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Dr’s BLOG / 先生のブログ一覧

2024-08-31

悪玉コレステロールとは本当に悪いもの?美容内科医が解説

みなさんこんにちは。

BIANCA美容内科指導医の前田陽子です。

 

美容内科指導医 前田陽子医師プロフィール

沖縄県立南部医療センター・こども医療センターで初期研修、京都府立医科大学放射線科、美容クリニックでの勤務を経て点滴療法研究会のセミナーで高濃度ビタミンC点滴と出会い、アメリカリオルダンクリニック リサーチフェローとして留学。米国抗加齢医学会の専門医試験に最年少で合格するなどの実績を持つ。

 

現在はBIANCA (ビアンカ)に美容内科指導医として在籍。美容内科指導医の役割は、身体を内側からケアして健康的な美しさにアプローチすること。身体の内側から老化を治療するエイジングケアのプロフェッショナルとして、ナチュラルホルモン補充療法やペプチド療法、サプリメント治療など、患者様に合わせた治療の提案により、体質を改善しいつまでも若々しく過ごすサポートを行う。

 

<所属学会・資格等>

・日本美容内科学会理事

・米国抗加齢医学会(A4M)専門医

・A4Mアンチエイジング・代謝・機能性医学フェローシップ

・米国先端医療学会キレーション専門医

 

<前田陽子先生の美容内科にまつわる情報はこちらからもチェック>

前田陽子医師のInstagramアカウントはこちら

BIANCAの公式Instagramアカウントはこちら

BIANCAの公式YouTubeアカウントはこちら

 

今回はInstagramで募集した質問に答えていきます!

いただいたのは「善玉コレステロール、悪玉コレステロールがありますが、悪玉コレステロールは悪いもの?」という質問です。

 

コレステロールは、私たちの体に蓄えられている脂質の一種。

 

たしかに、悪玉という呼び方が悪いイメージを増殖させていますが、コレステロール自体は私たちの体に欠かせません。

 

悪玉コレステロールとは?

悪玉コレステロールとは本当に悪いもの?美容内科医が解説

 

コレステロールにはHDLコレステロールとLDLコレステロールの2つがあります。HDLコレステロールが善玉コレステロール、LDLコレステロールが悪玉コレステロールのことです。

 

コレステロールの働きは

悪玉コレステロールとは本当に悪いもの?美容内科医が解説

 

<コレステロールの働き>
HDLコレステロール(善玉)…余剰なコレステロールを回収
LDLコレステロール(悪玉)…肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ

 

コレステロールはホルモンや細胞膜を作るのに必要な物質です。LDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを体の必要な場所に運搬する役割を担っています。

 

悪者にされがちなLDLコレステロールですが、決して悪いことをしているわけではありません。

 

LDLコレステロールが悪玉コレステロールと呼ばれているのは、増えすぎると動脈硬化を起こして心筋梗塞や脳梗塞を発症させる可能性があるからです。反対に、動脈硬化を防ぐ作用があるHDLコレステロールは、善玉コレステロールという名称で呼ばれることもあります。

 

ただし、LDLコレステロールが低くても心筋梗塞を発症する方もおり、LDLコレステロールが高いと必ずしも危険というわけではありません。LDLコレステロールの量だけでなく質の影響もあるというのが最近の見解です。

 

本当に注意すべきは酸化LDLコレステロール!

悪玉コレステロールとは本当に悪いもの?美容内科医が解説

 

実は、動脈硬化の発症に深く関わっているのはLDLコレステロールではなく、酸化LDLコレステロールだと言われています。酸化LDLコレステロールとは、酸化ストレスにより酸化変性したLDLコレステロールのこと。

 

コレステロールのほとんどは体内で生成されますが、体内で分解できません。酸化LDLコレステロールは固まりやすく、血管にこびりつきます。さらに、酸化LDLコレステロールを異物と判断すると、排除するために白血球の仲間であるマクロファージが発生。しかし、酸化LDLコレステロールが多すぎるとマクロファージが破裂してしまうことも。マクロファージの残骸が血管に残るとさらに血管が狭くなり、動脈硬化を引き起こしやすくなるのです。

 

これが、酸化LDLコレステロールが悪玉と呼ばれる理由。

 

LDLコレステロールを酸化させないためには?

悪玉コレステロールとは本当に悪いもの?美容内科医が解説

 

LDLコレステロールに悪いことをさせないためには、酸化を予防することが大切です。抗酸化作用が期待できる栄養素には以下のようなものがあります。

 

<酸性LDLコレステロールの予防におすすめの栄養素>
・ビタミンC
・コエンザイムQ10
・βカロテン

 

ビタミンCは水溶性で熱に弱いため、できるだけ生で食べるのがおすすめです。

これらの栄養素を積極的に食事に取り入れることが、LDLコレステロールの酸化予防につながります。食べ物で摂るのが難しい栄養素は、サプリメントも活用しましょう。

 

バランスの取れた食事による栄養素の摂取以外にも、適度な運動習慣や十分な睡眠など、規則正しい生活を心がけることも大切です。また、喫煙は酸化LDLコレステロールの原因となる活性酸素を多く生み出すことがわかっています。ビタミンを破壊する成分も含まれているため、リスクを抑えるためにも喫煙習慣はやめた方が良いでしょう。

 

健康な体作りはエイジングケアの重要な要素です。おすすめのサプリメントや適したアプローチを美容内科医の視点から提案するので、ぜひお気軽にカウンセリングにお越しください。

 

まえだ

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