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Dr’s BLOG / 先生のブログ一覧

2025-09-18

癜風がシミにみえることもあります

保険診療をする中で、チラホラ癜風の患者様がいらっしゃるので書き留めておこうと思います。

本日は保険の豆知識。

皮膚科専門医の葉山愛弥です。

 

一見シミのように見える褐色斑。

擦ると細かい鱗屑が出てくるのが特徴ですが、顕微鏡での検査で短い菌糸が見つかるので診断は簡単です。

美容皮膚科でも時々シミを主訴にいらっしゃる方がいますが、レーザーは不要で塗り薬になるので、やはり診断は大切ですね😊

 

癜風とは

 

皮膚の常在菌であるカビ(真菌)の一種、マラセチアというが増えすぎて起こる皮膚疾患のことです。英語では Tinea versicolor(またはPityriasis versicolor) と呼ばれます。

マラセチアは普段から誰の皮膚にも存在していますが、汗や皮脂が多い環境、湿気や高温、疲労や免疫の低下などをきっかけに過剰に増えると、皮膚の色素細胞に作用して色素のバランスを乱します。その結果、皮膚に白っぽい、あるいは茶色っぽい斑点ができ、うっすら細かいフケのような鱗屑を伴うのが特徴です。かゆみは軽いことが多いですが、ない場合もあります。

発生しやすい場所は、胸、背中、肩、首、顔など皮脂腺が多く汗をかきやすい部分です。夏に目立つことが多く、冬になると目立たなくなる人もいます。

治療は主に抗真菌薬の外用(ケトコナゾールやミコナゾールなど)で、広範囲に及ぶ場合には内服治療を使うこともあります。ただし、菌そのものは常在しているので再発しやすく、予防のためには汗や皮脂をためこまない生活習慣や、季節ごとのケアが大切になります。

 

マラセチアを増やさないために

 

マラセチアを増やさないためには、まず日々の洗浄習慣が大切です。毎日のシャワーや洗顔で汗や皮脂をしっかり落とすことが基本になりますが、こすり洗いをしてしまうと、皮膚のバリアが壊れて逆に菌が増えやすくなるので、手で優しく洗っていただくことが大切です。特に頭皮や顔のTゾーン、胸や背中など皮脂の多い部分は意識して洗いましょう。

次に保湿です。マラセチアは油分を栄養にして増えるため、保湿剤は油分が多いクリームよりもジェルやローションのように軽いものがおすすめです。ノンコメドジェニックやオイルフリーと書かれている製品を選ぶとより安心です。

衣類や生活習慣も関係します。汗をためこまないように吸湿性の良い素材を選び、運動後や暑い日にはできるだけ早くシャワーや着替えを心がけると菌の増殖を防げます。また、食生活や睡眠など生活リズムが整うことで皮脂分泌も安定するので、結果的にマラセチアが増えにくい環境になります。

体のシミは癜風かも?と思って是非一度診察にいらしていただけますと幸いです。

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