プロファイロとジャロプロスーパーハイドロの違い
近年、美容医療では「肌質改善」を目的とした注射が注目されています。その代表的な製剤としてプロファイロ(PROFHILO®)と、少し似たようなジャロプロ スーパーハイドロ(Jalupro Super Hydro)があります。
どちらも肌の若返りやハリ改善を目指しますが、配合成分や注入法には大きな違いがあります。
本日はこれを説明していきたいと思います。
皮膚科専門医の葉山愛弥です。
プロファイロとは
プロファイロは、非架橋ヒアルロン酸を高濃度に配合した注射製剤です。高分子ヒアルロン酸と低分子ヒアルロン酸の2種類を独自技術NAHYCO™で安定化させ、肌の中で自然に広がるよう設計されています。注入すると線維芽細胞や角化細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンを増やすことで、肌を土台から再構築します。自然なハリや弾力を取り戻せることから、「第3のヒアルロン酸」とも呼ばれています。
BAP注入法(Bio Aesthetic Point)
プロファイロの注入は、IBSA社推奨のBAP注入法が基本です。顔の下3分の1に片側5カ所ずつ、合計10カ所に注入することで、ヒアルロン酸が2cm四方に拡散し、最小限の注射で顔全体に均一な効果をもたらします。大きな血管や神経を避けるため、安全性も高く、肌のリモデリングを中心にナチュラルな若返りを実現します。
ジャロプロ スーパーハイドロとは
ジャロプロ スーパーハイドロも非架橋ヒアルロン酸をベースにしていますが、ヒアルロン酸に加えてアミノ酸やペプチドを豊富に含むスキンブースターです。保湿・弾力アップに加えて、アミノ酸やペプチドが肌の修復や代謝をサポートし、抗酸化作用も期待できます。注入方法は自由度が高く、皮膚浅層や真皮だけでなくリガメント付近への注入も可能です。これにより肌質改善と同時にリフトアップ効果を狙うこともできます。
注入法の違い
ジャロプロは注入方法が固定されておらず、皮膚浅層や真皮、さらにはリガメント(顔の靭帯)付近への注入も可能です。リガメント周囲に注入することで、肌質改善と同時に支持力が補われ、リフトアップ効果を狙うことができます。
この柔軟性が、プロファイロとの大きな違いです。
どちらを選ぶべきか
プロファイロは、肌全体の均一なハリや弾力を取り戻したい方、ナチュラルな若返りを希望する方に向いています。
一方でジャロプロ スーパーハイドロは、肌の栄養補給や抗酸化作用も同時に得たい方、リガメント注入でリフトアップも狙いたい方に適しています。
プロファイロとジャロプロ スーパーハイドロは、どちらも非架橋ヒアルロン酸製剤で肌質改善を目的としていますが、アプローチの仕方に違いがあります。プロファイロは「ヒアルロン酸による肌の土台作り」とBAP注入法による均一なリモデリングが特徴です。ジャロプロは「ヒアルロン酸+栄養成分」による肌再生効果に加え、リガメント注入によるリフトアップも可能な柔軟性があります。目的や肌状態に合わせて選ぶことで、より満足度の高いエイジングケアが可能ですジャロプロ スーパーハイドロは、肌の栄養補給や抗酸化作用も同時に得たい方、リガメント注入でリフトアップも狙いたい方に適しています。
目的や肌の状態に合わせて選ぶことで、より満足度の高いエイジングケアが可能となりますので、一度ご相談にいらしてください。