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林山爱也

2025.09.20

側頭筋ボトックス注射とは?食いしばり・頭痛改善・小顔効果

葉山 愛弥
监修医师
林山爱也

大学病院皮膚科で助教・副病棟長・皮膚病理組織チーフを務め、国内外での学会発表や論文執筆を通して専門性を深めてきました。小児のあざ治療から成人のシミ、各種レーザーや注入治療まで幅広く担当し、地域医療にも尽力。多くの症例に向き合う中で、美容医療の可能性と必要性を強く実感し、さらなる研鑽を決意。皮膚科医としての確かな知識と繊細な診断力を土台に、一人ひとりの肌に静かに寄り添いながら、本来の美しさを引き出す治療を大切にしています。

側頭筋ボトックスをご存じですか?

「こめかみの張りやすさが気になる」「寝ている間の歯ぎしりや食いしばりで顎が疲れる」「慢性的な頭痛が治らない」――そんなお悩みに、近年注目されているのが側頭筋ボトックス注射です。さらに最近では、頭皮ボトックスによる発毛サポートの可能性まで報告されており、美容と健康の両面から関心が高まっています。

皮膚科専門医の葉山愛弥です。

 

側頭筋・側頭筋ボトックスとは

 

側頭筋はこめかみに広がる大きな筋肉で、咀嚼の際に下あごを持ち上げる重要な役割を担っています。食いしばりや歯ぎしりが強い方ではこの筋肉が過剰に発達し、顎関節症や頭痛の原因になることがあり、こめかみの張りが強いと顔が横に広がって見えることもあります。こうした症状や見た目の変化に対して、側頭筋ボトックス注射は有効な治療法のひとつと考えられています。

 

側頭筋ボトックスの効果

 

医療的な側面では、筋肉の緊張をやわらげることで食いしばりや顎関節の負担を減らし、慢性的な顎の痛みや頭痛の改善につながります。咬筋へのボトックス治療だけでは十分に効果が得られない場合、側頭筋ボトックスの追加注射を行うことで症状が改善したという報告もあります。また慢性緊張型頭痛に対しても、側頭筋を含む頭部の筋肉にボトックスを投与することで有意に症状が和らいだ研究があり、歯ぎしりの患者においても咬筋と側頭筋の両方を対象とした注射で改善が認められています。

美容的な側面では、肥大した側頭筋をやわらげることでこめかみの張りが抑えられ、顔の横幅がすっきりとし、フェイスラインがよりシャープに整います。実際に、側頭筋ボトックスによって輪郭が改善した症例も報告されており、小顔治療の一環として取り入れられるケースが増えています。

 

頭部へのボトックスは発毛効果にも期待

 

さらに近年注目されているのが、頭皮へのボトックスによる発毛効果です。ボトックスは筋肉の動きを抑えるだけでなく、血流を改善し炎症を抑える作用もあるため、頭皮環境を整えることで毛根への栄養供給を助けると考えられています。男性型脱毛症に対して頭皮ボトックスを行った臨床研究では、毛量や毛の太さが改善したという報告があり、約7割以上の患者で発毛効果が認められたとする論文もあります。ただし標準治療であるフィナステリドやミノキシジルに比べるとまだエビデンスは少なく、現時点では補助的な発毛治療として位置づけられています。既存のAGA治療や頭皮注入療法などと併用することで、発毛環境をより整えるサポートとしての可能性が期待されています。

 

側頭筋ボトックス注射の施術について

 

施術自体は数分程度で終わり、ダウンタイムもほとんどありませんが、こめかみや頭皮は血管が豊富なため内出血のリスクがあり、注入量が多すぎるとこめかみが痩せて不自然に見えることがあります。

効果は3か月から6か月ほど持続し、定期的に施術を繰り返すことで安定した効果を得ることができます。

このように、側頭筋ボトックス注射は医療的には食いしばりや顎関節症、頭痛の改善に、美容的には小顔効果や輪郭改善に、さらに研究段階ながら頭皮ボトックスによる発毛サポートの可能性まで備えた多面的な治療法です。

従来の治療で十分な効果が得られない方や、機能改善と美容効果を同時に求める方にとって、新しい選択肢としていかがでしょうか。

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