コラム
2025.12.28
ピンチノーズ変形とは?|起こる原因と再手術での改善法
形成外科専門医として外傷・再建・先天疾患など多くの症例に携わり、精密な手技と深い解剖学的理解を培ってきました。見た目の変化が心まで前向きにする――そんな美容の力を患者様にも届けたいという思いから美容外科の道へ。得意としているのは、目元治療全般や注入治療、たるみ治療など。患者様の理想に誠実に向き合う」という診療スタンスで、美しさにこだわった施術を提供しています。
こんにちは!
「自然な美を、信頼でデザインする。」
形成外科専門医の藤橋政尭です。
鼻整形後、正面や斜めから見たときに「鼻先だけが不自然に細い」「中央が強くくびれて見える」と感じることがあります。
このような状態は、単なるデザインの好みの問題ではなく、構造的な変形が起きている可能性があります。
いわゆる「ピンチノーズ」と呼ばれる状態です。
ピンチノーズは見た目の違和感だけでなく、鼻の通りに影響することもあり、美容面・機能面の両方から注意が必要な変形です。
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■ ピンチノーズとは
ピンチノーズとは、鼻先の左右が内側に引き込まれ、つままれたような形に見える状態を指します。
本来、鼻尖は適度な丸みと広がりを持つことで自然な立体感を保っていますが、その支えが失われることで極端に細く見えてしまいます。
特に正面視で鼻先が鋭く、鼻翼が相対的に張り出して見える場合、ピンチノーズの可能性が高くなります。

引用元:『美容外科手術手技 鼻形成術 第1版』(克誠堂出版株式会社 2012年) p.120 図を一部改変して掲載
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■ ピンチノーズが起こる主な原因
原因のひとつは、大鼻翼軟骨を過度に寄せてしまう操作です。
鼻尖形成では軟骨を縫合して形を整えますが、締めすぎると鼻先の立体構造が潰れ、時間とともに変形が進行します。
また、鼻先の脂肪や皮下組織を取りすぎると、皮膚を支えるクッションが失われ、軟骨に皮膚が張り付いた状態になります。
さらに皮膚が厚い場合、上からの重みが加わることで、術後に変形が強調されることもあります。
再手術症例では、瘢痕拘縮が加わり、引き込みがより顕著になるケースも少なくありません。
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■ 見た目と機能への影響
ピンチノーズでは、鼻先が不自然に尖って見えるだけでなく、左右差が目立つことがあります。
また、鼻翼が横に広がって見え、鼻全体のバランスが崩れる原因にもなります。
構造的に鼻腔が狭くなると、呼吸のしづらさを感じることもあり、美容目的の手術で機能的な不利益が生じる点は見逃せません。
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■ 再手術での改善アプローチ
ピンチノーズの修正では、「潰れた支えを再構築する」ことが最も重要です。
単に形を広げるのではなく、鼻先が自然に立体を保てる構造を作り直します。
耳介軟骨や肋軟骨を用いて鼻尖を補強し、必要に応じて鼻中隔延長で軸を安定させます。
鼻先だけでなく、鼻筋や骨格全体とのつながりを考慮することで、再発を防ぎやすくなります。
皮膚が厚い場合には、戻りを見越した強度設計が不可欠です。
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■ まとめ
ピンチノーズは、単なる「細すぎる鼻先」ではなく、構造的な破綻によって起こる変形です。
見た目の違和感に加え、呼吸機能に影響することもあるため、軽視すべきではありません。
修正手術では、骨格・軟骨・皮膚の特性を踏まえ、潰れた支えを丁寧に再構築することが重要です。
鼻整形は形を細くする手術ではなく、立体と機能を保つ設計であることを忘れてはいけません。
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【プロフィール】
藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。
自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。
「自然な美を、信頼でデザインする。」
そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。
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【経歴】
2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業
2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修
2017年4月 昭和大学病院 形成外科
2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科
2019年4月 西尾市民病院 形成外科
2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科
2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科
2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科 診療科長
2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤
2024年4月 銀座TAクリニック副院長
2025年11月 BIANCA CLINIC
【所属学会・資格】
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本美容外科学会(JSAS)会員