ボトックスの抗体を作らせないために
みんさん、こんばんは☆
BIANCAのDr.ひめです。
BIANCA 明石仙姫医師プロフィール
幼少期を中国で過ごし中国語と韓国語と日本語を話すトリリンガル。名古屋大学医学部医学科を卒業後、糖尿病・内分泌内科を中心に内科に従事し内科専門医を取得しているため内科学に詳しい。その後大手の美容外科で外科手術や注入治療などを5000件以上経験し、都心部の院長を経験。手術では特に二重埋没やクマ治療などの目周り手術を得意とする。 現在はBIANCAクリニックで、美容外科・美容内科・美容皮膚科の全てを通して、外見だけでなく内面からもトータルにナチュラルに美しく輝くサポートをしている。
<所属学会・資格等>
・日本内科学会 内科専門医
・日本糖尿病学会
・日本美容外科学会
・日本抗加齢医学会
<明石仙姫先生の美容内科にまつわる情報はこちらからもチェック>
明石仙姫医師のInstagramアカウントはこちら
BIANCAの公式Instagramアカウントはこちら
BIANCAの公式YouTubeアカウントはこちら
みんな大好きボトックスのシリーズは今日がラストです。
ラストはズバリ抗体について書いていきますね。
ボトックスの抗体についてみなさん聞いたことはありますか?
一度抗体ができてしまうとその後はいくらボトックスを打っても、効かない体になってしまうのです(ひぇっ!
大好きなボトックスだからこそ、一生付き合っていきたい。
抗体なんてできたら……想像するだけで恐怖ですね。
実は抗体をできなくするためのポイントがあります。
!. ちゃんとしたボトックスを使う
ボトックスに対する抗体はボトックスの周りについている不純物のタンパク質に対する中和抗体と考えられています。
つまりこの不純物を最大限取り除いた製剤を使った方が、抗体のリスクは低いわけです。
アメリカのアラガンは有名どころだと思いますが、その他にもドイツのゼオミン、韓国のコアトックスなどは不純物が少ないと言われていますね。
2. 一度に全ての箇所に打つ
例えば”額、眉間、エラ”を定期的に打つ場合、これらをバラバラの日に打つよりは
同じ周期にして、同じ日に全てまとめて打った方が抗体はできにくいと言われています。
またできれば周期は3ヶ月以上は空けた方が良いです。
3. 量は多過ぎず少な過ぎず
ボトックスの単位が増えれば、抗体産生のリスクも上がります。
かといって少な過ぎて中途半端な効き目になった場合は、何のために打っているかわかなくなるので、
必要最低限の適量を主治医と相談し、決めましょう。
こんなに言われてしまうと、いつか抗体ができないかとハラハラしてしまいそうですが、
みなさん安心してください。
アラガン社の大規模試験では2240人のうち、抗体陽性が11人、
その中でも実際にボトックスの効果がなくなってしまった人は3人しかおりませんでした。
【Naumann M et al. Mov Disord 2010;25(13):2211-2218)】
ですので、上に書いてあることをすこーしだけ頭の片隅に入れていただければ
ほとんどの方は、抗体によるボトックスの効果がなくなることはないのです。
ではでは、快適なボトックスライフを一緒に過ごしませんか?(笑)