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Dr’s BLOG / 先生のブログ一覧

2024-07-31

花粉症を食べ物やサプリメントで対策!体内からのコントロール方法を美容内科医が解説

みなさんこんにちは。

BIANCA美容内科指導医の前田陽子です。

 

美容内科指導医 前田陽子医師プロフィール

沖縄県立南部医療センター・こども医療センターで初期研修、京都府立医科大学放射線科、美容クリニックでの勤務を経て点滴療法研究会のセミナーで高濃度ビタミンC点滴と出会い、アメリカリオルダンクリニック リサーチフェローとして留学。米国抗加齢医学会の専門医試験に最年少で合格するなどの実績を持つ。

 

現在はBIANCA (ビアンカ)に美容内科指導医として在籍。美容内科指導医の役割は、身体を内側からケアして健康的な美しさにアプローチすること。身体の内側から老化を治療するエイジングケアのプロフェッショナルとして、ナチュラルホルモン補充療法やペプチド療法、サプリメント治療など、患者様に合わせた治療の提案により、体質を改善しいつまでも若々しく過ごすサポートを行う。

 

<所属学会・資格等>

・日本美容内科学会理事

・米国抗加齢医学会(A4M)専門医

・A4Mアンチエイジング・代謝・機能性医学フェローシップ

・米国先端医療学会キレーション専門医

 

<前田陽子先生の美容内科にまつわる情報はこちらからもチェック>

前田陽子医師のInstagramアカウントはこちら

BIANCAの公式Instagramアカウントはこちら

BIANCAの公式YouTubeアカウントはこちら

 

花粉の時期になるとマスクやメガネがないと外出できないなど、花粉症にお悩みの方も多いですよね。症状がひどい場合、肌が荒れたり日常生活に支障をきたしたりすることもあり、スギ花粉やヒノキ花粉の時期が憂鬱という方もいるでしょう。

 

今回は、花粉症のメカニズムと自分でできる対策についてお話します。

 

花粉症のメカニズム

花粉症 対策

 

花粉症とはその名の通り、植物の花粉が原因で生じるアレルギー疾患です。

 

体に入った花粉が異物とみなされると、体を守るためにIgE抗体がつくられます。IgE抗体は、鼻や目の粘膜にあるアレルギー症状に関係する肥満細胞と結合。

 

その状態で花粉が付着すると肥満細胞から神経や血管を刺激する化学伝達物質が分泌され、花粉を体外に出そうと目や鼻を刺激するのが花粉症のメカニズム。

 

入ってきた花粉を取り除くため、目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が生じるのです。

 

クリニックでできる花粉症の処置

花粉症 対策

 

まず、クリニックでできる花粉症対策としては、抗アレルギー薬が挙げられます。内服薬や点鼻薬と種類も多く、効果や副作用はさまざまです。

 

抗アレルギー薬でコントロールができない方の場合は、ヒスタグロビンやノイロトロピンの皮下注射が使われることもあります。

 

他には、神経伝達物質をブロックする働きのあるボトックスを花粉治療に用いるケースもあります。重症の花粉症にはゾレアという効果の高い薬が保険診療で使われるようになりました。

 

これまで薬では花粉症の症状が改善しなかった方も、効果が得られる可能性もあるでしょう。

 

自宅でできる花粉症の対策

花粉症 対策

 

体に入った異物を除去しようとするのは、人間の免疫反応によるものです。腸内環境を整えて免疫システムを正常にすることも、花粉症対策の一環となります。

 

日常生活の中で花粉症対策するため、まずは炎症を引き起こす食べ物を控えることも重要です。

 

<炎症を引き起こしやすい食べ物>

  • ・砂糖
  • ・小麦粉
  • ・乳製品
  • ・アルコール
  • ・ごま油やマヨネーズ、卵などに含まれるOMEGA-6脂肪酸

 

<炎症を引き起こしにくい食べ物>

  • ・野菜
  • ・肉や魚、大豆製品など高品質なたんぱく質を含む食べ物
  • ・玄米やライ麦などGI値の低い穀物
  • ・えごま油やアマニ油、くるみなどに含まれるOMEGA-3系の脂肪酸

 

花粉症対策のために炎症を引き起こす食事を控え、炎症を抑える働きのある食品を意識的に摂取すると良いでしょう。花粉症の症状を和らげることにもつながります。

 

ヒスタミンの分泌を引き起こしやすい食品の摂取も、花粉症の軽減に役立ちます。

 

<ヒスタミンの分泌を促進する食べ物>

  • ・チーズなどの発酵食品
  • ・赤ワイン
  • ・チョコレート
  • ・ホウレンソウ
  • ・バナナ
  • ・パイナップル
  • ・きのこ類
  • ・アボカド

 

これらの食品を積極的に摂るのもおすすめです。

 

サプリメントでできる花粉症対策

花粉症 対策

 

手軽に栄養補給できるサプリメントで花粉症対策する方法もあります。

 

<花粉症対策におすすめの栄養素>

  • ・ビタミンC
  • ・ビタミンD
  • ・OMEGA-3(フィッシュオイル)
  • ・NAC

 

ビタミンD、ビタミンC、OMEGA-3(フィッシュオイル)は、炎症を抑える働きがあり、すべての方におすすめです。

 

そのほか、抗酸化物質グルタチオンの前駆物質であるNACは、花粉症で起こる炎症を抑え粘膜の粘性度をサラサラにしたり、花粉症で起きるうっ血や粘膜の蓄積を抑えたりすることが分かっています。

 

小規模な臨床試験にはなりますが、ブタクサに対するNACの効果も示されています。ビタミンCやビタミンD、OMEGA-3などでコントロールが難しい方はNACを試してみるのも良いでしょう。

 

内科的治療の注意点

花粉症 対策

 

食事やサプリメントによる花粉症対策は、体質改善によるものです。即効性を期待するというよりも体を整えるアプローチとなるため、できれば花粉の飛沫がひどくなる時期の3~6ヶ月前から開始して予防することをおすすめします。

 

花粉症にお悩みの方も、ぜひカウンセリングまでお越しください。美容内科医の観点から、体の中からきれいになるアプローチを提案させていただきます。

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