永久保存版:なぜ顔は”たるむ”のか?美容外科医が徹底解説!後半
こんにちは、美容外科医の夏目隆太郎です
【前半のまとめ】
まだ読んでいない方はこちらから!https://biancaclinic.jp/blog/43052/
たるみの原因は、深さに応じて下記のように分類されるのでした
・表面の ”皮膚のたるみ”
・”内部のたるみ” 脂肪量の変化、骨萎縮、靭帯の弛みによる顔の凹凸とSector2を中心としたたるみ
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今回は、どのようなたるみ治療があるのか、どのような方におすすめなのか解説します!
目次:
”皮膚のたるみ”治療
・モフィウス8
・ポテンツァ
”内部のたるみ”治療
・HIFU
・ボルニューマ
・ジャルプロスーパーハイドロ/プロファイロ
・糸リフト
・エンブレイスRF
・フェイスリフト
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◎”皮膚のたるみ”治療
・モフィウス8とは?
(右Before→左After)
24本の細い針(マイクロニードル)を皮下組織に刺入し、針先から強力なRF(ラジオ波)の熱エネルギーを照射する治療です。
肌内部のコラーゲンやエラスチンを生成する組織にあえて傷をつけることで、創傷部を治そうとする肌本来の力を活性化させていきます。
加齢に伴う肌のハリ・弾力の改善、ニキビ痕や傷痕の改善、そしてたるみの強力な引き締め効果があります。
個人的な意見ですが、機械系治療の中で皮膚たるみに対しては一番の効果を発揮します!!
効果がある分、少し痛みを伴う治療なので、神経ブロック麻酔や皮下麻酔をお勧めします。
・こんな方におすすめ:
ポテンツァやダーマペンなどで皮膚のたるみ感が満足しなかった
皮膚は切りたくないが、多少の痛みを我慢しても皮膚たるみを改善効果を実感したい
施術詳細: https://biancaclinic.jp/treatment/skin-care/skin/morpheus8/
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・POTENZA(ポテンツァ)
(右Before→左After)
モフィウス8同様にマイクロニードルと呼ばれる極細の針を挿入し、針先からRFを照射します。
モフィウス8との違いは、RF照射を行いながら肌に薬剤を導入するドラッグデリバリー機能 があります。
専用製剤のマックーム以外にも、リジュランやジュベルックなど肌育製剤を効率よく導入することが可能です!
様々なチップを使い分けることで、肝斑、ニキビ跡・クレーター、たるみ、小じわなど、様々なお肌悩みにアプローチします。
針が出ないタイプ(ダイアモンドチップ)も用意があり、異なる電極のモノポーラとバイポーラをRFで連続照射することで、
特に表層のタイトニング治療が可能です。
いずれにしてもモフィウス8と比較すると肌への負担が少なく、痛みやダウンタイムが少ないことが特徴です。
・こんな方におすすめ:
ダウンタイム少なく、痛みもなるべく少ない方がいい
皮膚たるみだけでなく、肝斑やニキビ治療もしたい
施術詳細: https://bianca-omotesando.jp/medical-spa/skincare/potenza/
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◎”内部のたるみ”治療
・HIFU(ハイフ)(使用機器:ウルトラセルZi)
ハイフとは、高密度の超音波エネルギーを活用したリフトアップ治療機器です。
皮膚の土台となるSMAS層という肌の深い層に集中的に熱エネルギーを照射して、肌の奥深くからたるみを引き上げます。
頬のたるみや二重顎などのリフトアップに加え、目周りにも照射が可能のため目元の小ジワにも有効です。
・こんな方におすすめ:
ダウンタイムなく、たるみを改善させたい
施術詳細: https://biancaclinic.jp/treatment_category/aging-care/aging_02/hifuzi/
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・ボルニューマ
ボルニューマとは、痛みを軽減した次世代型非侵襲性高周波(RF)治療機器です。
表皮へのダメージを抑えながら、皮膚内部に熱を与えリフトアップ効果を発揮する治療法です。
・ハイフとの違い:
ハイフ:施術中パチっと弾かれる感覚、引き上がり効果、SMAS層という肌の深い層にアプローチ、適応を誤るとコケやすい
ボルニューマ:施術中熱い感じ、皮膚がピタッと張り付くような引き締め効果、皮膚表面に近い真皮~脂肪中層にアプローチ、脂肪の繊維隔壁を引き締めるのでコケにくい
→アプローチ層が異なるので併用するとより効果を実感できます。
・他のRF機器との違い:
独自の冷却・振動機能や丸みのある特殊なチップを搭載することで、痛みが少ない
・こんな方におすすめ:
ダウンタイムなく、たるみを改善させたい
特に口元のポニョが気になる
コケたくない
施術詳細: https://biancaclinic.jp/treatment/faceline/faceline_2/volnewmer/
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・ジャルプロスーパーハイドロ/プロファイロ
施術肌の“土台”である真皮層や靭帯にアプローチする美肌再生注射の一種です。
支持靭帯を補強して、靭帯の緩み、皮膚たるみを改善して、内側から自然にリフトアップされます。
・ ジャルプロ・スーパーハイドロ、プロファイロ使い分け
ジャルプロ・スーパーハイドロ:HIFUやボルニューマなどの機械治療と併用時、プロファイロで効果がなかった(そもそも栄養素が不足している)場合
プロファイロ:単剤治療時に効果強い
・こんな方におすすめ?
機械系の効果をupしたい
糸リフトといった外科施術には抵抗がある
ブログで違いまとめてあります!気になる方はこちらから:https://biancaclinic.jp/blog/43005/
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・糸リフト
前半のブログ https://biancaclinic.jp/blog/43052/
で解説したようにSector2の脂肪増加と全体の下垂がたるみに大きく関係しています。
Sector3の脂肪量低下はこめかみ、頬こけの原因となります。
そこで糸リフトでSector2の脂肪をSector3に向けて引き上げることで、脂肪再配置しつつたるみを解消します。
(左:術前 右:術後3ヶ月 BIANCA LIFT6本)
脂肪は、年齢とともに区画によって増えるところと減るところがあり顔は凹凸になっているので脂肪吸引と併用して顔全体のボリュームを調整することもあります。
(左:術前 右:術後3ヶ月 フェイスライン脂肪吸引 +バッカルファット除去+ 糸リフト+顎ヒアルロン酸)
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・エンブレイスRF
”切らないフェイスリフト”の異名をもつエンブレイスRF。
切開することなく皮膚の内側からRF(ラジオ波)を照射し、顔や体のたるみを強力に引き締めます。
ハンドピースについた長細いカニューレを皮下に挿入し、脂肪層や皮膚表面に直接RFを照射することで
非常に強い引き締め+引き上げ効果があります。
「”内部のたるみ”治療」の中でご紹介しましたが、真皮にもアプローチするので”皮膚たるみ”治療としても有効です。
熱された余分な脂肪が溶け出し、最後に脂肪吸引を併用する事で、脂肪のボコつきながない上品な仕上がりになります。
熱されると止血効果もあるので、脂肪吸引単独より腫れも少なく、出血や血腫のリスクも低いです。
・こんな方におすすめ:
切開を伴うフェイスリフトに抵抗があるが、大きな変化が欲しい
モフィウス8、脂肪吸引や糸リフトも同時に行いたい
施術詳細:https://biancaclinic.jp/treatment/face/embrace/
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”皮膚のたるみ”+”内部のたるみ”治療
・フェイスリフト
(左:術前 右:術後1ヶ月 ディーププレーンフェイスリフト)
髪の生え際や耳の付け根辺りを切開し、筋膜を引き上げつつ、フェイスラインのたるみを引き上げる治療です。
目尻、頬、ほうれい線、フェイスラインなど、局所的なたるみを改善できます。
こんな方におすすめ:
ダウンタイムが取れる
切開であっても一番引き上げ効果が欲しい
施術詳細: https://biancaclinic.jp/treatment_category/aging-care/aging_01/facelift/
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■ ウェルエイジングという選択
私は「老けたくない」という感情は、決して悪いことではないと思います。ただ、「若く見せたい」ことだけに執着しすぎると、自分の良さや人生の積み重ねまで否定してしまうことにもなりかねません。
ここで、もう一つオードリー・ヘップバーンの言葉をご紹介します。
「年を重ねることは、顔に人生を刻んでいくこと」
(The beauty of a woman, with passing years only grows.)
オードリーが生涯にわたり美しかったのは、決してシワがなかったからではありません。彼女の内面からにじみ出る優しさや知性、そして「歳を重ねること」を誇りに思う姿勢が、人々を惹きつけたのです。
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■ 美容外科ができること
美容医療は“人生をより良くする選択肢のひとつ”です。
たるみが気になっても、「手術は怖い」「何が自分に合っているかわからない」と思われる方は多くいらっしゃいます。
そんな方にこそ、私は丁寧にお話を伺いながら、一緒に「自分らしいウェルエイジング」の道を探していきたいと考えています。
美しく歳を重ねるとは、年齢に逆らうのではなく、自分自身を大切にしながらその時々の最良の選択をしていくこと
それはオードリー・ヘップバーンが体現していたような、“内面から輝く美しさ”への旅でもあります。
ご予約はこちらから
60秒で予約完了 ▶︎
👉 https://reservation.medical-force.com/b/d7bb811e-ebd5-4b93-93f8-588864b24f15
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※美容医療にはさまざまな考え方があり、医師によって意見や方針が異なることもあります。発信内容はあくまで一つの参考としてお読みいただき、ご自身に合った納得のいく医療を選んでいただけたらと思います。
また、意図せず不正確な情報や誤解を招く表現が含まれていた場合は申し訳ありません。その際は適宜修正・補足させていただきます。
【プロフィール】
美容外科医 Dr.夏目隆太郎
形成外科で特に目元や顔面骨を中心としたお顔の手術を多数執刀
目元の治療に関しては、見た目の美しさだけでなく、眼科的な機能面も非常に重要だと考え、より安全かつ確かな治療を提供するため、現在は眼科医としても研鑽を重ねている
メスを使う治療だけでなく、ヒアルロン酸注入などの切らない施術を積極的に取り入れ、
美容外科・美容皮膚科・形成外科・眼科といった多角的な専門的視点から
日本を代表する美容健康再生医療クリニックであるBIANCA CLINICにて最新美容医療を提供している
【経歴】
2020年 東京医科大学卒業 東京都済生会中央病院
2022年 東京慈恵会医科大学附属病院形成外科
2023年 東京慈恵会医科大学附属柏病院形成外科
2024年 BIANCA CLINIC
【所属学会/資格】
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会正会員
日本眼科学会正会員
【SNS】
Instagramアカウント
https://www.instagram.com/dr.natsume?igsh=OHBvd3VtajV1bmY1&utm_source=qr