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コラム

2026.02.21

口横のもたつき・たるみの原因と治療法|ジョールファットとは

藤橋 政尭
監修医師
日本形成外科学会認定 形成外科専門医 藤橋 政尭

日本形成外科学会認定 形成外科専門医として外傷・再建・先天疾患など多くの症例に携わり、精密な手技と深い解剖学的理解を培ってきました。見た目の変化が心まで前向きにする――そんな美容の力を患者様にも届けたいという思いから美容外科の道へ。得意としているのは、目元治療全般や注入治療、たるみ治療など。患者様の理想に誠実に向き合う」という診療スタンスで、美しさにこだわった施術を提供しています。

こんにちは!

「自然な美を、信頼でデザインする。」

形成外科専門医の藤橋政尭です。

 

「口横のもたつきが気になる」

輪郭のカウンセリングで、最も多いご相談のひとつです。

フェイスラインは整っているのに、口角の横だけが重く見える。

疲れて見える、老けて見える――その原因は一つではありません。

 

 

■ ジョールファットという脂肪

口角外側〜下方に存在する脂肪の塊。

若年層でも発達していることがあり、静止時でも口元がもたついて見える原因になります。

脂肪優位の場合、ジョールファット脂肪吸引は有効です。

しかし単体施術は基本的に推奨しません。

脂肪を減らせば皮膚は余る。

支持構造を同時に整えなければ、かえって老け感を強めることがあります。

特に30代以上では、糸リフト併用による再固定がほぼ必須です。

 

 

■ 皮膚のたるみという別の問題

30代以降では、脂肪そのものよりも皮膚のハリ低下が主因であることが多いです。

コラーゲン減少、支持靭帯の緩み、表情筋の弱化。

これらが重なると、脂肪は同じ量でも下垂して見えます。

このタイプに脂肪吸引のみを行うと、むしろ老化を強調するリスクがあります。

原因の見極めがすべてです。

 

 

■ モダイオラスという構造

口角外側にはモダイオラスという筋肉の交差点があります。

ここは脂肪ではなく筋構造です。

したがって「取る」ことはできません。

筋肉のボリュームや位置関係によって影が出ているケースでは、治療方針はまったく異なります。

 

 

■ 治療の考え方

若年層で脂肪優位の場合、ジョールファット脂肪吸引は有効です。

ただし単体での施術は基本的に推奨しません。

同時に糸リフトで支持を再構築することが重要です。特に30代以上では必須と考えます。

皮膚弛緩が進行している場合は、糸リフト単体、あるいはフェイスリフトが適応となることもあります。

脂肪吸引を行う場合で弛緩が強いケースでは、フェイスタイトやクォンタムなどの高周波併用が有効です。

皮下収縮を促し、引き締め効果を補強します。

 

 

■ 高周波治療の位置づけ

脂肪吸引を行う際、皮膚弛緩がある場合は高周波併用が有効です。

フェイスタイトやクォンタムは皮下へ挿入し、内部から収縮を促す治療。

脂肪減量と同時にタイトニングを補強できます。

一方、モフィウス8はマイクロニードルRFで、真皮〜皮下浅層へアプローチ。

皮膚のハリ改善や軽度の引き締めに有効です。

皮下に入れるか、表層から照射するか。

目的と弛緩度で選択は変わります。

 

 

■ コラーゲンを育てるという視点

軽度〜中等度のハリ低下には、ボルニューマやポテンツァ(ダイヤモンドチップ)、ショッピングリフトなどでコラーゲン産生を促す治療が有効です。

ここでよく誤解されるのがハイフです。

ハイフは主作用がSMAS層への熱凝固による「収縮・引き上げ」です。

結果として二次的にコラーゲン再構築は起こりますが、主目的はタイトニングであり、純粋な“コラーゲン育成治療”とは少し位置づけが異なります。

つまり、

ハイフ=引き締め・リフト寄り

ボルニューマやRF系=真皮リモデリング寄り

劇的変化ではありません。

しかし予防的に積み重ねることで、将来のたるみ量は確実に変わります。

 

 

■ まとめ

口横のもたつきは、脂肪か皮膚のたるみのどちらが主因かで治療が変わります。

脂肪優位なら吸引+糸リフト併用、皮膚弛緩が主体なら糸リフトやフェイスリフトを選択します。

脂肪吸引時の引き締めにはフェイスタイトやクォンタム、ハリ改善にはモフィウス8を併用します。

ハイフは主にSMAS収縮によるタイトニング目的です。

さらにボルニューマやポテンツァ、ショッピングリフトなどのコラーゲン低下を予防する治療を継続することで、将来的なたるみの予防にもつながります。

 

 

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【プロフィール】

藤橋 政尭 (ふじはし まさたか)/形成外科専門医

形成外科専門医としての知識と技術を活かし、目元や鼻の手術、顔の脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、お顔全体の美容外科手術に幅広く対応。繊細なデザインが求められる切開手術や修正手術から、ダウンタイムの少ない注入施術・リフト系まで、患者様の理想に合わせた施術を心がけています。

自然な仕上がりとダウンタイムの最小化にこだわり、誠実なカウンセリングを通じて「任せてよかった」と思っていただける医療を追求しています。

「自然な美を、信頼でデザインする。」

そんな想いを大切に、日々の診療に取り組んでいます。

 

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【経歴】

2015年3月 昭和大学医学部医学科 卒業

2015年4月 昭和大学横浜市北部病院 初期臨床研修

2017年4月 昭和大学病院 形成外科

2017年10月 前橋赤十字病院 形成外科/美容外科

2019年4月 西尾市民病院 形成外科

2020年4月 昭和大学藤が丘病院 形成外科

2020年11月 太田西ノ内病院 形成外科/美容外科

2022年7月 東京労災病院 形成外科/美容外科  診療科長

2022年7月 R.O.clinic 非常勤、くさのたろうクリニック非常勤

2024年4月 銀座TAクリニック副院長

2025年11月 BIANCA CLINIC

 

【所属学会・資格】

日本形成外科学会 形成外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)会員

日本美容外科学会(JSAS)会員

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