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コラム

2026.01.31

鼻中隔湾曲が鼻中隔延長に与える影響|鼻先の傾きを防ぐために知っておくべきこと

藤橋 政尭
監修医師
日本形成外科学会認定 形成外科専門医 藤橋 政尭

日本形成外科学会認定 形成外科専門医として外傷・再建・先天疾患など多くの症例に携わり、精密な手技と深い解剖学的理解を培ってきました。見た目の変化が心まで前向きにする――そんな美容の力を患者様にも届けたいという思いから美容外科の道へ。得意としているのは、目元治療全般や注入治療、たるみ治療など。患者様の理想に誠実に向き合う」という診療スタンスで、美しさにこだわった施術を提供しています。

こんにちは!

「自然な美を、信頼でデザインする。」

形成外科専門医の藤橋政尭です。

 

鼻中隔延長は、鼻先の向き・高さ・安定性を立体的にコントロールするための土台形成術です。

しかし、この手術で最も重要でありながら見落とされやすいのが、延長の支えとなる鼻中隔軟骨そのものの状態です。

土台が歪んだまま延長を行えば、どれほど丁寧にデザインしても鼻先は傾きやすく、左右差や後戻りの原因になります。

だからこそ、鼻中隔延長と鼻中隔湾曲は切り離して考えることはできません。

 

 

■ 鼻中隔がまっすぐであることの重要性

鼻中隔延長では、鼻中隔軟骨が“柱”となり鼻先を支えます。

そのため、この軟骨がストレートであれば、設計通りに真っ直ぐ延長することができます。

一方、湾曲した鼻中隔をそのまま使うと、延長軟骨も同じ方向へ引かれ、鼻先が傾くリスクが高まります。

軽度であれば配置の工夫で補正できますが、高度な湾曲では事前の矯正が不可欠です。

引用元:『形成外科治療手技全書Ⅶ 美容医療 第1版』(克誠堂出版株式会社 2019年) p.109 図5を一部改変して掲載

 

 

■ 鼻中隔湾曲症とは

鼻中隔湾曲症とは、左右の鼻腔を隔てる鼻中隔(軟骨・篩骨・鋤骨)が曲がっている状態を指します。

日本人の約9割に何らかの湾曲があるとされ、決して珍しいものではありません。

しかし、湾曲が強くなると鼻づまり、口呼吸、嗅覚低下、頭痛、いびきなどを引き起こし、日常生活に支障をきたします。

症状改善のみを目的とした矯正手術は保険適応ですが、美容手術と同時に行う場合は自費診療となります。

 

 

■ 鼻中隔湾曲があると起こる整容面と機能の問題

湾曲した鼻中隔は、鼻筋の歪み(斜鼻)や鼻先のズレの原因になります。

骨性斜鼻と軟骨性斜鼻が合併しているケースも多く、両方を同時に整えなければ左右差は改善しません。

さらに一側の鼻腔が狭くなると、反対側では下鼻甲介が肥大し、両側鼻閉を生じることもあります。

 

 

■ 鼻中隔延長と鼻中隔湾曲矯正の同時アプローチ

CTで湾曲の位置と程度を正確に評価し、必要に応じて鼻中隔軟骨を切離・再固定します。

温存した軟骨に浅い切開を加えて直線化し、補強のために軟骨を移植することで再発しにくい構造を作ります。

この過程で得られる良質な軟骨は、延長術や鼻尖形成の自家材料としても重要です。

 

 

■ 期待できる効果

鼻呼吸の改善、慢性的な鼻づまりやいびきの軽減といった機能的効果に加え、鼻筋・鼻先の歪みが整い、顔全体のバランスが改善します。

さらに、鼻中隔延長の土台が安定することで、左右差や後戻りのリスクが大幅に低下します。

 

 

■ 鼻中隔湾曲矯正の合併症・リスク

感染、左右差、曲がり、後戻り、鼻中隔穿孔(穴が開く)、鼻閉の悪化、鞍鼻、術後出血などが起こる可能性があります。

鼻中隔や粘膜は血流が豊富なため、術後1週間程度は出血を伴うことがあり、稀に止血処置が必要になる場合もあります。

そのほか、内出血、腫脹、疼痛、感覚障害、血腫、糸の露出などが生じることがあります。

 

 

■ まとめ

鼻中隔延長を成功させるためには、延長の前に鼻中隔の状態を正確に評価することが不可欠です。

湾曲を見逃したまま手術を行うと、鼻先の傾きや左右差、後戻りにつながる可能性があります。

必要に応じて湾曲矯正を併用することで、構造の安定性と仕上がりの自然さが高まります。

 

 

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【プロフィール】

藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。

自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。

「自然な美を、信頼でデザインする。」

そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。

 

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【経歴】

2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業

2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修

2017年4月 昭和大学病院 形成外科

2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科

2019年4月 西尾市民病院 形成外科

2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科

2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科

2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科  診療科長

2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤

2024年4月 銀座TAクリニック副院長

2025年11月 BIANCA CLINIC

 

【所属学会・資格】

日本形成外科学会 形成外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)会員

日本美容外科学会(JSAS)会員

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