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コラム

2026.01.13

ポリビーク変形とは|鼻整形後に起こるくちばし様の膨らみの正体

藤橋 政尭
監修医師
藤橋 政尭

形成外科専門医として外傷・再建・先天疾患など多くの症例に携わり、精密な手技と深い解剖学的理解を培ってきました。見た目の変化が心まで前向きにする――そんな美容の力を患者様にも届けたいという思いから美容外科の道へ。得意としているのは、目元治療全般や注入治療、たるみ治療など。患者様の理想に誠実に向き合う」という診療スタンスで、美しさにこだわった施術を提供しています。

こんにちは!

「自然な美を、信頼でデザインする。」

形成外科専門医の藤橋政尭です。

 

鼻整形後、

「鼻が高くなったのに鷲鼻っぽく見える」

「横から見ると鼻先の少し上が盛り上がっている」

こうした違和感として相談される代表例が、ポリビーク変形(polly beak deformity)です。

名前の通り、オウムのくちばしのように鼻が見える状態を指します。

一見すると「鼻先が下がった」「デザインが崩れた」と感じやすいのですが、実際には鼻尖そのものではなく、その直上の構造に原因があることがほとんどです。

 

 

■ ポリビーク変形はどこが膨らんでいるのか

ポリビーク変形で問題となるのは、鼻尖直上のsupratipと呼ばれる部位です。

本来このエリアは、鼻背から鼻尖に向かって、ストレートもしくはやや凹んだカーブを描きます。

しかし何らかの理由でここにボリュームが残ると、鼻先よりも上が目立ち、結果として「鼻先が下がった」「重たい」印象になります。

 

 

■ 鼻尖縮小術で起こりやすい理由

ポリビーク変形は、とくに鼻尖縮小術後に見られることが多いです。

鼻尖縮小術は、脂肪・軟骨・支持構造を同時に扱う繊細な手術であり、わずかなバランスのズレが形態に影響します。

原因として多いのは、次の3点です。

 

脂肪や軟骨の切除量のコントロール不足

切除が不十分でも、逆に行き過ぎても、どこかに相対的なボリュームが残ります。

その結果、supratipが盛り上がって見えることがあります。

 

大鼻翼軟骨を中央に寄せすぎている

鼻尖を細くする目的で鼻翼軟骨を強く寄せると、下は細くなる一方、上の皮膚や軟部組織が被さるように前に出てきます。

正面では問題なく見えても、側面で不自然さが出やすい典型例です。

 

設計を伴わない糸操作

鼻の皮膚の厚みや軟骨形態を考慮せず、単に糸で引き寄せるだけの施術では、立体的な破綻が起こりやすくなります。

 

 

■ 構造的要因と組織反応

ポリビーク変形の背景には、軟骨支持の不足と組織反応(瘢痕・浮腫)の両方が関与します。

支持が弱いと、上の皮膚・軟部組織が前に被さり、supratipが強調されます。

また皮膚が厚い方や剥離範囲が広い手術では、線維組織が集まりやすく、治癒過程そのものが形に影響することもあります。

 

 

■ 術後すぐの膨らみとポリビークの違い

術後早期に見られるsupratipの腫れは、多くの場合、単なる浮腫や炎症です。

ポリビーク変形として問題になるのは、腫れが引く時期を過ぎても膨らみが固定している場合です。

目安は術後3〜6か月以降

早い段階で失敗と判断する必要はありません。

 

 

■ 修正と予防の考え方

修正の方針は原因によって異なります。

瘢痕や浮腫が主体であれば、経過観察で改善することもあります。

一方、構造的な問題が原因の場合は、鼻尖支持の再構築やsupratipのボリューム調整が必要になります。

重要なのは、削るべきか、支えるべきかを見極めることです。

 

 

■ まとめ

ポリビーク変形は、鼻整形後に起こり得る代表的な形態トラブルの一つですが、単純なデザインミスとは限りません。

鼻尖支持、皮膚の厚み、治癒反応など、複数の要素が重なって生じる結果です。

「鼻先の形がなんかおかしい」と感じたときこそ、鼻先だけでなく、その一段上の構造に目を向けることが重要です。

正確な評価と適切な対応によって、ポリビーク変形は十分にコントロール可能な変形といえます。

 

 

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【プロフィール】

藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。

自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。

「自然な美を、信頼でデザインする。」

そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。

 

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【経歴】

2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業

2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修

2017年4月 昭和大学病院 形成外科

2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科

2019年4月 西尾市民病院 形成外科

2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科

2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科

2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科  診療科長

2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤

2024年4月 銀座TAクリニック副院長

2025年11月 BIANCA CLINIC

 

【所属学会・資格】

日本形成外科学会 形成外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)会員

日本美容外科学会(JSAS)会員

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