貴族ヒアルとは?ほうれい線ヒアルとの違いを医師が解説!
みなさんこんにちは、BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)のひめ先生です。
ヒアルロン酸注入を検討される方の中でも、「ほうれい線をどうにかしたい」というご相談は非常に多いです。
そのカウンセリングの際に、「鼻翼基部(びよくきぶ)ヒアル」――いわゆる貴族ヒアルを提案されることがあります。
ただ、「貴族ヒアルって何?」「ほうれい線とどう違うの?」「自分はどっちを選ぶべき?」と迷われる方も少なくありません。
今回は、医師の視点から貴族ヒアルとほうれい線ヒアルの違い、適応の見極め方をお話しします。
貴族ヒアルとは?
貴族ヒアルとは、鼻の横(鼻翼基部)にヒアルロン酸を注入する施術のこと。
ほうれい線の上部にできる影やくぼみを支えることで、鼻周りをふっくらと整え、上品で立体的な顔立ちに見せるのが特徴です。
この部分は骨格や皮下脂肪のボリュームによってくぼみやすく、年齢を問わず影が出やすい部位。
実際、20代〜30代の方でも「口横だけ影が落ちて見える」というご相談は少なくありません。
こうした場合、ほうれい線全体にヒアルロン酸を入れるよりも、鼻翼基部だけを整える方が自然な仕上がりになるケースが多いのです。
“貴族”ヒアルとなぜ呼ばれるの?名前の由来は?
「貴族ヒアル」という名前は、もともと韓国で人気を集めた「貴族手術」が由来です。
貴族手術とは、鼻の横(鼻翼基部)のくぼみにプロテーゼや脂肪などを入れて、口元と鼻の境目を整え、立体的で上品な顔立ちをつくる手術のこと。
この施術によって、口元のもたつきが解消され、横顔のラインが整い、まるで“貴族のような”印象に見えることから「貴族手術」と呼ばれるようになりました。
そこから派生して、ヒアルロン酸で同じエリアを切開せず自然にくぼみを整える施術が「貴族ヒアル」または「貴族フィラー」と呼ばれるようになったのです。
つまり、「貴族ヒアル」という言葉自体は医学用語ではなく“上品で洗練された印象をつくる施術”というイメージを表現したネーミングです。
貴族ヒアルとほうれい線ヒアルはどう違う?
ほうれい線へのヒアルロン酸注入は、文字通り線状に刻まれたシワを浅く見せることを目的としています。
一方の貴族ヒアルは、シワそのものではなく、シワを生み出す“土台のへこみ”を支える施術です。
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ほうれい線ヒアル:線の深さを浅くする
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貴族ヒアル:線を作る原因である「鼻横のくぼみ」を補う
このように目的が異なるため、注入ポイントやデザインも変わってきます。
鼻翼基部を持ち上げることで、口元の陰影が自然に軽減され、「頬が明るく見える」「上品な横顔になった」と感じる方も多いです。
若い方はほうれい線ヒアルより貴族ヒアルが適応の場合も
実は、20〜30代の若い方こそ、ほうれい線ではなく貴族ヒアルの適応であるケースがよくあります。
例えばこちらの方。ほうれい線は浅いのに、鼻横だけ影っぽく見えるというタイプです。

とてもお若いのでほうれい線全体が目立つというよりも、この鼻横の一部位のみの窪みが目立ちますね。

この場合、ほうれい線に直接ヒアルロン酸を入れると、かえって不自然な膨らみが出ることも。
尾翼基部のヒアルロン酸でとても綺麗になります。

こちらが施術直後です。
ほうれい線へのアプローチは、顔全体のバランスを見ながら、どの部位にどの程度ヒアルロン酸製剤を入れるか、丁寧に診断することが重要です。
ビアンカクリニックでは、ほうれい線・鼻翼基部・頬のボリュームを総合的に評価し、その方に合った自然な注入デザインをご提案します。
貴族ヒアルの変化はいつから?持続期間はどれくらい?
貴族ヒアルは施術直後から変化がわかりやすく、鼻横のくぼみがふっくらと整うことで、顔全体が明るく見えます。
また、ほうれい線上部の影が自然に軽くなるため、笑顔の印象がやわらかくなるのも特徴です。
ヒアルロン酸の種類や体質によって異なりますが、一般的には半年〜1年程度の持続が目安となります。
自然な変化を維持するために、定期的なメンテナンスを行う方も多いです。
まとめ|貴族ヒアルで気になる影にアプローチ!
貴族ヒアルとは、鼻翼基部にヒアルロン酸を注入してほうれい線の上部の影やくぼみを自然に整える施術。
若い方の“なんとなく影が気になる”というお悩みから、年齢による輪郭のもたつきまで、幅広くアプローチできます。
お若い患者様などは特に、ほうれい線なのか鼻翼基部が適応なのか、あるいは両方なのか、しっかり見極める必要があります。
ほうれい線と貴族ヒアルの違いがわからない場合はいつでも聞いてくださいね!
ドクターがあなたのお顔立ちに合わせて、自然で美しいバランスをご提案します。







