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藤橋 政尭

2026.01.10

鼻整形後の神経回復について|しびれはいつまで続く?

藤橋 政尭
監修医師
藤橋 政尭

形成外科専門医として外傷・再建・先天疾患など多くの症例に携わり、精密な手技と深い解剖学的理解を培ってきました。見た目の変化が心まで前向きにする――そんな美容の力を患者様にも届けたいという思いから美容外科の道へ。得意としているのは、目元治療全般や注入治療、たるみ治療など。患者様の理想に誠実に向き合う」という診療スタンスで、美しさにこだわった施術を提供しています。

こんにちは!

「自然な美を、信頼でデザインする。」

形成外科専門医の藤橋政尭です。

 

鼻整形の術後、「触っている感じが分かりにくい」「鼻先にピリっとした違和感がある」、といった感覚の変化を訴える方は珍しくありません。

特に術後しばらくは、自分の鼻じゃないような感覚に戸惑うこともあります。

ただ、こうした症状の多くは神経が切れてしまったから起こるのではなく、神経の回復過程の一部です。

鼻の手術では、神経を意図的に切断する操作は基本的に行いません。

実際に起きているのは、腫れや炎症、組織の移動による一時的な神経伝達の低下です。

この記事では、鼻整形後に起こる感覚変化の理由と、回復までの考え方を整理します。

 

 

■ なぜ鼻の感覚が鈍くなるのか

鼻周囲の感覚は、三叉神経から分かれた細かな神経枝によって支えられています。

引用元:『グラフィックス フェイス 臨床解剖図譜 第1版』(クインテッセンス出版株式会社 2013年) p.243 図3.42を一部改変して掲載

 

鼻先・鼻翼・鼻柱といった範囲に、非常に密に神経が走っているのが特徴です。

鼻整形では、この神経の近くで剥離や移植操作を行うため、神経が引き延ばされたり、周囲の腫れに押されることで、一時的に情報伝達が弱くなります。

しびれが出やすいのは、鼻中隔延長、鼻尖形成、プロテーゼの挿入や抜去、小鼻縮小など、操作範囲が比較的広い手術です。

いずれの手術も神経を切断することはないため、環境変化による神経の回復期間と考えると分かりやすいでしょう。

 

 

■ 回復はどのように進むのか

神経線維は一般的に、1日に約1mm程度ずつ再生するとされ、回復に時間がかかる組織です。。

そのため、術後すぐに感覚が戻らなくても異常ではありません。

多くの方は、術後の違和感が2〜3週間頃から変化し始め、1〜3か月で「感覚が戻ってきた」と感じるようになります。

回復途中では、チクチクする、ピリピリする、ムズムズする、といった刺激を感じることがありますが、これは神経が再び働き始めているサインであることが多いです。

 

 

■ 回復スピードに差が出る理由

同じ施術でも、回復の早さには個人差があります。

主な要因は、皮膚や皮下組織の厚み、腫れやすさ、手術範囲の広さ、再手術かどうかといった点です。

皮膚が厚い方や、腫れが長引きやすい体質の方では、神経が圧迫される期間が延び、感覚の戻りがゆっくりになる傾向があります。

また、再手術では瘢痕の影響で、回復に時間を要することもあります。

 

 

■ 回復を妨げないために気をつけたいこと

神経の修復は自然経過が基本ですが、回復を邪魔しないために避けたい行動があります。

・鼻を強く押す、揉む

・うつ伏せで寝る

・過度なマッサージ

・喫煙

これらは腫れや血流障害を助長し、結果的に神経回復を遅らせる原因になります。

冷えを防ぎ、無理のない生活を心がけることが大切です。

 

 

■ 受診を考えたほうがよいケース

ほとんどの感覚低下は自然に改善しますが、

・半年以上ほとんど変化がない

・片側だけ感覚が戻らない

・強い痛みや赤み、硬いしこりを伴う

といった場合は、早めに医師へ相談してください。

神経そのものではなく、瘢痕や圧迫が原因になっている可能性もあります。

 

 

■ まとめ

鼻整形後のしびれや違和感は、多くの場合、回復途中に見られる一時的な変化です。

神経はゆっくり再生するため、感覚が戻るまでに数か月かかることも珍しくありません。

経過の中で感じる軽い刺激は、回復のサインであることも多いです。

不安を感じたときは我慢せず、自己判断せずに医師へ相談することが、安心して回復を待つための近道になります。

焦らず、体の回復リズムに合わせて経過を見守っていきましょう。

 

 

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【プロフィール】

藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。

自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。

「自然な美を、信頼でデザインする。」

そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。

 

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【経歴】

2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業

2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修

2017年4月 昭和大学病院 形成外科

2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科

2019年4月 西尾市民病院 形成外科

2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科

2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科

2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科  診療科長

2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤

2024年4月 銀座TAクリニック副院長

2025年11月 BIANCA CLINIC

 

【所属学会・資格】

日本形成外科学会 形成外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)会員

日本美容外科学会(JSAS)会員

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