【ペプチド療法とは?】 からだの“指令”を整えて根本からアンチエイジングする最新メソッド
こんにちは!
美容皮膚科/美容外科医の横山歩依里です。
美容内科学会にも所属しております

近年、ハリウッドやアスリートの間でも注目されている「ペプチド療法」。
日本でも美容クリニックを中心に広がり始めています。
ペプチド療法とは、生活習慣の乱れや加齢の影響で減少するペプチドを補うことで、
体の修復力や再生力をサポートするエイジングケア治療です。
年齢とともに低下する
・成長ホルモン
・代謝
・免疫
・回復力
にアプローチするため、
“内側から整えるアンチエイジング”
として人気があります。
<ペプチド療法で期待される10の効果>
・活力をつける
・筋肉量を増やす
・性欲を向上させる
・集中力や記憶力を高める
・免疫機能を促進する
・ホルモンバランスの維持やサポート
・関節痛や筋肉痛を和らげる
・血圧に関する働きをサポート
・老化の兆候を軽減する
・薄毛改善のサポート
今や一躍有名な、マンジャロやリベルサスといったGLP-1受容体作動薬もペプチドの一種ですよ。
■ 代表的なペプチド一覧
※名称は一般的に知られているペプチド名で、医薬品としての承認状況は国によって異なります。
1️⃣ 睡眠にお悩みなら
【メラトニン】
何者?
松果体から分泌される「睡眠ホルモン」。
暗くなると分泌が増え、眠気・体温低下を起こして入眠を促します。
分かっていること(エビデンス強め)
・概日リズム(体内時計)の調整
・入眠潜時の短縮(寝つき改善)
・時差ボケ・交代勤務の睡眠障害への有効性
・抗酸化作用(フリーラジカル消去)
美容・アンチエイジング的な効果
・質の良い睡眠 → 成長ホルモン分泌・皮膚再生の促進
・抗酸化作用 → 光老化・細胞老化に抗う
注意点
・サプリは国によって扱いが違う(日本では医薬品扱い)
・過量やタイミング誤り → 日中の眠気・頭痛・気分変動
・向精神薬・抗うつ薬との併用は要注意
2️⃣ 体全体のアンチエイジングなら【NMN / NAD⁺】
何者?
全身の細胞にある補酵素。
エネルギー産生(ミトコンドリア)やDNA修復に必須。
分かっていること
・加齢とともにNAD⁺濃度が低下
・Sirtuin(サーチュイン)という「長寿関連酵素」の活性に関与
・マウスなど動物実験で、NAD⁺を増やすと代謝改善・寿命延長のデータあり
人でのデータ
・NAD前駆体(NMN)のサプリ・点滴で
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代謝バランス改善
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疲労感の軽減
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インスリン感受性の改善
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などが報告されつつあるが、長期安全性・本当のアンチエイジング効果はまだ研究途中。
注意点
・「若返り確定」と言える段階ではない
・ガン細胞も代謝が活発なため、「NADを無条件に上げれば良い」とは言い切れない
3️⃣ 若さを取り戻すなら【DHEA】
何者?
副腎から分泌される「母体ホルモン」。
体内で テストステロン・エストロゲン などに変換されます。
分かっていること
・年齢とともに分泌低下(“若さホルモン”と呼ばれることも)
・うつ症状・性欲・骨密度・代謝への影響が示唆される研究あり
美容・アンチエイジング効果
・エネルギー・性欲・気分・筋肉量の維持
・皮膚の皮脂分泌・ハリへの影響も理論的にはありうる
リスク・注意点(重要!)
・ホルモン前駆体なので、自己判断でのサプリ使用は危険
以下のようなリスクあり
ニキビ・多毛
月経異常
前立腺疾患リスク悪化
・ホルモン関連がん(乳がん・前立腺など)の既往・家族歴があれば特に要注意
4️⃣筋トレ男子におすすめ
【 テストステロン】
何者?
代表的な男性ホルモン(女性にも少量存在)。
筋肉量・骨密度・性機能・やる気・赤血球生成などに関わる。
分かっていること
・男性では加齢とともに低下 → LOH症候群(男性更年期)
・補充療法で、
性欲・活力・骨密度・筋力が改善する例あり
・過量や不適切投与で、以下のリスク
赤血球過多(血栓リスク)
脂質異常
前立腺肥大・前立腺がんリスク上昇
美容・ボディメイク効果
・筋肉増加・体脂肪減少 → 見た目の若返り
・ただし ドーピング・自己注射・闇マーケット製品 は完全にアウト
5️⃣集中力を高めるなら【Semax】
何者?
ロシアなどで研究・使用されている 合成ペプチド。
元は ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の一部から派生したヘプタペプチド
期待されている作用
・記憶力、集中力、学習能力、言語の流暢さへのサポート
・不安や抑うつ状態へのアプローチ
・虚血性脳卒中、ADHD(注意欠如・多動症)、オピオイドからの離脱補助
・ALS(筋萎縮性側索硬化症)、パーキンソン病、アルツハイマー病などの神経疾患への補助治療
エビデンスの現状
・多くがロシア語文献・ローカル試験で、国際的大規模RCTは少ない
・日本・欧米では医薬品として一般的ではない
・「脳が冴えるペプチド」として有名だが、一般使用の安全性・長期データは不足
6️⃣ 性欲を高めるなら【PT-141】
何者?
メラノコルチン受容体作動薬のペプチド。
アメリカでは、女性の低性欲障害の治療薬として承認 されている。
作用
・血流・性的興奮シグナルを高める
・性的満足度の向上をサポート
・勃起力の増加への補助
・性欲低下に対する治療目的
・パートナーとの性生活への満足度のサポート
副作用
・吐き気
・頭痛
・血圧上昇
・顔面紅潮 など
注意点
・正規ルート以外での入手・自己注射は、リスクが高すぎて完全にアウト。
・ただし「美容目的・遊び目的」での自己入手・使用は危険
7️⃣ エイジングケアや治癒促進なら【BPC-157】
何者?
胃の中にもともと存在するとされるペプチド断片をもとにした合成ペプチド。
動物実験レベルで非常に多彩な効果が報告されています。
動物で報告されている作用
・消化管の保護、胃・腸粘膜の修復
・腱・骨・皮膚・靭帯・筋肉の治癒促進
・抗炎症作用
・痛みの軽減
・外科的手術からの回復・治癒の促進
リスク
・医薬品として承認されていない
・ネット通販製品の純度・成分表記が保証されない
・長期投与の影響は未知
8️⃣脂肪燃焼や活力アップなら【5-Amino-1MQ】
何者?
NNMT阻害薬として研究されている低分子化合物。
作用
・脂肪代謝に働きかけ、脂肪燃焼の回復および脂肪分解の促進
・脂肪代謝に働きかけ、血糖への関与の可能性
・活力の維持やエネルギー産生への関与
リスク
・主にマウスなど前臨床レベルの研究
・ヒトでの安全性・有効性データはまだ少ない
・「夢の痩せ薬」「最強ファットロス」としてネットで扱われがちだが使用方法に注意必要
9️⃣ 筋肉量を増やしたいなら【LGD-4033】
何者?
SARM(選択的アンドロゲン受容体作動薬)の一種。
効果
・筋肉量・スタミナ向上を促進
・脂肪代謝の改善による脂肪の減少
・骨の健康を保つための補助的な目的
・精神的な活力と集中力の維持をサポートする働き
・トレーニング後の疲労回復をサポート
現状
・いくつかの臨床試験で筋肉量増加などの報告あり。
安全性・長期リスクに懸念はあるため、医薬品として承認には至っていない。
・ドーピング禁止物質(WADAリスト)に含まれる。
・ネット上の “サプリ” として流通しているものは、
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成分偽装
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過量
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他のステロイド混入
などが頻繁に報告されており、非常に危険。
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リスク
・テストステロン軸の抑制(内因性ホルモン低下)
・肝障害
・精子形成への影響 などの懸念
🔚 全体を通して大事なポイントと注意点
①メラトニン・NAD・DHEA・テストステロン
体内にもともと存在するホルモン・代謝物
正しく使用すればとても有用だが、自己判断でいじるとホルモンバランスを壊すリスクが大きい
②Semax・PT-141・BPC-157・5-Amino-1MQ・LGD-4033
多くは「研究段階/限定的使用」の化合物
美容・アンチエイジング界隈で“バズっている”が、
→ 長期安全性・医薬品としての位置づけは未確立なので安易に処方されるのは危険
特にSARMや未承認ペプチドは、
ネット通販/自己注射は完全にアウト
③美容内科医としての意見
効果とリスクを天秤にかけ、目標にむけ必要最小限で使用するべき
導入する際には
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事前の血液検査
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ホルモン・代謝・肝腎機能のチェック
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定期フォロー
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が必須!!!
■ ペプチド療法のメリット
→自分のホルモン作用を最適化
・ 副作用のリスクが比較的低い
・ 自然な体調改善が目指せる
→ 若年層〜中高年まで幅広い悩みに対応
・美容・ダイエット・疲労・睡眠など多方面に作用。
■ ペプチド療法のデメリット・注意点
→ 科学的エビデンスは発展途上
有望な研究は多いが、
医薬品としての承認状況やエビデンスは効果ごとにばらつきがあります。
→サプリや海外製品の品質問題
成分濃度や純度が保証されていない製品が多い。
→→ 医療機関での使用が必須!!!
■ どんな方に向いている?
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慢性的な疲労がある
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睡眠の質を上げたい
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ダイエットを効率化したい
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肌のハリ・弾力を上げたい
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美容医療の効果を底上げしたい
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体力・集中力を維持したいビジネスパーソン
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アンチエイジングをしたい30〜60代
ペプチド療法は“外側の美容”ではなく、
“内側の土台づくり”として
非常に有効なアプローチです。
疲労感が抜けない、睡眠が浅い、代謝を上げたいなど、複数の悩みが重なっている方にこそおすすめです。
気になる方は、まずは一度ご相談ください。
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気になる方はぜひお気軽にご相談にお越しくださいください。
当院ではカウンセリングだけでも大歓迎です。
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【プロフィール】
美容外科医/美容皮膚科医 Dr.横山歩依里
日本を代表する美容健康再生医療のクリニック|BIANCA CLINIC GINZA/OMOTESANDO
前職では、美容皮膚科医としてクリニックの立ち上げからクリニック開設に携わり、3年間院長として従事。
約2万人の肌と顔に向き合い、クリニックの発展にも寄与。
治療領域をさらに広めるために、現在は日本を代表する美容健康再生医療クリニックであるBIANCA CLINICに転職。
美容皮膚科の枠にとどまらず、美容外科、美容内科も含めウェルエイジングのために最新美容医療を提供している。
【経歴】
2020年 広島大学医学部医学科卒業
2020年 JCHO東京新宿メディカルセンター及び関連病院勤務(国立国際医療研究センター病院、東京山手メディカルセンター)
2022年 医療法人社団ELM入職 麻布院 院長歴任
2025年 BIANCA入職
【所属学会/資格】
日本美容皮膚科学会
日本抗加齢医学会
産業医資格
【SNS】
Instagramアカウント
https://www.instagram.com/dr.airi







