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2025.12.11
自家組織による隆鼻術とは?|主要な移植材料とそれぞれの特徴
形成外科専門医として外傷・再建・先天疾患など多くの症例に携わり、精密な手技と深い解剖学的理解を培ってきました。見た目の変化が心まで前向きにする――そんな美容の力を患者様にも届けたいという思いから美容外科の道へ。得意としているのは、目元治療全般や注入治療、たるみ治療など。患者様の理想に誠実に向き合う」という診療スタンスで、美しさにこだわった施術を提供しています。
こんにちは!
「自然な美を、信頼でデザインする。」
形成外科専門医の藤橋政尭です。

隆鼻術には、人工物(プロテーゼ)を入れて高さを出す方法と、自分の組織を移植して形を作る方法があります。
その中でも近年注目されているのが、自家組織による隆鼻術です。
人工物を使わないため長期的な安心感があり、触ったときの質感や仕上がりの自然さに魅力を感じる方が増えています。
今回の記事では、隆鼻術で使われる主要な自家組織と、その特徴についてわかりやすく解説します。
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■ 肋軟骨(固形・粉砕)
隆鼻術において最も変化量を出せる素材が肋軟骨です。
採取量が多く、硬さと自由度があるため、鼻筋の高さ・細さ・カーブなどを調整しながら作り込むことができます。
肋軟骨には固形のまま使う方法と粉砕して使う方法の2種類があります。
固形で使用する場合は、ブロック状の軟骨を削りながら希望のラインを作るため、狙った高さや形を出しやすいという大きな利点があります。
ただし肋軟骨特有の「ワーピング(湾曲)変形」が時間の経過で起こる可能性があり、デザインがわずかに変わるケースもあります。
そこで近年増えているのが、粉砕肋軟骨です。
細かく砕いた軟骨を鼻背に敷き詰めるように使うことで、ワーピングのリスクがほぼなく、自然なカーブを作りやすくなります。
柔らかい質感に仕上がることも利点です。
また、肋軟骨は採取量が非常に多いため、鼻中隔延長・隆鼻・貴族手術(鼻翼基部)をすべて肋軟骨のみで完結できるという大きな特徴があります。
鼻中隔延長では固形の軟骨を支柱として使用し、貴族には粉砕した軟骨を入れて陰影を改善し、隆鼻には粉砕で自然な鼻筋を作るという組み合わせができるため、「肋軟骨鼻フル」として顔全体の立体感を整えるケースも増えています。
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■ 真皮脂肪
臀部などから真皮と脂肪を採取し、鼻筋に移植する方法です。
真皮はある程度の厚みを持ち、脂肪がクッションの役割を果たすため、柔らかく自然な触感に仕上がることが特徴です。
劇的な高さを求めるというよりは、「ほどよく上品に整えたい」「自然な丸みのある鼻筋が理想」という方に向いています。
また、長期間プロテーゼを入れて皮膚が薄くなってしまった方のリカバリーとしても使われる素材で、菲薄化した皮膚の保護にも適しています。
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■ 耳介軟骨
耳の裏から採取される軟骨で、鼻尖形成に多く使われる素材ですが、鼻背にも使用できます。
柔らかく加工しやすい反面、大きなボリュームが取れないため、隆鼻術でしっかりとした高さを求めるケースには向きません。
一方で、自然な丸みやライン修正に向いており、粉砕肋軟骨や真皮脂肪と併用することで微調整に使われることがあります。
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■ 側頭筋膜
こめかみから採取する薄い筋膜で、非常に柔らかく、段差をなじませるのが得意です。
筋膜単独で高さを出すことも可能ですが、大幅な変化には向かず、自然なライン形成や緩やかなボリュームアップを目指すときに使用されます。
耳介軟骨と合わせて「包む」ように使うことで、滑らかさを優先した隆鼻が可能になりますが、隆鼻術のメイン材料として使われる頻度は現在ではそこまで高くありません。
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■ 自家組織隆鼻のメリット
自家組織の最大の魅力は「異物を身体に残さない」という安心感です。
拒絶反応やアレルギーのリスクがなく、感染が起きても抗生剤が効きやすいなど、長期的な信頼性に優れています。
触った際の質感も非常に自然で、人工物特有の硬さや境目の段差が出にくいため、横顔のラインが柔らかく仕上がります。
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■ 注意点
自家組織はプロテーゼのように極端な高さを出すことは難しく、希望によっては適応が分かれるケースもあります。
また、採取部位に小さな傷ができる点や、真皮脂肪・粉砕軟骨は一部が吸収され、術後に少し落ち着くことがある点も理解しておきたいポイントです。
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■ まとめ
自家組織による隆鼻術は、自然さ・安全性・触感の良さを重視する人に向いた方法です。
肋軟骨は固形でも粉砕でも使用でき、鼻中隔延長から貴族・隆鼻まで幅広く対応できる万能な素材です。
真皮脂肪はよりナチュラルで柔らかい仕上がりを求めるときに適しています。
自分がどのような鼻に近づきたいか、どの程度変化を求めるかによって適した素材は変わるため、特徴を理解して選ぶことが大切です。
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【プロフィール】
藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医
形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。
自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。
「自然な美を、信頼でデザインする。」
そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。
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【経歴】
2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業
2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修
2017年4月 昭和大学病院 形成外科
2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科
2019年4月 西尾市民病院 形成外科
2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科
2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科
2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科 診療科長
2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤
2024年4月 銀座TAクリニック副院長
2025年11月 BIANCA CLINIC
【所属学会・資格】
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本美容外科学会(JSAS)会員