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Dr’s BLOG / 先生のブログ一覧

2025-11-20

脂肪注入とは?② ⸻適応とハムラ法との使い分け

こんにちは!

「自然な美を、信頼でデザインする。」

形成外科専門医の藤橋政尭です。

 

 

前回の記事では、「脂肪注入とは何か?」「コンデンスリッチファットとナノファットはどう違うのか?」という根本の部分を解説しました。

パート2では、「脂肪注入が必要なケース」、「ハムラ法では改善できない部分」、「そして両者の役割の違い」、こちらを詳しく整理していきます。

 

 

■ 脂肪注入とは?

脂肪注入は、採取した脂肪を加工し、凹んだ部位に移植する治療です。

採取しただけの脂肪には不純物が多く、質の高いコンデンスリッチファット(CRF)へ加工することで生着率が高まります

繊維質が減ってしこりのリスクが下がり、純度が高く、凹みを埋める“土台”として最適な脂肪へと変わります。

さらに、より細かい表層の調整にはナノファットを使用し、皮膚の薄さが原因の色味改善にも対応できます。

 

 

■ 脱脂だけでは凹みは改善できない → “脂肪注入の適応”

クマ治療でよくある誤解が、「脱脂すればクマが治る」という考え方です。

実際には、多くの人が「ふくらみ(眼窩脂肪)」と「凹み(tear trough〜mid-cheek groove)」、この両方の要素が原因としてあり、脱脂だけ行い、この凹みだけが残ると、影が消えるどころか逆に凹みが際立ち、老けた印象になるリスク があります。

そのため、凹みへのアプローチとして、

脱脂+脂肪注入

ハムラ法(脂肪移動)

ハムラ法+脂肪注入(必要に応じて)

こちらの組み合わせで手術を行うことが多いです。

 

 

■ 脂肪注入が特に向いているケース

mid-cheek の下方まで凹みが続いている場合

前回のブログでも触れたように、ハムラ法で移動できる脂肪は tear trough から8〜10mm程度までです。

そのため、mid-cheek の下方まで凹みがある方は、脂肪注入が適応になります。

皮膚の薄さによる色味が強い場合

皮膚が薄いと、眼窩脂肪の色が透けて“青クマ”が強く見えます。

この場合、ハムラ法だけでは色味が改善しにくいため、

表層にナノファットを補うことで皮膚の厚みを作り、色味を和らげます。

顔全体のボリューム調整もしたい場合

脂肪注入を行う場合、クマだけでなく、

頬のこけ / 額の丸み / こめかみ / ほうれい線

など複数の部位に同時に注入することができるため、お顔全体のバランスを整えることが可能です。

 

 

■ ハムラ法と脂肪注入は上手く使い分ける

ハムラ法の長所:

• 「膨らみ」と「凹み」同時にアプローチできる

• 術後、表情を変えても自然な仕上がり

• 再発予防(隔膜タイトニング)

脂肪注入の長所:

• mid-cheek の下方まで続く深い凹み

• 皮膚が薄さによる色味

• 顔全体のボリューム調整

このように、両者は長所が異なるため、“どちらが優れているか”ではなく、目的に応じて使い分けることが大事です。

 

 

■ まとめ:脂肪注入は“ハムラ法で届かない領域”を補う治療

• ハムラで改善できない深い凹み → 脂肪注入

• 皮膚の薄さによる色味 → ナノファット

• 脱脂だけでは凹みは改善しない →脱脂を行う場合は脂肪注入の併用が必要

• 顔全体のボリューム形成も可能

 

 

ご予約はこちらから

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【プロフィール】

藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。

自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。

「自然な美を、信頼でデザインする。」

そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。

 

他のブログ記事も読む

https://biancaclinic.jp/author_cat/fujihashi/

 

【SNS】

Instagram ▶︎ https://www.instagram.com/dr_fujihashi?igsh=MTEzOW1sc3p3bGFibA%3D%3D&utm_source=qr

X ▶︎ https://x.com/dr_fujihashi?s=21

 

【経歴】

2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業

2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修

2017年4月 昭和大学病院 形成外科

2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科

2019年4月 西尾市民病院 形成外科

2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科

2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科

2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科  診療科長

2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤

2024年4月 銀座TAクリニック副院長

2025年11月 BIANCA CLINIC

 

【所属学会・資格】

日本形成外科学会 形成外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)会員

日本美容外科学会(JSAS)会員

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