コラム
2026.11.03
エンドリフトはボディにも使える?お腹・二の腕・太ももへの効果を解説
形成外科医として多くの症例を経験し、精密な手技と深い解剖学的理解を培ってきました。現在は形成外科の知見と最新技術を組み合わせ、肌・輪郭・たるみなど加齢のお悩みに応じた美容医療を幅広く提供。日本初の婦人科美容手術の教科書「婦人科美容・形成術の基本手技」の分担執筆実績もあります。医学部時代にアイドルとして活動した経験から、「自然な美しさ」とは、自分でどうありたいか選ぶ意志の先にあるものだと実感し、患者様の「自分をもっと好きになれる毎日」を支えることに注力。英語にも対応し、話しやすいカウンセリングを大切にしています。

エンドリフトは、お腹・二の腕の内側・太ももの内側などに使用される施術です。細い光ファイバーを皮下に挿入し、内側からレーザーを照射することで、脂肪の減少や皮膚の引き締めを目指します。
「脂肪は減らしたい。でも、皮膚のゆるみも気になる」
そんなボディのお悩みに、皮膚の内側からアプローチするのが「エンドリフト」です。
エンドリフトは、皮下に細い光ファイバーを挿入し、レーザーの熱作用によって脂肪の減少と皮膚の引き締めを目指す美容医療。顔だけでなく、お腹や二の腕、太ももにも使用されています。
施術の基本的な仕組みについては「エンドリフトとは?効果や仕組み、メリット・デメリットを解説」でもご紹介しています。
ボディのどの部分に、どのような変化が期待できるのか。
今回は、BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)が、ボディの部位ごとの効果や脂肪吸引との関係、実際の研究結果について解説します。
エンドリフトはボディのどこに使える?
エンドリフトは、お腹・二の腕の内側・太ももの内側を中心に、お尻や膝周辺などにも使用されます。ボディの場合、脂肪のボリュームだけでなく、皮膚のハリやゆるみもシルエットに関係するものです。
それぞれの部位で、どのような変化が期待できるのか見ていきましょう。
お腹・下腹部|脂肪のボリュームと皮膚のゆるみにアプローチ
お腹は、皮下脂肪の蓄積と皮膚のゆるみが同時に気になりやすい部分です。とくに下腹部は、妊娠・出産や体重の変化などによって、皮膚のハリが変化することもあります。
エンドリフトでは、レーザーの熱作用によって局所的な脂肪分解を促しながら、皮膚の引き締めを目指します。
ただし、皮膚が大きく余っている場合には、タミータックが選択肢になります。余分な皮膚や脂肪を切除する手術で、腹直筋の開きがある場合には、筋肉を包む組織を縫い寄せる処置を組み合わせることも。
また、お腹のふくらみが内臓脂肪によるものであれば、エンドリフトや脂肪吸引では対応できません。その場合は、生活習慣の見直しや、美容内科で提供するメディカルダイエットなど、別のアプローチを検討します。
二の腕|内側のたるみと脂肪にアプローチ
「二の腕の脂肪は気になるけれど、皮膚までたるんでしまわないか心配」
そんな方にとって、脂肪と皮膚の両方に働きかけられる点は、エンドリフトの特徴の1つでしょう。
二の腕では、主に内側の脂肪や皮膚のゆるみに対して使用されます。レーザーによる脂肪への作用と引き締めによって、二の腕のラインを整えることを目指す施術です。
実際に、二の腕の周径変化を調べた研究も報告されています[1]。詳しい結果は後ほどご紹介します。
太もも|内側のもたつきや部分的な脂肪にアプローチ
太ももでは、主に内側がエンドリフトの施術対象として挙げられています。太ももの内側は、部分的な脂肪の蓄積に加えて、皮膚のゆるみも気になることがある部位。
エンドリフトは、局所的な脂肪の減少と皮膚の引き締めによって、ボディラインを整えることを目指します。
また、お尻や膝周辺などに使用される場合もあります。
施術できる範囲や期待できる変化は、脂肪の量や皮膚の状態によって異なるため、太もも全体の大幅なサイズダウンを目的とした施術とは分けて考える必要があります。
ボディのエンドリフトは脂肪吸引もできる?
エンドリフトは、選択する施術方式によって脂肪吸引の有無が異なります。

例えば、EndoliftX®はレーザーの熱作用によって脂肪分解を促す方式で、脂肪を直接吸引しません。
一方、EndoliftXsではレーザーによる作用に加え、余分な脂肪を吸引することも可能です。
つまり、レーザーによって脂肪の減少を目指す方法と、脂肪吸引を組み合わせる方法があるということ。
お腹や太ももなどのボディでは、脂肪の量や希望するボリュームの変化によって、必要なアプローチが異なります。吸引を伴う場合には、その分の体への負担やダウンタイムも考慮する必要があります。
お腹や二の腕のエンドリフトにはどのような研究結果がある?
ボディへのエンドリフトについては、実際に施術後のサイズ変化を調べた研究が報告されています。
2023年には、二の腕と下腹部に余分な脂肪がある10人を対象に、エンドリフトの効果を検討した研究が発表されました[1]。施術から3ヶ月後の評価では、10人中8人で二の腕の周径が約2cm、下腹部の周径が約3cm減少したと報告されています。
これは、レーザーによる脂肪への作用や引き締めが、実際のボディラインの変化につながる可能性を示す結果です。ただし、測定したのは周径であり、脂肪そのものの減少量を直接表した数値ではありません。
もう1つ注目したいのが、2025年に発表された腹部の皮膚組織に関する研究です[2]。この研究では、レーザーの照射条件を変えて腹部の皮膚を調べたところ、適切な熱エネルギーを加えた部分で真皮の厚さやコラーゲンの増加が確認されました。
つまり、レーザーの熱は強ければ強いほど良いわけではなく、適切に届けることが皮膚の引き締めにつながると考えられます。
この点は、エンドリフトを受けるうえで知っておきたいポイントです。
ボディのエンドリフトは施術する医師の知識やデザインも重要?
エンドリフトは、施術部位や脂肪の厚さ、皮膚の状態に合わせてレーザーを照射する必要があります。例えば、同じお腹でも、皮下脂肪が厚い部分と皮膚のゆるみが中心の部分では、組織の状態が異なります。
どこに、どの程度の熱エネルギーを届けるのか。そのためには、解剖学的な知識や施術する医師の技術に加え、希望するボディラインを踏まえた照射範囲の設計も重要です。
また、エンドリフトは部分的な脂肪の減少や皮膚の引き締めを目指す施術であり、体重を大幅に減らすためのダイエットとは目的が異なります。
大きな切開を伴わない方式でも、腫れや痛み、内出血などが生じる可能性があり、熱傷や感染、皮膚の凹凸といったリスクもあります。
気になる部分をどこまで変えたいのか、施術によってどのような変化が期待できるのか。仕上がりのイメージも含めて、医師と相談しておきたいところです。
ボディのエンドリフトに関するよくある質問
エンドリフトでボディの引き締めやダイエットを検討している方の疑問にお答えします。
Q1.エンドリフトでお腹の脂肪はどのくらい減りますか?
減少の程度は、脂肪の量や施術方式によって異なります。下腹部の周径が減少した研究報告はありますが、実際に期待できるサイズの変化は個人差があるため、診察で状態を確認する必要があります。
Q2.エンドリフトはお腹の内臓脂肪にも効果がありますか?
エンドリフトがアプローチするのは、主に皮膚の下にある皮下脂肪です。お腹の内側に蓄積する内臓脂肪を減らす施術ではありません。
Q3.エンドリフトは太もものセルライトにも効果がありますか?
皮膚の引き締めによって見た目が変化する可能性はありますが、セルライトそのものへの効果は十分に確立されていません。
ビアンカクリニックでは、超音波と高周波を組み合わせ、セルライトや皮膚のゆるみにアプローチする「アルマ プライムX」もご用意しています。太ももの凹凸や脂肪の状態に応じて、適した施術を検討します。
Q4.ボディのエンドリフトはビフォーアフター写真のような変化が期待できますか?
脂肪の減少や皮膚の引き締めによるボディラインの変化が期待できます。ただし、太ももや二の腕などのビフォーアフター写真と同じ仕上がりになるとは限りません。
脂肪の量や皮膚の状態、施術方式によって効果は異なるため、症例写真を参考にしながら、ご自身に期待できる変化を医師と確認しましょう。
Q5.エンドリフトはボディ全体に使用できますか?
お腹・二の腕・太ももの内側のほか、お尻や膝周辺などにも使用されています。
ただし、全身のどの部位にも一律に施術できるわけではなく、使用する機器や施術方式、体の状態によって適応が異なります。
ボディのエンドリフトはお腹・二の腕・太ももの脂肪やたるみにアプローチ
エンドリフトは、お腹や二の腕、太ももなどの局所的な脂肪や皮膚のゆるみに使用される施術です。
皮膚の内側からレーザーを照射することで、局所的な脂肪の減少と皮膚の引き締めを目指せるほか、施術方式によっては脂肪吸引を組み合わせることも可能です。
顔への使用については「エンドリフトは顔のどこに使える?顎下・頬・目の下への効果を解説」でも詳しくご紹介しています。
BIANCA CLINICでは、脂肪吸引や皮膚の引き締めを目的とした複数のボディ施術をご用意しています。
お腹や二の腕、太ももなど、気になる部分についてどのような施術が合うのか迷っている方も、まずはカウンセリングでお悩みをお聞かせください。医師が脂肪や皮膚の状態、ご希望のボディラインを踏まえながら、一緒に適した方法を考えていきます。
参考文献
[1] Nilforoushzadeh MA, et al. Efficacy of Endolift laser for arm and under abdomen fat reduction. Journal of Cosmetic Dermatology. 2023
[2] Bollero D, et al. In vivo pilot study of the effects of a subdermal 1470 nm diode laser on human skin. Laser Therapy. 2025