コラム
2026.09.27
PRF(ezGEL)のダウンタイムは?腫れ・内出血の期間や経過を医師が解説
「より多くの人を幸せに」という信念のもと、一般内科・救急外科での経験と海外研鑽を経て美容医療の道へ。国連英検特A級を持つ国際派ドクターとして幅広い患者様を診療しています。目指すのは、美容外科・美容内科・美容皮膚科を横断する“真のオールラウンダー”。世界基準の美への理解が深く、TargetCool・NEAUVIA®・CORETOX®のKOLを務めています。柔らかな物腰で相談しやすく、日本語・英語でのカウンセリングにも対応。見た目だけでなく「幸福感まで変わる美容医療」を追求しています。

「イージーゲルはダウンタイムが少ないと聞いたけれど、実際どのくらい腫れる?」「目の下に注入したら何日くらい予定を空けたほうがいい?」
PRF(ezGEL)は切開を伴わない注入施術ですが、針やカニューレを使用する以上、腫れや内出血がまったく起こらないわけではありません。
今回は、PRF(ezGEL)のダウンタイムについて、BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)の池田雪太郎医師が解説します。
PRF(ezGEL)のダウンタイムはどのくらい?
PRF(ezGEL)のダウンタイムは、一般的な注入施術を同様に、腫れ、内出血、発赤、痛みなどが数日間生じることがあります。
経過には個人差があるため、「○日で必ず治る」と一律にはいえません。
診察では、施術部位や注入量だけでなく、大切な予定がいつあるかまで確認しながら施術日を考えます。
そうは言っても、「どれくらいでおさまるの?」と気になるところですよね。
PRFを顔へ注入した研究では、腫れや内出血の多くは一時的だったと報告されています。
2025年の目周りのPRP・PRFに関する14研究をまとめた報告では、主な有害事象は腫れ、赤み、内出血で、いずれも一過性でした。[1]
2025年に報告されたezPRF・ezGELをほうれい線へ注入した25例でも、主な副作用は軽度の腫れと内出血で、重大な有害事象は報告されていません。[2]
PRFだからダウンタイムが短い・長いと考えるのではなく、他の注入治療と同じように、注入による副作用が起きると捉えていただくと良いでしょう。
PRF(ezGEL)がどのような製剤なのか、作り方や仕組みから知りたい方は、「イージーゲル(ezGEL)とは?自分の血液から作る注目フィラーをBIANCA CLINICが解説」もあわせてご覧ください。
PRF(ezGEL)で起こりやすいダウンタイム症状
腫れや内出血、赤みといった症状のほか、注入時には注射による痛みが生じることがあります。
「自分の血を入れる」と考えると、「ダウンタイムってないんじゃない?」と感じる方もいるかもしれませんね。
例え自分の血を成分としていても、皮膚に注射針を刺すため、次のような症状が現れるリスクがあります。
腫れ・むくみ
注入後は、針による刺激や注入した製剤そのもののボリュームによって、一時的に腫れたように見えることがあります。
診療では、単に「腫れているか」だけではなく、注入した部位、左右差、痛みの有無、時間の経過とともに悪化していないかなどを確認します。
特に目の下は、もともと皮膚が薄く、少しのむくみでも変化が分かりやすい部位です。
施術直後にふくらみが気になっても、注入したPRF(ezGEL)のボリュームと腫れが重なっていることがあります。
PRFを目周りへ注入した16人の臨床試験では、注入部位の腫れは最長1日程度で改善しました。[3]
ただし、これはPRF単独の研究であり、PRF(ezGEL)でも同じ経過になるとは限りません。
そのため、「何日で引くか」だけを見るのではなく、日を追って腫れが軽くなっているかを見ることが大切です。
内出血・赤み
注射針やカニューレが細い血管に触れると、内出血や赤みが生じることがあります。
診察でも、注入前に「内出血が出る可能性はある」とお伝えしたうえで、大切な予定がある場合には施術日を調整していただくことがあります。
とくに皮膚が薄い目元は、少量の内出血でも目立ちやすい部位です。
PRF製剤を顔へ使用した研究では、軽度の内出血が1〜3日程度みられた例や、複数回の施術後に軽度の内出血が確認された報告があります。
一方、重大な副作用は報告されていません。[4][5]
ただし、これらはPRF(ezGEL)そのものを検討した研究ではありません。
研究で使われたのは、**液状で注入するi-PRFや、より形を保ちやすいPRF matrix(PRFM)**など、作製方法や性状の異なるPRFです。
そのため、研究で報告された日数をそのままイージーゲルのダウンタイムに当てはめることはできません。
内出血が出ても、色が少しずつ薄くなっている場合は経過を見られることが多いのが一般的です。
ただし、痛みが強くなる、通常の内出血とは異なる色調変化がある場合は、早めに施術を受けた医療機関へ相談してください。
痛み・圧迫感
施術中や注入直後には、針を刺す痛みや、製剤が入ることによる圧迫感を感じる場合があります。
注入治療では、ある程度の痛みや圧痛が一時的に出ること自体は珍しくありません。
ここで大切なのは、時間とともに軽くなっているか、それとも強くなっているかです。
施術後しばらくしてから痛みが強くなる場合や、皮膚の色調変化を伴う場合は、「ダウンタイムだから」と自己判断せずご連絡ください。
PRF(ezGEL)のダウンタイム中はどう過ごす?
施術当日の注入部位へのメイクは控え、赤みや腫れがひどくならないよう、注入部位を触ることも避けましょう。

メイクは針を刺した部分のみ翌日から
ビアンカクリニックでは、施術当日から通常の生活は可能としていますが、針を刺した箇所の直上へのメイクは、施術当日はお控えいただいています。
注入部分を強くこすったり、必要以上に触ったりすることも避けましょう。
腫れている間は仕上がりを判断しない
PRF(ezGEL)は、注入直後からボリュームが加わる施術です。
そのため、直後に見えているふくらみのすべてが「完成した仕上がり」ではありません。
注入によるボリュームに加えて、むくみや腫れが重なっている場合があります。
左右差やふくらみが気になったときも、ご自身で強く押したりマッサージしたりせず、まずは施術を受けたクリニックへ確認してください。
ダウンタイムが長引く場合は?注意したい症状
PRF(ezGEL)は自己血由来製剤ですが、自己血だから合併症が絶対に起こらないわけではありません。
腫れや内出血は通常みられ得る症状ですが、次のような変化がある場合は早めに施術を受けた医療機関へご連絡ください。
- 痛みが時間とともに強くなる
- 皮膚の色が白っぽい、紫色などに大きく変化する
- 赤みや熱感、腫れが悪化していく
- 膿が出る、発熱を伴う
なお、イージーゲルはヒアルロン酸フィラーとは異なり、ヒアルロニダーゼで溶解できる製剤ではありません。
だからこそ、注入部位や量を施術前に丁寧に検討することが重要です。
PRF(ezGEL)がご自身のお悩みに向いているか知りたい方は、「ezGEL(イージーゲル)が向いている人とは?自分に合うか考えるポイントを医師が解説」もご覧ください。
目の下や頬のくぼみ、肌質など、どのような場合に選択肢となるかを詳しく解説しています。
PRF(ezGEL)のダウンタイムに関するよくある質問
PRF(ezGEL)のダウンタイムについて、患者さまより聞かれる質問をまとめました。

Q. PRF(ezGEL)の腫れは何日くらい続きますか?
A. 症状には個人差がありますが、数日∼1週間程度で落ち着いてくるのが一般的です。
Q. PRF(ezGEL)の内出血はどのくらい続きますか?
A. 軽度の内出血であれば数日程度で目立ちにくくなることがあります。
ただし個人差があるため、1週間程度続くこともあります。
Q. PRF(ezGEL)は施術当日からメイクできますか?
A. 通常の生活は当日から可能ですが、針を刺した部分の直上へのメイクは翌日からにしましょう。
Q. 施術直後に目の下がふくらんで見えても大丈夫ですか?
A. 注入直後は製剤によるボリュームに加え、腫れが重なってふくらんで見える場合があります。
直後の状態だけで仕上がりを判断せず、経過を見ることが大切です。
ただし、強い痛みや皮膚色の変化を伴う場合は早めにご相談ください。
Q. 自分の血液を使うなら副作用はありませんか?
A. 自家由来製剤のため人工物由来の反応には配慮できますが、注入に伴う腫れ、内出血、痛みのほか、感染、血流障害などのリスクはあります。
ビアンカクリニックではこうした反応が起きにくいよう、研修を重ね、注入技術の向上を図っております。
PRF(ezGEL)のダウンタイムは予定に余裕を持って考えよう
PRF(ezGEL)の施術後には、腫れ、赤み、内出血、痛みなどが生じることがあります。
PRFやezGEL注入後の症状の多くは一時的とされていますが、個人差があります。
とくに目の下は、わずかな腫れや内出血でも目立ちやすいため、仕事やイベントの予定を考慮して施術日を決めることをおすすめします。
BIANCA CLINICでは、注入する部位やボリューム、患者さまのお顔全体のバランスまで確認したうえで施術をご提案します。
ダウンタイムについて不安がある方も、予定を含めて診察時にご相談ください。
▶ビアンカクリニックのPRF(ezGEL)の施術ページ
▶ビアンカクリニックへのカウンセリング予約フォーム
参考文献