでも、丁寧に処理すれば傷も糸玉もほとんど目立ちません

• 裏留めは、傷を出したくない人向けですが、抜糸や将来の切開時に注意が必要です。

 

今回は固定法と表留め/裏留めを解説しました。

次回は、

・何点で留めるのが良いのか(2点/3点/4点の違い)

・糸の掛け方(点どめ / トライアングル / スクエア)

・“特別な糸” って本当に違うの?

こちらを分かりやすいようにまとめますのでお楽しみに。

 

 

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【プロフィール】

藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。

自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。

「自然な美を、信頼でデザインする。」

そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。

 

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【経歴】

2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業

2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修

2017年4月 昭和大学病院 形成外科

2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科

2019年4月 西尾市民病院 形成外科

2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科

2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科

2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科  診療科長

2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤

2024年4月 銀座TAクリニック副院長

2025年11月 BIANCA CLINIC

 

【所属学会・資格】

日本形成外科学会 形成外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)会員

日本美容外科学会(JSAS)会員

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