目頭切開とは? ⸻蒙古ひだを解除して印象を整える手術
こんにちは!
「自然な美を、信頼でデザインする。」
形成外科専門医の藤橋政尭です。
目頭切開とは、上まぶたの内側にある「蒙古ひだ」を切開・解除することで、目頭をすっきり見せる手術です。
蒙古ひだは日本人を含む東アジア人に多く、これが強いと目が離れて見える、二重が末広型になりやすい、目頭が丸く幼い印象になる、といった特徴につながります。
目頭切開を行うことで、目の横幅が広がる、離れ目が改善する、平行型二重が作りやすくなる、大人っぽい洗練された印象になる、などの効果が得られます。
一方で「自然で傷が目立たない仕上がり」にするためには、蒙古ひだの構造を理解した精密なデザインと、丁寧な縫合が欠かせません。
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■ Z法(Z形成)|最もスタンダードで変化を出しやすい術式
Z法は古くから行われる代表的な術式で、切開線をZ字型にデザインします。
蒙古ひだのツッパリをしっかり解除でき、変化量を出しやすい方法です。
● メリット
• 蒙古ひだを確実に解除できる
• 平行型二重と相性が良い
• シャープでツンとした目頭を作りやすい
● デメリット
• 正面に傷が出るため早期は赤みが目立ちやすい
• 傷跡が残りやすい体質の人には不向き
• デザインや縫合で自然さに差が出る
Z法には大きく2つのバリエーションがあります。
① Z形成
蒙古ひだの稜線に切開を一致させることで凹面化し、ツッパリをしっかり解除できます。
ただし蒙古ひだが大きい場合、傷が斜めに広がることがあり、デザインに工夫が必要です。

使用するケース:
• シャープな目頭にしたい
• 蒙古ひだが大きくない
• しっかり変化を出したい
② ハーフZ形成
Z形成と似ていますが、Zの一辺を蒙古ひだの稜線に合わせずにデザインします。
蒙古ひだの方向(横、斜め下など)を微調整しやすいのが特徴です。

使用するケース:
• 蒙古ひだの方向を細かく調整したい
• 自然な変化を希望する
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■ リドレープ法|傷跡が圧倒的に目立ちにくい最新術式
リドレープ法は、蒙古ひだを皮膚ごと剥離し、位置を再配置することで形を整える方法です。
Z字に切開しないため、傷がまぶたの縁に沿って隠れ、非常に自然に仕上がるのが特徴です。

● メリット
• 傷跡が圧倒的に目立ちにくい
• 直後から比較的自然
• 他院修正などの微調整に向いている
● デメリット
• ツンとした鋭い目頭は作りづらく、丸みが出ることが多い
• 変化量は控えめ
• 高度な技術が必要で術者による差が大きい
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■ 術式の選び方|優劣ではなく“相性”が大切
Z法・ハーフZ形成・リドレープ法にはそれぞれ特徴があります。
どれが優れているかではなく、あなたの目元に最適なのはどれかが最も大切です。
術式選択の目安
• 平行二重・しっかり変化 → Z法 or ハーフZ法
• 傷を最小限に → リドレープ法
• 自然な変化・微調整 → リドレープ法 or ハーフZ法
• 左右差が強い → デザイン次第でいずれの術式も可能
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■ まとめ
目頭切開は、小さな傷で大きな変化を生む手術です。
術式ごとに特徴があるため、蒙古ひだの強さ、二重の形、顔立ちのバランス、求める印象に応じて最適な方法は変わります。
「自然に変えたい」「左右差を整えたい」「平行二重にしたい」
どのようなお悩みでも、診察で構造を丁寧に確認し、あなたの理想に最も近づく方法をご提案いたします。
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【プロフィール】
藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医
形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。
自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。
「自然な美を、信頼でデザインする。」
そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。
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【経歴】
2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業
2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修
2017年4月 昭和大学病院 形成外科
2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科
2019年4月 西尾市民病院 形成外科
2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科
2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科
2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科 診療科長
2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤
2024年4月 銀座TAクリニック副院長
2025年11月 BIANCA CLINIC
【所属学会・資格】
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本美容外科学会(JSAS)会員







