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藤橋 政尭

2025.12.24

鷲鼻修正(ハンプ削り)とは?|鼻筋の出っ張りを滑らかに

藤橋 政尭
監修医師
藤橋 政尭

形成外科専門医として外傷・再建・先天疾患など多くの症例に携わり、精密な手技と深い解剖学的理解を培ってきました。見た目の変化が心まで前向きにする――そんな美容の力を患者様にも届けたいという思いから美容外科の道へ。得意としているのは、目元治療全般や注入治療、たるみ治療など。患者様の理想に誠実に向き合う」という診療スタンスで、美しさにこだわった施術を提供しています。

こんにちは!

「自然な美を、信頼でデザインする。」

形成外科専門医の藤橋政尭です。

 

鼻を横から見たとき、鼻筋の途中が出っ張って見える。

段差があり、ゴツゴツした印象を与えてしまう。

こうした鼻の形は一般的に「鷲鼻」と呼ばれ、その原因となる出っ張りを「ハンプ(Hump)」といいます。

鼻は顔の中心に位置するため、わずかな凹凸でも印象を大きく左右します。

鷲鼻修正(ハンプ削り)は、この鼻背の段差を整え、滑らかなラインを作るための手術です。

 

 

■ 鷲鼻(ハンプ)とは

鷲鼻とは、顔を横から見た際に鼻筋の中央部分が盛り上がって見える鼻の総称です。

突出の程度が強い場合には、「カギ鼻」「魔女鼻」と表現されることもあり、意図せず強い印象を与えてしまう原因になります。

特に、鼻筋が途中で段になっている状態を「ハンプ」と呼びます。

ハンプは、鼻の上半分にある鼻骨という硬い組織と、下半分にある鼻中隔軟骨・外側鼻軟骨といった軟らかい組織の境界部分に形成されます。

そのため、単純に削るだけでは自然なラインにならず、骨と軟骨の両方を考慮した調整が必要になります。

 

 

■ 鷲鼻修正(ハンプ削り)とは

鷲鼻修正は、鼻筋の途中にある出っ張り部分の骨や軟骨を切除し、鼻背を滑らかに整える手術です。

ハンプを適切に処理することで、鼻筋がストレートになり、鼻全体がすっきりとした印象になります。

鼻だけが強調されて見えていた状態が改善され、顔全体のバランスが整って見えるようになるのが特徴です。

単に高さを下げるのではなく、「段差をなくす」ことが目的となります。

引用元:『美容外科手術手技 鼻形成術 第1版』(克誠堂出版株式会社 2012年) p.167 図を一部改変して掲載

 

 

■ ハンプ削りの手術手技

ハンプの上半分にあたる鼻骨部分は、ノミなどを用いて切除します。

下半分の軟骨部分は、メスで丁寧に調整し、骨と軟骨の境目がなだらかにつながるように仕上げます。

さらに、縦方向だけでなく横方向の段差も整えることで、自然な鼻背ラインを作ります。

ハンプ削りのみを行う場合は、鼻の穴の中から操作するクローズ法で対応できるケースが多くなります。

引用元:『美容外科手術手技 鼻形成術 第1版』(克誠堂出版株式会社 2012年) p.169 図を一部改変して掲載

 

 

■ クローズ法とオープン法の考え方

鷲鼻修正は、症例に応じてクローズ法とオープン法を使い分けます。

ハンプ削り単独で、削る量が少ない場合にはクローズ法で行います。

一方で、鼻を高くする手術を併用する場合や、他の鼻の手術を同時に行う場合、またハンプが大きく切除量が多い場合には、基本的にオープン法を選択します。

仕上がりの正確性と安全性を優先し、どの方法が適しているかを判断することが重要です。

 

 

■ ハンプ削りとスプレッダーグラフト

ハンプが大きい場合、切除後に鼻筋中央に構造的な欠損が生じることがあります。

この部分は鼻腔の空気の通り道にも関係しており、適切な補強を行わないと鼻閉などの原因になることがあります。

そのため、必要に応じて鼻中隔軟骨を用いたスプレッダーグラフトを併用し、鼻筋のラインと機能の両方を安定させます。

このような場合も、視野を確保できるオープン法が適しています。

 

 

■ まとめ

鷲鼻修正(ハンプ削り)は、鼻筋の出っ張りを削るだけの単純な手術ではありません。

骨と軟骨の構造を理解し、段差をなめらかにつなぐことで、自然な鼻背ラインを作る手術です。

クローズ法かオープン法かは症例によって選択され、仕上がりと安全性を最優先に判断されます。

鼻筋の印象が気になる場合には、鼻全体のバランスを見据えた上で治療を検討することが大切です。

 

 

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【プロフィール】

藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。

自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。

「自然な美を、信頼でデザインする。」

そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。

 

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【経歴】

2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業

2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修

2017年4月 昭和大学病院 形成外科

2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科

2019年4月 西尾市民病院 形成外科

2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科

2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科

2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科  診療科長

2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤

2024年4月 銀座TAクリニック副院長

2025年11月 BIANCA CLINIC

 

【所属学会・資格】

日本形成外科学会 形成外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)会員

日本美容外科学会(JSAS)会員

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