コラム
2026.07.26
ナノステムとは?期待できる効果・メリット・デメリットを分かりやすく解説
内科専門医として培った深い医学的洞察を軸に、美容外科・美容皮膚科・美容内科を横断。幼少期を中国で過ごし、日本語・中国語・英語・韓国語でのコミュニケーションが可能です。海外から学会発表を依頼されるなど国際的な視点を持ち、GOURI・REJURAN®のKOLとして技術の普及にも取り組んでいます。得意施術は、二重、肌育系スキンブースター、ボディヒアル。内科医として培った全身の理解を生かして自然で健康的な美しさへ導くスタイルが特徴です。

ご自身の脂肪から作るシルキーファットを肌へ導入するエイジングケア施術のナノステム。
「脂肪注入とは何が違うの?」「幹細胞を使う施術は安全なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
今回は、ナノステムの仕組みや効果、メリットと注意点を分かりやすくお話しします。
BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)では、肌の状態だけでなく、脂肪採取の可否や身体への負担も確認したうえで施術を検討しています。
ナノステムとはどのような施術ですか?
ナノステムは、自己脂肪から加工したシルキーファットをダーマペン4で肌へ導入し、肌質改善を目指す施術です。
自分の脂肪からシルキーファットを作る
ビアンカクリニックで提供しているナノステムでは、腹部や太ももなどから採取した脂肪を使用します。

採取した脂肪から不要な成分を取り除いてコンデンスリッチファット(CRF)を精製し、さらに細かく加工したものがシルキーファットです。
シルキーファットは、脂肪由来の細胞成分や成長因子などを含む、なめらかな状態の加工脂肪です。 脂肪そのもののボリュームを移すのではなく、肌のハリや質感を整える目的で用います。
ダーマペン4で肌の浅い層へ導入する
シルキーファットは、16本の極細針を備えたダーマペン4を使って肌へ導入します。ダーマペン4で微細な穴を作り、その通り道を利用して肌の浅い層へ均一に届ける方法です。
マイクロニードリングによって生じる組織修復反応と、シルキーファットに含まれる脂肪由来成分の働きを組み合わせ、肌質の改善を目指します。顔のほか、首、デコルテ、手の甲などにも対応しています。
脂肪注入とは目的が異なる
一般的な脂肪注入は、くぼみを補ったり立体感を出したりするボリューム形成が主な目的です。
一方、ナノステムは肌の質感やハリを整えることに重点を置いています。そのため、顔の形を大きく変える施術ではありません。診察では、肌の状態に加えて、脂肪を採取できる部位や必要量、導入する範囲や深さを確認します。
▶脂肪採取を伴う治療の考え方を知りたい方は、脂肪吸引(ライポライフ)のページもご覧ください。
ナノステムでどのような効果が期待できますか?
ナノステムでは、肌のハリ・ツヤ、小ジワ、毛穴、ニキビ痕など、複数の肌悩みへの改善が期待されます。
期待できる主な変化は、次のとおりです。
- 肌のハリや弾力、ツヤを整える
- 毛穴の開きや小ジワを目立ちにくくする
- ニキビ痕や肌表面の凹凸をなめらかに整える
- 乾燥やくすみ感を含む肌全体の質感を整える
ナノステムでは、ダーマペン4による組織修復反応と、シルキーファットに含まれる幹細胞やエクソソーム、成長因子の働きを利用します。コラーゲンなど肌の構造に関わる成分の産生を支えることで、ハリや弾力、なめらかさの改善を目指す治療です。
毛穴、小ジワ、ニキビ痕など、複数の悩みへ一度にアプローチできる可能性があることも特徴です。ただし、深いシワや大きなくぼみを物理的に持ち上げる施術ではありません。
ボリューム不足が主な原因の場合には、脂肪注入やヒアルロン酸注入など、別の選択肢が適することもあります。
ナノステムのメリット・デメリットは何ですか?
ナノステムは自己由来成分を使える一方、脂肪採取の負担、施術後の赤み、効果の個人差などに注意が必要です。
ナノステムのメリット
- 自分の脂肪を利用できる
- ボリュームを増やさず、肌質改善を目指せる
- 複数の肌悩みにアプローチできる
- 顔以外の部位にも応用できる
自己組織を使用するため、他人や動物由来の組織を使う治療と比べ、拒絶反応のリスクが比較的少ないことはメリットです。ただし、「自己由来だから絶対に副作用がない」という意味ではありません。
また、脂肪注入のように大きなボリューム変化を目的とせず、自然な印象を保ちながら肌のハリや質感を整えたい方に検討されています。
ナノステムのデメリット・注意点
- 腹部や太ももなどから脂肪を採取する必要がある
- 施術部位に赤み、乾燥、ひりつきなどが出ることがある
- 脂肪採取部に腫れ、内出血、痛みが生じる可能性がある
- 効果の現れ方や持続期間に個人差がある
ナノステムは肌へのマイクロニードリングだけでなく、脂肪採取も伴います。肌側の赤みや乾燥だけを見て「ダウンタイムが短い」と判断せず、脂肪採取部の経過も含めて予定を立てることが大切です。
肌の状態、体格、既往歴などによっては施術が適さないこともあります。施術後の経過や脂肪採取への不安がある方は、診察時に医師へご相談くださいね。
よくある質問
ナノファットとの違い、安全性、目元への施術、脂肪採取部の経過、クリニック選びについて回答します。

Q. ナノステムとナノファットは同じものですか?
A. 同じ意味ではありません。ナノファットは脂肪を細かく加工したものの一般的な呼び方です。ナノステムは、シルキーファットとダーマペン4を組み合わせて行う施術を指します。
Q. シルキーファットとは何ですか?
A. シルキーファットは、ご自身から採取した脂肪の不要な成分を取り除き、さらに微細化・精製した加工脂肪です。コンデンスリッチファット(CRF)を細かく加工したもので、従来のナノファットよりも脂肪の粒子が細かい点が特徴です。
Q. ナノステムは安全性の高い施術ですか?
A. 自己脂肪を使うため拒絶反応のリスクは比較的少ないものの、リスクがない施術ではありません。脂肪採取や導入に伴う腫れ、内出血、痛み、赤み、硬結などが生じる可能性があります。
Q. ナノステムは目の下にも受けられますか?
A. 目元周辺にも注入可能です。ただし、目の下のお悩みは原因によって適した施術が異なります。ナノステムだけで一律に改善できるとは限らないため、診察で適応を確認します。
Q. ナノステムの施術に痛みはありますか?
A. 施術時の痛みには個人差がありますが、必要に応じて静脈麻酔やリラックス麻酔を用いるため、痛みや緊張を抑えながら受けられます。施術後は、赤みやひりつき、採取部の痛みが出ることがあります。
ボリュームを足すより、肌質と向き合う。ナノステムという選択肢
ナノステムは、ご自身の脂肪から加工したシルキーファットをダーマペン4で導入し、ハリやツヤ、小ジワ、毛穴などの肌悩みへアプローチする施術です。
自然な印象を保ちながら肌質改善を目指せる一方、脂肪採取の負担や施術後の症状、効果の個人差も理解しておく必要があります。
BIANCA CLINICでは、肌の状態と脂肪採取の可否を確認し、ほかの施術も含めて治療方法を検討します。ナノステムがご自身の悩みに合うか知りたい方は、まずはカウンセリングで医師へご相談ください。