永久保存版:なぜ顔は”たるむ”のか?美容外科医が徹底解説!前半
こんにちは、美容外科医の夏目隆太郎です!
「美しい唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
美しい瞳であるためには、人の美点を探しなさい。」
――オードリー・ヘップバーン
年齢を重ねることは、美しさを失うことではありません。むしろその人の人生や価値観がにじみ出る、唯一無二の「印象美」が育まれていく過程だと、私は考えています。
今回は、たるみ治療を通じて患者様とともに“理想的な歳の取り方”を歩むために、まずは「たるみの原因」を医学的に解説しながら、その上でウェルエイジングの大切さについてお話しさせていただきます。
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顔たるみの原因
顔には図1の黄色の位置に複数の支持靭帯があります。
皮膚・脂肪などが重力で垂れ下がらないように、図2のように靭帯は骨や筋膜などの深い組織と強く固定されています。
加齢と共に靭帯自体が弱くなって支えられなくなると、皮膚・脂肪・筋膜が下垂してたるみます。
図1
左側:浅い脂肪層
右側:深い脂肪層
黄色い線:支持靭帯
青:加齢で脂肪が増えるところ
赤:加齢で脂肪が減ってコケるところ
図2(引用:https://www.allerganbeauty.jp/column/sagging)
図3のように、顔はSector1, 2, 3に分かれており、各Sectorの間には支持靭帯があります(分かりやすくやや大まかに話します)。
つまり間の皮膚や脂肪はハンモック構造となっているのです。
顔の脂肪は、加齢と共にコケる部位と増える部位があります。特にSector2の部分の脂肪は増える部位です。
そのためSector2を中心に頬が弛むのです。
図3(引用:BesinsらのSectorの説明図、2004年)
図4のように加齢とともに骨も萎縮します。
図4(引用:「Facial Filler注入極意と部位別テクニック」岩城佳津美著, 2017年, 克誠堂出版)
こめかみの骨が萎縮→こめかみのコケ
目まわりの骨が萎縮→目が入っている眼窩というスペースが拡大する→くぼみ目
顎周りの骨が萎縮→フェイスラインの乱れ
一部の支持靭帯は皮膚と骨が連続しているので、骨が萎縮すると皮膚も引っ張られて凹み、顔に凹凸ができます。
顔やフェイスラインに凹凸ができ、Sector2を中心としたたるみが出現するのです。
これは顔の深い層での変化です。
顔の浅い層での変化としては、真皮のエラスチンやコラーゲン減少によって肌自体のたるみが出現します。
浅い層である肌自体のたるみ+深い層でのたるみ=”患者様が悩まれるたるみ” となります。
なので、”たるみ”のご相談をいただいた際は、どの層が関与しているかを判断してアセスメントしています。
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■ 「抗う」のではなく「整える」
たるみ治療には様々な方法がありますが、私は「抗う」のではなく「整える」ことを大切にしています。
患者様それぞれの骨格・表情・価値観に寄り添いながら、HIFU、ボルニューマ、糸リフトや注入治療、脂肪吸引/注入、エンブレイスRF、フェイスリフトなどを組み合わせて“自然な若々しさ”を引き出すこと。それが、たるみ治療の本質だと考えています。
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■ ウェルエイジングという選択
私は「老けたくない」という感情は、決して悪いことではないと思います。ただ、「若く見せたい」ことだけに執着しすぎると、自分の良さや人生の積み重ねまで否定してしまうことにもなりかねません。
ここで、もう一つオードリー・ヘップバーンの言葉をご紹介します。
「年を重ねることは、顔に人生を刻んでいくこと」
(The beauty of a woman, with passing years only grows.)
オードリーが生涯にわたり美しかったのは、決してシワがなかったからではありません。彼女の内面からにじみ出る優しさや知性、そして「歳を重ねること」を誇りに思う姿勢が、人々を惹きつけたのです。
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■ 美容外科ができること
美容医療は“人生をより良くする選択肢のひとつ”です。
たるみが気になっても、「手術は怖い」「何が自分に合っているかわからない」と思われる方は多くいらっしゃいます。
そんな方にこそ、私は丁寧にお話を伺いながら、一緒に「自分らしいウェルエイジング」の道を探していきたいと考えています。
美しく歳を重ねるとは、年齢に逆らうのではなく、自分自身を大切にしながらその時々の最良の選択をしていくこと
それはオードリー・ヘップバーンが体現していたような、“内面から輝く美しさ”への旅でもあります。
次回はたるみ治療について紹介、解説いたします。
治療を通して、そんな“今のあなたらしい美しさ”を一緒に育てていきましょう。
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※美容医療にはさまざまな考え方があり、医師によって意見や方針が異なることもあります。発信内容はあくまで一つの参考としてお読みいただき、ご自身に合った納得のいく医療を選んでいただけたらと思います。
また、意図せず不正確な情報や誤解を招く表現が含まれていた場合は申し訳ありません。その際は適宜修正・補足させていただきます。
【プロフィール】
美容外科医 Dr.夏目隆太郎
形成外科で特に目元や顔面骨を中心としたお顔の手術を多数執刀
目元の治療に関しては、見た目の美しさだけでなく、眼科的な機能面も非常に重要だと考え、より安全かつ確かな治療を提供するため、現在は眼科医としても研鑽を重ねている
メスを使う治療だけでなく、ヒアルロン酸注入などの切らない施術を積極的に取り入れ、
美容外科・美容皮膚科・形成外科・眼科といった多角的な専門的視点から
日本を代表する美容健康再生医療クリニックであるBIANCA CLINICにて最新美容医療を提供している
【経歴】
2020年 東京医科大学卒業 東京都済生会中央病院
2022年 東京慈恵会医科大学附属病院形成外科
2023年 東京慈恵会医科大学附属柏病院形成外科
2024年 BIANCA CLINIC
【所属学会/資格】
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会正会員
日本頭蓋顎顔面外科学会正会員
日本眼科学会正会員
【SNS】
Instagramアカウント
https://www.instagram.com/dr.natsume?igsh=OHBvd3VtajV1bmY1&utm_source=qr