アイプチと二重の関係 ⸻いつ手術を選ぶべきか?まぶたの構造から考える
こんにちは!
「自然な美を、信頼でデザインする。」
形成外科専門医の藤橋政尭です。

一重の方が「二重にしたい」と思ったとき、まず手に取るのはアイプチではないでしょうか。コストが低く手軽に試せて、ダウンタイムもない。
学生でも使いやすいことから、最初の選択肢としてとても一般的です。
その次のステップとして検討されるのが埋没法で、いきなり切開法に踏み切る方は多くありません。
ここには「できるだけ負担を少なく、でも二重にはなりたい」という自然な心理があります。
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■ アイプチと二重整形は“構造がまったく違う”
まず理解していただきたいのは、アイプチでできる二重と、手術で作る二重は構造が根本的に異なるということです。
アイプチは皮膚同士を接着して“折れ曲がっているように見せる”だけで、まぶた内部の構造変化は起きていません。

一方、埋没や切開では瞼板と皮膚の間に連結(食い込み)を作り、まぶたが自ら折れ込む構造を形成します。

引用元:『顔の美容外科手術 第1版』(日本医事新報社 2021年) p.5 図3を一部改変して掲載
この違いにより、
• アイプチ → 幅広いラインも簡単に作れる(見せかけの折れ)
• 手術 → 持続する二重が作れる(本物の折れ)、幅広はハム目のリスクも伴う
という関係が生まれます。
つまり、アイプチで作れる“派手な幅”がそのまま埋没で再現できるわけではなく、自然な構造として成立する二重は埋没や切開でしか作れないということです。
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■ アイプチのデメリット:使い続けるほど“まぶたが伸びる”
アイプチは学生でも簡単に使える便利なアイテムですが、長期間毎日使うと確実にまぶたに負担がかかります。
特に多いのは次のようなケースです。
毎日長時間アイプチを使用
→5年以上〜10年以上使い続ける
→皮膚が徐々に伸びてくる
→アイプチで作れるラインが安定しなくなる
→初めて美容外科に相談に来る
このサイクルは本当に頻繁に見ます。
皮膚が伸び切ってしまった状態では、埋没法だけでアイプチのラインを再現することは難しくなり、切開法や眉下切開+埋没など、より侵襲の高い術式が必要になることも珍しくありません。
5年以上アイプチを使ってきた方には特にこの傾向が強く、「もっと早く相談していれば、埋没だけで自然に仕上がったのに…」というケースもよくあります。
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■ アイプチ歴が短いほど、手術の侵襲は低い傾向
経験上、
• アイプチ歴が短い → 埋没で綺麗に作れる可能性が高い
• アイプチ歴が長い → 手術の難易度が上がり、切開へ移行する可能性が高い
という傾向があります。
もちろん、何歳で美容手術を行うべきかは倫理的な議論があります。
しかし、毎日まぶたに負担をかけ続けて皮膚が伸び、結果的に切開が必要になるのであれば、侵襲の少ない埋没を早い段階で選ぶ方が、まぶたの将来を考える意味では合理的とも言えます。
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■ 中高生の“多感な時期”だからこそ大切な視点
中学・高校の時期はとても多感で、外見の悩みが学校生活や自信に直結します。
「一重が嫌で学校に行きたくない」
「毎朝アイプチで二重にするのに時間がかかり遅刻してしまうことがある」
「アイプチで上手く二重が作れない日は学校に行かない」
などという相談を受けた経験も実際にあります。
もちろん全員に手術を勧めるべきではありませんが、自分の容姿に納得し、人生に一度しかない学生生活を明るく前向きに過ごせることは、心の健康にとっても非常に重要です。
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■ まとめ:アイプチは“二重の入口”であり、ゴールではない
アイプチは二重を試してみるきっかけとして素晴らしいアイテムです。
しかし、長期間の使用にはデメリットがあり、まぶたの状態を悪くしてしまう前に、適切なタイミングで手術に切り替える選択肢もあるということを知っていただきたいと思います。
自分のまぶたの状態やアイプチ歴によって、選ぶべき治療法は大きく変わります。
気になる方は、まずは一度まぶたの状態を診せに来てください。
あなたにとって最適な方法を一緒に考えていきます。
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【プロフィール】
藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医
形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。
自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。
「自然な美を、信頼でデザインする。」
そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。
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【経歴】
2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業
2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修
2017年4月 昭和大学病院 形成外科
2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科
2019年4月 西尾市民病院 形成外科
2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科
2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科
2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科 診療科長
2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤
2024年4月 銀座TAクリニック副院長
2025年11月 BIANCA CLINIC
【所属学会・資格】
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本美容外科学会(JSAS)会員







