二重のデザインの決め方
こんにちは!
「自然な美を、信頼でデザインする。」
形成外科専門医の藤橋政尭です。

二重のデザインには、「どのくらいの幅にするか」「末広か平行か」といったお好みがあると思います。
美容外科では、そのご希望をできる限り叶えることを大切にしています。
ただ、まぶたにはそれぞれ生まれ持った構造があり、現在の状態によっては「希望した形がそのまま再現しづらい」場合もあります。
そのため、理想と今のまぶたの特徴を丁寧に擦り合わせながら、安定して綺麗に見えるラインを一緒に決めていくことがとても重要です。
まぶたの厚み、脂肪の量、蒙古襞(目頭の皮膚の張り)、皮膚のたるみ具合、そして開瞼力(目の開きの強さ)など、いくつかの要素が重なり合うことで、似合う二重幅やラインの形は変わってきます。
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■ 蒙古襞と二重の形
二重の形を左右するのは「黒目より内側の二重の見え方」です。
この「黒目より内側の二重の見え方」の幅がしっかりあれば平行型、狭けせば末広型に近づきます。
この「黒目より内側の二重の見え方」は、
黒目の上の二重幅 × 目頭側の皮膚の形(蒙古襞の強さ)
で決まります。
蒙古襞が強いまぶたでは、目頭側が皮膚に覆われやすいため、二重ラインを内側まで通そうとしても、自然と末広〜mix型になりやすいのが特徴です。
• 蒙古襞が強い → 平行型にしにくい、末広型〜mix型に落ち着く

• 蒙古襞が弱いorない → 平行型も作りやすい

無理に二重幅だけで内側を見せようとすると、幅が必要以上に広がり、ハム目のリスクや、重たい / 眠そうな印象になるといったリスクが上がります。
そのため、蒙古襞がしっかりある方の場合は、自然に綺麗に見える形の範囲は「末広型〜mix型」が基本になります。
もし平行型にしたい場合は、目頭切開で内側に二重幅が出やすい状態にする必要があります。
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■ 「厚み」は脂肪だけではない
まぶたの厚みは、3つの層が関わっています。
1. 眼輪筋の厚み(皮膚直下の筋肉)
2. 眼窩脂肪の量
3. 皮膚そのものの厚み
この総量が多いほど、ラインが食い込みにくくなり、広めの平行は崩れやすい傾向があります。
切開法では、この層を丁寧に調整できるため、広めでも安定感が出しやすいというメリットがあります。
逆に、この3つの要素の数が増えると、埋没が外れるリスクは高まります。
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■ 切開法が向いているケース
切開法は、二重ラインを内部でしっかり固定でき、脂肪・皮膚・眼輪筋の厚みを調整できる方法です。
そのため、
• まぶたが厚い
• 幅広・平行にしたい
• 皮膚のたるみがある
といったケースでは、埋没よりも形のコントロールがしやすく、安定しやすい傾向があります。

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■ 上まぶたの皮膚にたるみがある場合
皮膚の余りが強いと、幅を広げてもラインが潰れて見えやすいため、
• 皮膚のたるみが軽度〜中等度 ・・・ 二重切開 + 少量の皮膚切除
• 皮膚のたるみが中等度〜高度 ・・・ 眉下切開を併用
で対応します。

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■ 開瞼力と二重幅の関係
開瞼力(目の開きの強さ)は、二重幅の印象に大きく関わります。
開瞼力が強い人(もともと目がぱっちり開くタイプ)
・幅を広げようとしても、物理的に広がりにくい
・広げすぎると目元が強調されすぎて、きつい印象になりやすい
・控えめな幅でも十分にぱっちり見えるのが特徴
開瞼力が弱い人(目の開きが弱めのタイプ)
・幅自体は広げられることが多い
・ただし 広げすぎると眠そう・重たく見えやすい
・適度な幅にすることで、自然に明るい印象に見える
二重は「目を大きく見せるための手段のひとつ」で、まつエクやまつ毛パーマと同じく、印象づくりのパーツです。
そのため、ぱっちりした目=幅を広げること、ではありません。
ぱっちりした目=開瞼力と幅のバランスが合っている状態です。
「もっと開きをよくしたい」「眠たく見えるのが気になる」という場合は、眼瞼下垂の手術で開瞼力を高めることが必要な手段となります。
幅だけにこだわるより、開瞼力とのバランスが大切です。
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■ まとめ
二重幅は、
理想のイメージ(平行/末広・幅広/幅狭) × まぶたの状態(厚み / 脂肪 / 蒙古襞 / たるみ / 開瞼力)
を擦り合わせて決めていきます。
• 蒙古襞が強い → 平行希望なら目頭切開を併用すると安定
• まぶたに厚みがある → 埋没は幅控えめ、切開だと調整がしやすい
• 条件が良い場合 → 埋没でもデザインの幅は十分に広がる
• 開瞼力 × 幅 のバランスが、目元の印象を決める鍵
カウンセリングは、「自分の理想」と「可能な変化」を擦り合わせる大切な時間です。
まずはお気軽にご相談ください。
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【プロフィール】
藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医
形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。
自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。
「自然な美を、信頼でデザインする。」
そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。
【経歴】
2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業
2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修
2017年4月 昭和大学病院 形成外科
2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科
2019年4月 西尾市民病院 形成外科
2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科
2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科
2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科 診療科長
2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤
2024年4月 銀座TAクリニック副院長
2025年11月 BIANCA CLINIC
【所属学会・資格】
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本美容外科学会(JSAS)会員
【SNS】
Instagram ▶︎ https://www.instagram.com/dr_fujihashi?igsh=MTEzOW1sc3p3bGFibA%3D%3D&utm_source=qr







