コラム
2026.10.28
アルマデュオが向いている人とは?適応する症状・向いていない人・注意点を解説
一般産婦人科において、不妊治療や周産期医療などの保険診療に従事したのち、自身の闘病経験を機に、「女性が女性であることを楽しめる人生を支えたい」との思いから、自由診療・婦人科美容へとキャリアを展開しました。現在も産婦人科医として保険診療に携わりながら、深い解剖学的知識と技術を軸に、婦人科形成や腟育®注射、腟ヒアルロン酸注入など、“本物のフェムテック”を通じて女性の健康課題に医学的エビデンスに基づいて向き合っています。
また、性教育の普及やHPVワクチンの啓発、女性のQOL向上に関わる社会活動にも尽力しています。専門書『美容外科医になったら最初に読む 美容手術の基本』では、第7章「腟ヒアルロン酸注入」を執筆するなど、医療知識の啓蒙にも積極的に取り組んでいます。

「年齢のせいだから仕方ない」と、性交時の痛みや腟の乾燥を我慢していませんか?
実は、同じような症状でも、その原因によって適した治療は異なります。
女性の性機能に関する悩みに対して、血流という視点からアプローチするのが「アルマデュオ(Alma Duo)」です。
しかし、アルマデュオは誰にでも向いているわけではありません。大切なのは、治療を受ける前に「自分の悩みに合っているか」を知ることです。
この記事では、アルマデュオが向いている人・向いていない人の特徴から、施術中の痛みやダウンタイム、治療回数までBIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)が解説します。
アルマデュオが向いている人とは?
アルマデュオは、性機能に関する悩みがあり、その背景に血流の問題が関係していると考えられる方に選択肢となる施術です。
女性の性交痛や性的な反応の変化、男性のED(勃起不全)など、性別を問わず検討されます。
特徴は、皮膚を切開したり注射をしたりせず、体の外側から衝撃波を照射すること。血流に関する生体反応を促し、性機能の改善を目指します。
ただし、同じ症状でも原因は1つとは限りません。
例えば、性交痛があっても、血流の問題より筋肉の緊張や粘膜の炎症が大きく関係している場合があります。勃起力の低下についても、血管だけでなく神経やホルモンの影響を受けるものです。
大切なのは、症状が当てはまるかだけで判断せず、その悩みにアルマデュオのアプローチが適しているかを考えることです。
アルマデュオが向いている人の特徴を男女別に解説
アルマデュオは、女性の性交痛や腟の潤い不足、男性の勃起力低下など、血流が関係する性機能の悩みに対して検討される施術です。

具体的にどのような方が対象となるのか見ていきましょう。
性交時の痛みや違和感が気になる女性
「以前は気にならなかったのに、性交時に痛みを感じるようになった」
そんな女性にも、アルマデュオが選択肢となることがあります。
性交痛のある女性61人を対象とした研究では、衝撃波を照射したグループで痛みの軽減が認められました。[1] また、腟の入り口付近に痛みが生じる女性32人を対象とした別の研究でも、痛みの軽減が報告されています。[2]
いずれもアルマデュオ自体の研究ではありませんが、衝撃波治療の可能性を示す報告です。
腟の乾燥や潤い不足が気になる女性
「以前より乾燥しやすい」「性的な興奮があっても十分に潤わない」という悩みを持つ女性にも、アルマデュオは検討されます。
腟の潤いには女性ホルモンだけでなく、周辺組織の血流も関係しています。アルマデュオは血流改善を目指す施術のため、血流の変化が潤い不足に関係している場合に選択肢となります。
性的な感度や反応の変化が気になる女性
以前より性的な刺激を感じにくくなった、興奮しても体が反応しにくい。そんな変化が気になる方にも、アルマデュオが検討されることがあります。
性的な反応には、陰核や外陰部の血流も関係しています。アルマデュオは、この血流に着目したアプローチです。
勃起力や勃起の持続に悩んでいる男性
勃起時の硬さが以前より足りない、途中で維持できなくなるといった悩みがある男性にも、アルマデュオは選択肢となります。
勃起には陰茎への十分な血流が欠かせません。とくに血管の働きが関係するEDでは、低出力の衝撃波による血流改善を目指す施術が検討されます。
手術や注射を伴わない施術を希望する人
デリケートな部位への手術や注射に抵抗がある方にとっても、アルマデュオは選択肢の1つです。
皮膚や粘膜を切開せず、体の外側から衝撃波を照射するアルマデュオ。基本的に麻酔も必要ありません。
なお、性機能の悩みには、血流以外にもホルモンや神経、心理的な要因などが関係します。
症状が当てはまるかだけでなく、その原因にアルマデュオが適しているか。 そこを確認することが大切だと私は考えています。
アルマデュオが向いていない可能性があるケース
アルマデュオは、性機能に関する悩みがあれば誰でも受けられるわけではありません。
症状の原因によっては別の治療が適していたり、健康状態によって施術を見合わせたりする場合があります。
性機能低下の原因が血流以外にある人
ホルモンの変化や神経障害、服用中の薬、心理的な要因などが主な原因の場合、アルマデュオだけでは十分な改善が得られない可能性があります。
例えば、女性ホルモンの減少によって腟粘膜の萎縮が進んでいる場合には、保湿剤やホルモン療法などが適していることもあります。
大切なのは、アルマデュオありきで考えるのではなく、症状の原因に合った方法を選ぶことです。
感染症や炎症などの治療を優先する必要がある人
性器周辺に感染症や炎症がある場合は、まずその治療を優先します。
性交時の強い痛みや不正出血、急激な症状の変化がある場合も、原因を確認することが先決です。
また、妊娠中や施術部位に病変がある方は、施術を受けられない場合があります。持病や服用中の薬がある場合も、診察時にお伝えください。
アルマデュオは何回受ける?施術回数と通院の目安
アルマデュオは、複数回の照射を短期間に集中して行い、性機能の改善を目指す施術です。
ビアンカクリニックでは、週2回、3週間で合計6回を標準的な施術計画としています。
1回の施術時間は約15〜20分。比較的短時間ですが、一定期間に複数回通院する必要があるため、仕事や日常生活の予定と合わせて検討すると良いでしょう。

なお、効果の現れ方や持続期間には個人差があり、6回受ければ必ず改善するというものではありません。
アルマデュオの仕組みや期待できる効果については、「アルマデュオとは?効果や特徴を解説」もご覧ください。
ビアンカクリニックでアルマデュオの適応を判断する際に確認すること
「性交時に痛みがある」「以前より勃起力が落ちた」
同じような悩みでも、いつから症状が現れたのか、どのような場面で気になるのかによって、考えられる原因は変わってきます。
例えば、性交痛なら腟の入り口が痛むのか、奥の方に痛みがあるのか。男性のEDなら、勃起しにくいのか、途中で維持できなくなるといった違いも、施術を考えるうえで大切な手がかりです。
ビアンカクリニックでは、症状の経過や既往歴、服用中の薬などを確認しながら、患者さまがどのような変化を望んでいるのかも丁寧に伺います。
私が大切にしているのは、アルマデュオを受けること自体を目的にしないこと。
性機能の悩みは、なかなか人に話しにくいものです。だからこそ、今感じていることを安心して相談していただき、ご自身に合った方法を一緒に考えていきたいと思っています。
アルマデュオが向いている人に関するよくある質問
アルマデュオを検討する際に気になりやすい、年齢や持病、ほかの治療との関係についてお答えします。
Q. アルマデュオはどんな人におすすめですか?
A. 性交痛や腟の乾燥、性的な感度の変化などが気になる人に検討される施術です。とくに血流へのアプローチが適していると判断される場合に選択肢となります。
Q. アルマデュオを受けられない人はいますか?
A. 感染症や炎症など、治療を優先すべき症状がある場合は施術できないことがあります。妊娠中の方や治療部位に何かしらの異変がある方も、医師による確認が必要です。
Q. アルマデュオは痛いですか?
A. 比較的痛みが少ない施術ですが、軽くたたかれるような刺激を感じる場合があります。痛みの感じ方には個人差があり、施術後に一時的な違和感が生じる可能性もあります。
Q. アルマデュオのダウンタイムはどのくらいですか?
A. 基本的にダウンタイムはほとんどありません。ただし、照射部位に一時的なしびれや違和感が生じることがあり、多くは数日で落ち着くとされています。
Q. アルマデュオは1回でも効果がありますか?
A. 1回の施術で効果を保証することはできません。ビアンカクリニックでは標準的に6回の施術を案内していますが、必要な回数や効果の現れ方には個人差があります。
アルマデュオが自分に向いているか知りたい方はBIANCA CLINICへ
性交時の痛みや腟の乾燥、勃起力の低下など、性機能に関する悩みは人に相談しづらいものかもしれません。
アルマデュオは、こうした悩みに対して血流という視点からアプローチする施術です。
私が大切だと考えているのは、年齢や症状だけで施術を決めるのではなく、今の体の状態を知ること。
BIANCA CLINICでは、患者さまのお悩みや希望を伺いながら、必要な施術を検討しています。アルマデュオがご自身に合うのか気になる方は、カウンセリングでお気軽にご相談ください。
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参考文献