ジュベルック(Juvelook)って何? ──赤み・毛穴に効果的な“肌質再生ブースター”
こんにちは!
「自然な美を、信頼でデザインする。」
形成外科専門医の藤橋政尭です。

毛穴の開きや赤み、肌のキメの乱れが気になると、「どうしても肌が疲れて見える」「メイクが決まらない」といったお悩みにつながりやすい部分です。
こうした“肌の表面の質感”は、スキンケアだけでは改善が難しいことも多く、近年は肌質そのものを再生させる注入治療への注目が高まっています。
その中でも、毛穴と赤みにしっかり効果を感じやすいのが ジュベルック(Juvelook) です。
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■ ジュベルックとは?
ジュベルックは、ポリ乳酸(PCL)と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせたスキンブースターです。
真皮層に注入することで、コラーゲン生成を長期的に促し、ハリのあるなめらかな質感へと肌を整えていきます。
「肌を潤わせて綺麗に見せる」というより、
肌そのものに働きかけて、時間とともに質感を整えていく治療です。
施術は麻酔クリームを塗った後に、お顔全体もしくは気になる部位に細かく注射をしていきます。
ターゲットクールやポテンツァ、トライフィルといったデバイスを使って導入することも可能です。

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■ こんなお悩みの方におすすめです。
・肌のキメを整えたい
・毛穴の開きを引き締めたい
・赤みやにきび跡が気になる
・クレーター状の凹みを少しでも目立ちにくくしたい
・首や額の細かいシワが気になる
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■ サブシジョンとの併用について
凹凸の強いニキビ跡では、皮膚の下で瘢痕組織が引き込んでいる状態があります。
その場合、サブシジョンで癒着を解除したうえでジュベルックを注入することで、
新しくコラーゲンが満ち、凹みがより滑らかに改善していきます。
「土台を整えてから再生させる」理にかなったアプローチです。

今回は、よく比較される他の製剤と「どこがどう違うのか」を分かりやすく解説します。
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■ ジュベルック vs リジュラン
リジュランはサーモン由来のポリヌクレオチド(PN)製剤で、真皮層の線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
肌の内側からハリを回復させると同時に、皮脂バランスと保湿機能を整え、肌のキメやなめらかさを全体的に底上げするのが特徴です。
赤みや炎症を伴いやすい肌質にも相性が良く、穏やかに自然な若返りが期待できます。
• 毛穴の開き・凹凸・軽い陥凹・赤みをまとめて改善したい方
→ ジュベルック
• 全体的な肌のハリ不足・乾燥・キメの粗さ・小じわを自然に改善したい方
→ リジュラン
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■ ジュベルック vs スネコス
スネコスは、非架橋ヒアルロン酸にアミノ酸を加えた“再生系スキンブースター”。
線維芽細胞を刺激してコラーゲン・エラスチンを増やす点では共通しており、どちらも「再生系」ですが、作用する層と仕上がりが異なります。
• 毛穴の開きや赤み、肌の表面の凹凸を整えたい方
→ ジュベルック (肌の密度が高まり、引き締まり感がでる仕上がり)
• ハリを出したい・小じわをなめらかにしたい方
→ スネコス (薄い皮膚に優しく、しぼんだ印象が改善)
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■ ジュベルック vs ジャルプロ
ジャルプロもスネコスと同様に、非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸製剤。
肌のツヤや軽い小じわ改善に優れていますが、再生よりも保湿・ボリューム寄りの仕上がりです。
「うるおいで整える」ジャルプロに対し、ジュベルックは「コラーゲン新生で引き締める」治療です。
• 毛穴・凹凸・肌密度を高めたい方
→ ジュベルック
• みずみずしさ・ツヤ感・うるおい重視の方
→ ジャルプロ
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■ ジュベルック vs プロファイロ
プロファイロは、架橋剤を使わない高濃度ヒアルロン酸で、
肌の土台そのものをふっくらと再構築するタイプのスキンブースターです。
線維芽細胞や脂肪細胞を活性化し、しぼんだ肌にゆっくりとハリと厚みを戻すのが特徴です。
仕上がりはとても自然で、“やった感が出ない若返り”ができます。
• 毛穴・赤み・キメなど、肌の表面の質感を整えたい方
→ ジュベルック
• 肌が痩せた印象・頬のしぼみ・年齢による厚みの低下が気になる方
→ プロファイロ
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■ ジュベルック vs ボライト
ボライトは非架橋ヒアルロン酸による“保湿型スキンブースター”。
1回でツヤ・うるおいが長期間持続するのが特徴ですが、毛穴や赤みへの効果は穏やかです。
• 毛穴/キメの粗さ/凹凸に対して根本的に質感を変えたい方
→ ジュベルック
• とにかくツヤと水分量を上げたい・乾燥肌を改善したい方
→ ボライト
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■ まとめ
ジュベルックは、
・ 赤みが気になる方
・ 毛穴・キメ・ハリを改善したい方
・ 手軽に「肌質リモデリング」をしたい方
に特におすすめの治療です。
同じスキンブースターでも、注入層・構造・目的が違うだけで仕上がりはまったく別物。
「うるおいを足す」のか、「肌を再生する」のか、「構造を作り変える」のか——。
目的に合わせて使い分けることで、最も美しい結果に近づきます。







