スキンケアは意味ない?美肌になるための第一歩とは。
こんにちは!
美容外科医・美容皮膚科医の横山歩依里です。
「スキンケアにお金かけても意味ない」
そんな風に考えたことがある人はいますか?
この考えは間違っていると、自信をもって言えます。
肌の美しさを左右する最大の要素は、実は「日々のスキンケア」と言えます。
美容医療がどれだけ進化しても、土台となる肌環境が整っていなければ、
その効果を最大限に引き出すことはできません。
今回は、スキンケアがどうして大切なのか、医療化粧品とドラッグストアコスメの違い、
そして美容医療施術との兼ね合いについてお話します。
①スキンケアは「バリア機能を守る医療的行為」
皮膚は人体最大の臓器であり、
外的刺激(紫外線・乾燥・汚染物質など)から体を守るバリア機能を担っています。
このバリア機能が乱れると、炎症・色素沈着・乾燥・ニキビなど
あらゆる肌トラブルが生じやすくなるのです。
📖 医学的根拠
複数の皮膚科学研究(例:Proksch et al., J Dermatol Sci, 2008)では、
保湿によって角層のセラミド量と水分保持力が上昇し、炎症性サイトカインが減少することが確認されています。
→つまり、スキンケアは「美容目的」だけでなく、「皮膚の健康を守る医療行為」としての側面を持っています。
②医療化粧品(ドクターズコスメ)とドラコスとの違い
ドラコス(ドラッグストアのコスメ)といった一般的な市販化粧品との違いは、
「有効成分の濃度と浸透設計」にあります。
市販化粧品では安全性の観点から有効成分の濃度に上限が設けられていますが、
医療機関専売のスキンケア(いわゆるドクターズコスメ)は、
医師の管理のもとでより高濃度・高機能に設計されており、
角質層のすみずみまでしっかりと成分を届けることができます。
主な有効成分と科学的効果:
たとえば、ビタミンC誘導体やレチノールなどは、
濃度が一定以上になると刺激リスクが高まるため、
医療機関でのみ処方できるレベルに設定されています。
そのため、医療化粧品を使うと
日常のスキンケアでは届きにくい部分まで保湿・整肌効果を発揮し、
肌のコンディションをより一層健やかに整えるサポートをします。
一方で、ものによっては効果が強い反面、副作用を伴う成分もありますが、
医師の指導下で使うことで、安心してしっかりとした実感も得ることができます。
③一方で、「スキンケアだけ」では限界がある
ここまでスキンケアの有用性について話してきました。
しかし、いくら正しいスキンケアを行っても、
加齢、紫外線、ホルモンバランス、筋肉の衰えによる
構造的な老化までは防げません。
たとえば以下のような変化は、スキンケアだけでは改善が難しい領域です。
・皮膚のたるみ
・真皮コラーゲンの減少
・深層の色素班(いわゆるシミ等)
そこで必要になるのが、
定期的な美容医療(レーザー・注入・糸リフト等)との併用です。
スキンケアが“日々の守り”だとすれば、
美容医療は“定期的な攻め”といえますね☺
④医療×スキンケアの最適解 ― ビアンカの「スキンアミュレ」
当院オリジナルのスキンアミュレ(Skin Amule)は、
ビアンカクリニック皮膚科専門医監修。
皮膚科学・美容医学の知見に基づき、
医療レベルの有効成分を肌にやさしく届けることを目的に開発されました。
https://www.by-bianca.com/?mode=grp&gid=2856869
・ビタミンC誘導体/ナイアシンアミド/ペプチド配合
・バリア機能を守りながら炎症/酸化/糖化にアプローチ
・美容医療の効果を高める“橋渡しスキンケア”
各製品の詳細はまた次回ご説明したいと思います☺
今回頭に入れてほしいことは、
日々のケアで肌を整え、
美容医療で肌構造を底上げする——
この両輪が長期的にみて
「美しい肌」を育てる鍵
ということです。
まとめ:スキンケアは「美肌治療の基礎医学」
・スキンケアはバリア機能維持という医学的意味を持つ
・医療化粧品は細胞レベルで肌を変える力を持つ
・ただし限界もあり、美容医療との併用が最も効果的
・スキンアミュレは、その両者をつなぐ“臨床発想のスキンケア”
📍ビアンカクリニックでは
医療と化粧品の両面から、美肌づくりをトータルでサポートしています。
肌診断機を用いてひとりひとりの肌を正確に分析、
治療に合わせた最適なスキンケア提案も行っていますので、
気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
当院ではカウンセリングだけでも大歓迎です。
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https://reservation.medical-force.com/b/d7bb811e-ebd5-4b93-93f8-588864b24f15
【プロフィール】
美容外科医/美容皮膚科医 Dr.横山歩依里
日本を代表する美容健康再生医療のクリニック|BIANCA CLINIC GINZA/OMOTESANDO
前職では、美容皮膚科医としてクリニックの立ち上げからクリニック開設に携わり、3年間院長として従事。
約2万人の肌と顔に向き合い、クリニックの発展にも寄与。
治療領域をさらに広めるために、現在は日本を代表する美容健康再生医療クリニックであるBIANCA CLINICに転職。
美容皮膚科の枠にとどまらず、美容外科、美容内科も含めウェルエイジングのために最新美容医療を提供している。
【経歴】
2020年 広島大学医学部医学科卒業
2020年 JCHO東京新宿メディカルセンター及び関連病院勤務(国立国際医療研究センター病院、東京山手メディカルセンター)
2022年 医療法人社団ELM入職 麻布院 院長歴任
2025年 BIANCA入職
【所属学会/資格】
日本美容皮膚科学会
日本抗加齢医学会
産業医資格
【SNS】
Instagramアカウント
https://www.instagram.com/dr.airi