ボトックスで失敗を防ぐには?原因と対策を医師が解説


ボトックスの失敗が心配な方へ。
今回は、ボトックスが失敗した際に起こりうる代表的な症状とその原因、また対策をBIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)大久保 由有医師が解説します。
ボトックスに興味はあるものの“表情が不自然になる”“噛みにくくなる”などのリスクが心配な方も多いのではないでしょうか。
エラやおでこ、ふくらはぎなど部位別の注意点、後悔を防ぐためのポイントも紹介します。
初めてのボトックス施術や過去の失敗経験に不安をお持ちの方も、ご一読ください。
ボトックス注射とは
ボトックス注射とは、A型ボツリヌス毒素を注入することで筋肉の動きを抑制し、シワの改善や輪郭の引き締めなどを目指す施術です。
エラ・額・眉間・顎・ふくらはぎ・肩・脇など、適用箇所はさまざま。
小顔効果や多汗症対策、肩こり改善など幅広い目的で行います。
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ボトックス注射の効果はいつから現れる?


ボトックスの効果は、一般的に施術後2〜3日で現れ始め、1〜2週間で安定します。
ボトックス効果がいつから出るかは個人差がありますが、エラなど筋肉の大きい部位は比較的変化を感じやすいようです。
最大効果は3ヶ月前後持続し、その後徐々に効果が薄れていきます。
2回目以降の施術では、効果がより長持ちしやすくなる方もいます。
ボトックス注射後の経過は?
個人差はあるものの、ボトックス注射の効果が現れ始めるまでには数日かかります。
ボトックス注射でシワ治療を行った場合の経過の一例をご紹介しましょう。
■ボトックス注射│当日~2日目・3日目
施術当日は目立つ変化は現れないものの、2~3日後にはボトックス注射の効果が出始め、徐々にシワが寄りづらくなっていきます。
■ボトックス注射│4日目・5日目
4~5日経過すると、まったくシワが寄らなくなるなど明確な変化が現れやすくなります。
■ボトックス注射│1~2週間後
1〜2週間程度で、ボトックス注射による変化が安定します。
■ボトックス注射│3ヶ月後
効果のピークが持続する期間には個人差がありますが、一般的には3~4ヶ月ほど持続した後、数週間かけて徐々に効果が薄れていきます。
ボトックス注射の効果を維持するには、適切なタイミングで再度施術を受ける必要があります。
施術の間隔については、医師にご相談ください。
結婚式など大事な予定に向けてボトックス注射を打つ場合は、予定の半⽉~1ヶ⽉ほど前に施術を受けておくのがおすすめです。
ボトックス失敗の代表例と原因
ボトックス施術は一般的に安全性が高いとされていますが、ごくまれに以下のような症状が現れる場合があります。
■おでこや眉間にボトックスを打ったら眉尻が上がってしまった(スポックブロー)
前頭筋の左右差や注入量の調整不足が原因です。
おでこボトックスで後悔しないためには、筋肉の動きに応じた注入スキルが必要とされます。
■表情が不自然に固まってしまった
「注入量が多すぎた」「薬剤が広がった」などが原因で起こるケース。
口角ボトックスの後で、口角が下がってしまう場合などもこれに該当します。
■噛みにくくなる・人中が不自然になる
ボトックス後に噛みにくくなることがあるのは、咬筋など噛むための筋肉の動きが弱まるためです。
人中が不自然になるのは、口元の筋肉の動きが制限されるため。
対策としては、注入する部位や適切な注入量を見極められる、経験豊富な医師に施術を任せることが重要です。
■効果が感じられない
注入部位やシワの種類が適していない、または注入量が少なすぎることが原因です。
ただし、1回目の施術では効果の実感が薄い場合もあります。
ボトックスで後悔しやすい部位は?
肩・ふくらはぎ・おでこ・首などへのボトックスは、失敗した場合、日常動作へ影響を及ぼすリスクがあります。
例えば肩ボトックスに失敗すると腕が上げにくくなり、後悔することも。
ふくらはぎボトックスは、ボリューム減少が叶う反面、筋力が落ちて歩行時に違和感が出る場合があります。
ボトックスで失敗しないためのポイントをBIANCAドクターが解説
「ボトックス注射後の過ごし方は?」「ボトックス注射で失敗したらどうしたらいい?」といった疑問にお答えします。
Q.ボトックス注射で表情が不自然になるのを防ぐには?
A .同じ部位への施術でも、必要なボトックス注射の注入量は一人ひとり異なります。
注入量が多すぎると顔がこわばって不自然な表情になるケースも。
不自然な仕上がりになるのを防ぐには、少ない量から段階的に進めることが大切です。
ビアンカクリニックでは、患者様一人ひとりの状態に合わせて注入量を調整し、自然な仕上がりを目指しています。
Q.複数のクリニックで同じ部位にボトックス注射を受けると失敗しますか?
A.3~4ヶ月など適切な間隔を空けて受ければ、同じ部位にボトックス注射を受けても問題は起きづらいでしょう。
都度同じ医師にボトックス注射を依頼するメリットは、悩みの原因をより深く理解してもらえることです。
前回の注入量や注入箇所に対する効果も踏まえ、今回はどこにどれくらいの量を注入すべきかきめ細やかに調整してもらえるため、より満足のいく結果につながるでしょう。
ビアンカクリニックのボトックス注射は、都度同じ医師が施術を担当します。
患者様のご状況や前回の施術内容を踏まえ、よりきめ細やかな調整を目指しますので、定期的なメンテナンスもお任せください。
Q.ボトックス注射後の失敗しない過ごし方は?
A .施術後数日間は、飲酒・長時間の入浴などの血行が促進される行為や、マッサージ・エステなどの過度な刺激は避けましょう。
注入部位に刺激が加わると、薬剤が周辺に広がり不自然な仕上がりになってしまう可能性があるためです。
施術後に気になる症状がある場合は、すぐに医師に相談してください。
Q.ボトックス注射後「失敗した?」と思った場合、どうすれば良いですか?
A.まずは、施術を担当した医師にご相談ください。
注入量の調整や再注射で改善できるケースもありますが、状態によっては効果が自然に薄れるのを待つ必要があることもあります。
気になることがあれば、早めにご相談いただくのが安心です。
ボトックスの失敗を防ぐには医師選びと施術後の管理が鍵
ボトックス注射は、医師の技術や知識、そして施術後の過ごし方によって、仕上がりに差が出やすい施術です。
後悔しないためには、経験豊富な医師に施術を任せることが大切です。
ビアンカクリニックでは、患者さま一人ひとりのお悩みに合わせて注入箇所や注入量をご提案しています。
「ボトックス注射が初めてで不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
施術詳細
A型ボツリヌス毒素注射
施術にかかる時間:10分程度
施術期間・回数の目安:約3~6ヶ月に1回程度 ※個人差があります。
入浴・洗顔:施術後当日より可能
メイク:施術後当日より可能
禁忌:次の方は施術をお受けいただけません。
・妊娠中・授乳中および妊娠の可能性がある方
・ボツリヌス毒素および使用する製剤に含まれている成分にアレルギーがある方
・全身性の神経接合部障害、全身性の筋肉の疾患がある方(重症筋無力症、ランバード・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症など)
※詳細は医師にお尋ねください。
注意事項:次の方は施術を受ける場合、必ず医師に申し出てください。
・他の医療機関でボトックス注射の施術を受けている方
・喘息など慢性的な呼吸器疾患や、緑内障の場合
・パーキンソン病の治療薬、抗菌剤、精神安定剤、筋弛緩薬などを服用中の方
※詳細は医師にお尋ねください
副作用、腫れ、内出血、表情の強張り、感染など使用製剤について:
・A型ボツリヌス毒素製剤注入の治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれる可能性があります。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・諸外国における安全性等に係る情報
-ボトックスビスタ®は「65歳未満の成人における眉間又は目尻の表情ジワ」で国内薬事承認
-NABOTAは米国FDA・韓国KFDA承認を取得
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。