野菜の70%に残留農薬があるって本当?老ける原因になる理由を美容内科医が解説
みなさんこんにちは。
BIANCA美容内科指導医の前田陽子です。
美容内科指導医 前田陽子医師プロフィール
沖縄県立南部医療センター・こども医療センターで初期研修、京都府立医科大学放射線科、美容クリニックでの勤務を経て点滴療法研究会のセミナーで高濃度ビタミンC点滴と出会い、アメリカリオルダンクリニック リサーチフェローとして留学。米国抗加齢医学会の専門医試験に最年少で合格するなどの実績を持つ。
現在はBIANCA (ビアンカ)に美容内科指導医として在籍。美容内科指導医の役割は、身体を内側からケアして健康的な美しさにアプローチすること。身体の内側から老化を治療するエイジングケアのプロフェッショナルとして、ナチュラルホルモン補充療法やペプチド療法、サプリメント治療など、患者様に合わせた治療の提案により、体質を改善しいつまでも若々しく過ごすサポートを行う。
<所属学会・資格等>
・日本美容内科学会理事
・米国抗加齢医学会(A4M)専門医
・A4Mアンチエイジング・代謝・機能性医学フェローシップ
・米国先端医療学会キレーション専門医
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みなさんは、オーガニックではない野菜の70%に残留農薬が検出されるということをご存じですか?
一般的に野菜や果物などの農産物は、完全無農薬でない限り農薬を使用して作られています。残留農薬とは、野菜や果物の表面に農薬が残った状態のこと。
出荷時にある程度落とされますが、農薬が完全に消失するまでには時間がかかるため、残留農薬のついた状態で出荷・販売されます。
農薬の使用量は管理されており、基準値以上の残留農薬が検出されることはほとんどありませんが、食品の種類により農薬が残りやすいものもあります。
今回はアメリカの農務省と食品医薬品局FDAで毎年発表されている残留農薬が多い食品と少ない食品を紹介します。
残留農薬の多い食品は
<残留農薬が多い食品>
◆苺
◆桃
◆ぶどう
◆りんご
◆セロリ
◆じゃがいも
葉物野菜やそのまま食べる果物は、残留農薬が多い傾向にあるようです。これらの食品はできるだけオーガニックを選ぶと良いかもしれません。減農薬野菜や無農薬野菜、有機野菜を取り扱うお店や宅配サービスを利用するのも良いでしょう。
残留農薬が少ない食品は
<残留農薬が比較的少ない食品>
◆アボカド
◆コーン
◆カリフラワー
◆ブロッコリー
◆キヌサヤ
◆キウイフルーツ
◆なす
◆マッシュルーム
残留農薬が少ないのは、そのまま食べることが少ない野菜や、皮をむいて食べる果物などが挙げられます。これらの食品は比較的安全性が高く、オーガニックでなくても良いかもしれません。この基準は毎年少しずつ変わりますが、おおむねこのような感じです。
残留農薬の人体への影響は?
残留農薬のついた野菜や果物を食べるとどんな影響があるのか、気になるところでしょう。
農薬は体内で炎症を起こして老化を引き起こす原因の1つ。人間はおよそ60兆ある細胞の集合体で、その細胞はさまざまな分子からなります。分子は2つ1組になることで安定する性質がありますが、対にならない分子はフリーラジカルと呼ばれます。
フリーラジカルが増えると体のバランスが崩れてしまうため、老化のスピードが早まるという側面が。農薬はフリーラジカルを発生させる酸化物となるため、できるだけ残留農薬を体内に入れない方が良いでしょう。
残留農薬がついた野菜はどう対処すれば良い?
残留農薬の摂取量を少しでも減らすには、残留農薬を落としてから食べることが大切です。残留農薬は、全てではありませんが洗い流すことができます。
高価な野菜用洗剤を買わなくても、水道水で洗剤と同程度洗い流せるという研究結果も出ており、水道水で十分でしょう。ほかにも、アクを抜くため酢や塩、重曹を入れた水につけてから流水洗いし農薬除去する方法もあります。
野菜や果物を食べたり調理したりする前は、しっかり洗ってから使うよう意識することをおすすめします。
食べ物に気を配ることも、エイジングケアの一環です。普段の食生活を意識して、健康な体を手に入れましょう。内面的なエイジングケアに興味がある方はカウンセリングまでお越しください。