切らないクマ取り(脱脂術)で失敗する人の特徴
クマは、疲れて見える、老けて見える原因となります。
凹凸のない輪郭は若さの秘訣であり、凹凸を埋めることがアンチエイジング治療の肝となります。
このようにクマ治療を適切に行うと、チークトップが上がったように見えて、若々しい印象になります。
よく広告でも見かける脱脂術◯◯円〜
患者様にクマは治療できると認知を広げてもらうためにいいことだと思います!
脱脂術は適応があれば侵襲も少なくいい治療法ですが、実は脱脂術のみが適応の人は少ないです。
クマ治療=脱脂 と思って、適応を誤ると目の下がくぼんで後悔することになります。
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脱脂術で失敗する人の特徴
①ネガディブベクターに注意!
眼球前面と眼窩縁(下瞼触った時に触れる骨)の位置関係が、
眼窩縁が前=ポジティブベクター
眼窩縁が後=ネガティブベクター
と言います。
眼窩縁が前=ポジティブベクター→元々下瞼が平らの骨格、膨らみを取っても平らになる
眼窩縁が後=ネガティブベクター→元々下瞼が奥まっている骨格、膨らみを取ると凹みやすい
つまりポジティブベクターなら脂肪を取る脱脂術だけでもいい結果になることがあります。
ネガティブベクターは脱脂のみだと凹むので、後述するハムラ法や、脱脂+脂肪注入をお勧めします。
②ティアトラフに注意
目袋の膨らみの下に赤点線の凹みがある場合、脱脂だけだと凹んで見えることがあります。
赤点線部は皮膚と骨を繋ぐ靭帯の引き込みで凹んでいます。ここをティアトラフと言います。
目袋の膨らみ+ティアトラフ で凹凸が形成されています。
凹みのティアトラフの高さまで目袋の膨らみの原因である脂肪を切除してしまうと全体的に凹みます。
膨らみの脂肪を凹みの部分に移動するハムラ方がいい適応になります。
脱脂と比較しても大きなダウンタイムの差はありません!
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脱脂だけだと危ない症例提示
症例1:表ハムラ
皮膚たるみあるので脂肪を取ると、萎んだ風船のようにシワが増えてしまいます。
睫毛近くの付近のたるんだ皮膚を切除しつつ、脂肪を凹みにずらしています。
傷跡もほとんど目立ちません!
症例2:裏ハムラ
脱脂と同じで瞼の裏からアプローチするので皮膚に傷が残りません。
この方もネガティブベクターなので脱脂すると目の下が凹むタイプです。脂肪を凹みにずらしました。
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脱脂で目の下が凹んでしまったら?
脂肪注入で、凹んだ部分を修正します。
脱脂+脂肪注入という言葉も聞いたことある方いらっしゃると思います。そもそも2回に分けて行う考えをお持ちの先生もいるくらいなので、
すでに凹んでしまっていても修正可能です。
他院修正も承っているのでご相談ください。
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まとめ
切らないクマとりとして脱脂術が有名ですが、骨格など含めて適応を誤ると凹んだり失敗の原因となります。
まずは横顔の写真をご家族やご友人に撮ってもらってご自身の骨格がどうかチェックしてみてください。
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※美容医療にはさまざまな考え方があり、医師によって意見や方針が異なることもあります。発信内容はあくまで一つの参考としてお読みいただき、ご自身に合った納得のいく医療を選んでいただけたらと思います。
また、意図せず不正確な情報や誤解を招く表現が含まれていた場合は申し訳ありません。その際は適宜修正・補足させていただきます。
【プロフィール】
美容外科医 Dr.夏目隆太郎
https://biancaclinic.jp/doctor/natsume/
形成外科で特に目元や顔面骨を中心としたお顔の手術を多数執刀
目元の治療に関しては、見た目の美しさだけでなく、眼科的な機能面も非常に重要だと考え、より安全かつ確かな治療を提供するため、現在は眼科医としても研鑽を重ねている
メスを使う治療だけでなく、ヒアルロン酸注入などの切らない施術を積極的に取り入れ、
美容外科・美容皮膚科・形成外科・眼科といった多角的な専門的視点から
日本を代表する美容健康再生医療クリニックであるBIANCA CLINICにて最新美容医療を提供している
【経歴】
2020年 東京医科大学卒業 東京都済生会中央病院
2022年 東京慈恵会医科大学附属病院形成外科
2023年 東京慈恵会医科大学附属柏病院形成外科
2024年 BIANCA CLINIC
【所属学会/資格】
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会正会員
日本眼科学会正会員
【SNS】
Instagramアカウント
https://www.instagram.com/dr.natsume?igsh=OHBvd3VtajV1bmY1&utm_source=qr