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Dr’s BLOG / 先生のブログ一覧

2025-09-09

アドバテックスレーザーは赤ら顔治療の新しい選択肢

これまでなかなか赤ら顔(酒さなど)の治療はなかなか難しく、血管、酸化ヘモグロビンをターゲットとしたVビーム(595nmパルスダイレーザー)や、IPLの585nm波長が用いられていましたが、近年注目されているのが アドバテックスレーザー(Advatex Laser) です。この最新レーザーの特徴や仕組み、従来の治療との違いについて書きたいと思います。

皮膚科専門医の葉山愛弥です。

 

赤ら顔の主な原因

 

顔の赤みは毛細血管拡張か、炎症細胞(主にリンパ球)が集まっているかのどちらかです。

炎症であれば、いずれはおちつき、炎症後紅斑としての色調が数か月続いた後に自然消退も見込めますがが、炎症後紅斑(Post-inflammatory erythema, PIE)の正体もまた「色素沈着」ではなく、炎症によって拡張・増生した毛細血管が皮膚の表面から透けて見えている状態です。

しかし、毛細血管の拡張が主体である酒さでは、根本的な治療が乏しく、体質や遺伝、紫外線や寒暖差、飲酒や香辛料などの刺激、ストレス、さらに肌バリアの低下や誤ったスキンケアが要因となり、顔の赤みが慢性化してしまうことがあります。

 
アドバテックスレーザーとは?

 

アドバテックスレーザーは、589nm と 1319nm の2波長を搭載した最新型の医療用レーザーです。

従来の脱毛や美肌治療に加えて、赤ら顔改善にも応用できるのが特徴です。589nmの波長は血管内のヘモグロビンに吸収されやすく、ニキビの代謝産物であるポルフィリンにも反応してくれ、特に浅い毛細血管にアプローチします。一方、1319nm波長の大きな魅力は、複数の肌悩みに同時にアプローチできる点です。まず、皮脂腺に熱を与えることで皮脂分泌をコントロールし、新しいニキビの発生を抑える効果が期待できます。さらに真皮層に熱刺激を与えることでコラーゲンの再構築が促され、慢性的な赤ら顔や酒さ様の赤みを改善に導きます。コラーゲンの産生が高まることで毛穴が引き締まり、肌のハリやなめらかさも向上し、美肌治療としての効果も見込めるのです。

同じアドバテックスの589nm波長が浅い血管や産毛に作用するのに対し、1319nmはより深部に働きかける点が大きな違いです。表面の赤みに対しては589nm、皮脂や深部の赤み、さらには毛穴や肌質改善には1319nmというように、二つの波長を使い分けることもできますが、酒さやニキビの炎症後紅斑の方は療法の波長を照射することが望ましいとかんがえています。

アドバテックスレーザーの1319nm波長は、真皮層の水分をターゲットにして皮脂腺の働きを抑えたりコラーゲン再生を促したりすることで、赤ら顔、ニキビ、毛穴、肌のハリ不足といった複合的な悩みに効果を発揮します。単なる赤み治療にとどまらず、肌質そのものを整えたい方にとって非常に魅力的な治療法といえるでしょう。

 

VビームやIPLとの違いは

 

赤ら顔治療といえば、従来はVビームやIPLが中心でした。

Vビーム(595nmパルスダイレーザー)は赤ら顔治療のゴールドスタンダードとされ、効果が強い反面、紫斑(赤い内出血)が数日残ることがあります。

IPL(光治療、フォトフェイシャル)は赤ら顔に加え、シミやくすみの改善にも使われ、ダウンタイムは少ないものの効果はややマイルドです。

それに対してアドバテックスレーザーは、589nmと1319nmという二つの波長で浅い血管と深部組織の両方にアプローチし、赤ら顔の改善だけでなく毛穴や皮脂コントロール、美肌効果も得られるのが魅力です。さらにダウンタイムも比較的軽く、より日常生活に取り入れやすい治療といえるでしょう。

 

そのため、アドバテックスレーザーは、軽度から中等度の赤ら顔に悩んでいる人に適しています。

赤みの改善と同時に毛穴や皮脂、ニキビもケアしたい方、ダウンタイムをできるだけ抑えたい方、美肌治療と血管治療を一度に受けたい方にとって魅力的なも魅力的な選択肢となります。ただし、重度の血管拡張にはVビームのほうが適している場合もあるため、専門医による診断が重要です。

 

アドバテックスレーザーは、589nmと1319nmの2波長を活かし、赤ら顔の原因である毛細血管に作用すると同時に、真皮のコラーゲン再生を促すことで美肌効果も得られる 最新型レーザーです。従来の治療と比べてダウンタイムが軽く、複合的な肌悩みを同時にケアできる点が大きな魅力といえるでしょう。

赤ら顔に悩んでいる方は、VビームやIPLとあわせてアドバテックスレーザーも検討し、クリニックでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

 

https://biancaclinic.jp/treatment/skin-care/skin/advatx/

 
 
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