コラム
2026.10.07
ジャーナバックスのダウンタイムは?美容外科手術後の痛みや過ごし方を解説
「世界で通用する日本品質の美容医療」を理念に掲げ、美容外科、美容皮膚科、美容内科、美容婦人科、再生医療、アートメイク、審美歯科、各分野の専門ドクターチームを統括。Creation Labo(クリラボ)代表理事やcutting edge(カッティングエッジ)プロデューサー、日本美容内科学会理事など、クリニック外でもリーダーとして活躍しています。目指すのは満足を超えた感動。美容医療の枠を超えLifestyle Beautyを提案する美容医療界のGame Changerです。

「ジャーナバックスを飲めば、手術後のダウンタイムも楽になる?」「麻酔が切れて帰宅した後の痛みはどうなる?」と気になる方もいるでしょう。
JOURNAVX™(ジャーナバックス)は、術後に痛みが出てからだけ使う薬ではありません。
美容手術では術前から使用し、術中の麻酔と組み合わせながら、帰宅後まで疼痛管理をつなげることがあります。
一方で、痛みが少ないからといって、腫れや内出血、手術した組織の回復まで早くなるわけではありません。
BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)では、手術そのもののダウンタイムと、痛みによる負担を分けて考えながら術後管理を行います。
この記事では、ジャーナバックスを服用した場合の美容外科手術後の経過や過ごし方、服用中の注意点について、理事長の堀田 和亮医師が解説します。
ジャーナバックスを服用すると美容外科手術後のダウンタイムはどうなる?
ジャーナバックスを服用しても、手術による腫れや内出血、むくみなどのダウンタイムそのものがなくなるわけではありません
。一方、術後の痛みが軽減することで、痛みに伴うストレスや不快感など、ダウンタイム中の体感的な負担が和らぐことがあります。
ここは「手術後の回復」と「痛み」を分けて考えるとわかりやすいでしょう。
たとえば、豊胸術やフェイスリフト、鼻形成術などでは、手術による組織への負担に伴って腫れや内出血などが生じます。ジャーナバックスが主に担うのは、その中でも「痛み」の管理です。
痛みが落ち着けば、休んでいるときのつらさや体を動かす際の不快感が軽く感じられることも。
その意味では、術後をより過ごしやすくできるといえます。
ただし、「痛くない=回復した」という意味ではありません。ここを混同しないことが、術後を安全に過ごすうえで大切です。
ジャーナバックスがどのように痛みに作用するのか、非オピオイド鎮痛薬としてどのような特徴があるのかは、「JOURNAVX™(ジャーナバックス)とは?美容医療の疼痛管理で注目される非オピオイド鎮痛薬を解説」で詳しく解説しています。
ジャーナバックスを服用した術後はどう経過する?
ジャーナバックスは術前から使用することで、手術後の急性疼痛に備える鎮痛薬です。

術後は麻酔が切れていく時間帯も含めて痛みを管理しますが、腫れや内出血など、手術そのものによる経過が変わるわけではありません。
手術当日|術中から麻酔が切れた後まで痛みに備える
外科手術でジャーナバックスを使用する場合、ビアンカクリニックでは術前から服用を開始します。
服用後30分〜1時間程度から痛みの軽減を感じ始めるため、手術中は麻酔薬を組み合わせながら疼痛を管理するのが一般的です。
手術直後は麻酔の効果も残っていますが、時間の経過とともに麻酔が切れて痛みを感じやすくなります。
ジャーナバックスの鎮痛効果は約12時間が目安のため、帰宅後まで見据えて痛みに備えられるのが特徴です。
ただし、効き方や持続時間には個人差があり、手術内容や痛みの程度によっても異なります。
具体的な服用方法や、どのような場合に選択肢になるのかは「ジャーナバックスが向いている人は?美容外科の疼痛管理で検討するケース」で詳しく解説しています。
帰宅後|痛みが少なくても無理をしない
帰宅後に「思っていたより痛くない」と感じると、普段どおり動けそうに思うこともあります。
ただし、鎮痛薬によって痛みが抑えられていても、手術部位では組織の回復が続いています
。痛みを目安に活動量を増やすのではなく、安静や圧迫、運動制限など、受けた施術ごとの指示に従いましょう。
ジャーナバックスを使う目的は、無理に活動できる状態にすることではなく、術後の痛みによる負担を管理することです。
翌日以降|痛みだけで回復を判断しない
翌日以降、痛みが軽くなっていても、腫れや内出血、むくみなどが残ることがあります。
仕事復帰や運動の再開時期も、「もう痛くないから大丈夫」と自己判断せず、手術内容や術後経過をもとに考えます。
施術の違いや個人差によりダウンタイムの現れ方が異なるため、施術ごとの術後説明もあわせて確認してください。
オピオイド鎮痛薬との違いや、作用機序・依存性の違いについては、「ジャーナバックスとオピオイド鎮痛薬の違いは?作用機序や依存性を比較」で詳しく解説しています。
ダウンタイム中はどのように過ごせばよい?
ジャーナバックスを服用していても、基本となるのは受けた手術の術後指示を守ることです。
とくに意識してほしいのは、痛みが軽減しているときほど無理をしないこと。
鎮痛によって体の負担そのものがなくなったわけではありません。
また、「今日は痛くないから薬を飲まない」「思ったより痛いから追加で服用する」といった自己判断も禁物です。
服用量や間隔は医師の指示に従うようにしましょう。
術後の予定を立てるときも、ジャーナバックスを使用するかどうかではなく、受ける手術のダウンタイムを基準に考えることが大切です。
ジャーナバックス服用中に注意したい副作用や飲み合わせ
ジャーナバックスそのものには、腫れや内出血といった外見上のダウンタイムは基本的にありません。
ただし、副作用や薬の飲み合わせには注意が必要です。
米国の添付文書では、主な副作用として、かゆみ、筋けいれん、CK(クレアチンキナーゼ)上昇、発疹などが報告されています。[1]
また、ジャーナバックスは薬の代謝に関わるCYP3Aの影響を受けます。
併用できない薬や服用方法の調整が必要な薬があるため、処方薬だけでなく、市販薬やサプリメントも診察時にお知らせください。
服用中はグレープフルーツを含む飲食物も避けます。
さらに、一部のホルモン避妊薬では避妊効果に影響する可能性があります。
ピルを使用している方は、薬の名前がわかるものを診察時にお持ちください。
必要に応じて、服用中の期間を含めた避妊方法も確認します。
ジャーナバックスの使用を控える・注意が必要なのは?
ジャーナバックスは、既往歴や服用中の薬、妊娠・授乳の状況などによって、処方を控えたり慎重に判断したりする場合があります。
とくに、肝機能障害がある方や、相互作用が懸念される薬・一部のホルモン避妊薬を使用している方は事前の確認が必要です。
「自分は使えるのか」「どのような場合に処方を控えるのか」については、「ジャーナバックスが向いている人は?美容外科の疼痛管理で検討するケース」で詳しく解説しています。
どのような症状があればクリニックへ相談する?
手術の後は、「これは手術による症状なのか、薬による体調変化なのか」と迷うこともあります。
発疹や強いかゆみ、筋けいれんなど気になる症状がある場合や、鎮痛薬を使用していても痛みが強い場合、普段とは違う体調変化を感じた場合は、自己判断で様子を見続けずご相談ください。
「この程度なら普通なのかわからない」という段階でも構いません。
術後は、無理に自分だけで判断しないことも大切です。
よくある質問
ジャーナバックスを服用したあとの過ごし方や、ダウンタイム中に気になりやすいポイントをまとめます。

Q. ジャーナバックスを飲めば形成外科や美容外科施術のダウンタイムは短くなりますか?
A. ジャーナバックスは、腫れや内出血などのダウンタイムそのものを短縮する薬ではありません。
一方、術後の痛みが軽減することで、痛みによるストレスや不快感といった体感上の負担が和らぐことは期待できます。
Q. ジャーナバックスを飲んだ翌日に仕事へ行けますか?
A. 仕事復帰の時期は、ジャーナバックスを服用しているかではなく、受けた手術や術後経過をもとに判断します。
痛みが少なくても、腫れや体への負担が残っている場合があります。
Q. 痛みがなくても安静にしたほうが良いですか?
A. 痛みが軽くても、手術部位は回復途中です。
活動量や運動、圧迫などについては、受けた手術ごとの術後指示に従ってください。
Q. 服用中に避けたほうがよい飲み物や食べ物はありますか?
A. ジャーナバックスを服用している間は、グレープフルーツを含む飲食物を避けます。
ジュースやスムージーなどに含まれていることもあるため、術後に飲むものを選ぶ際は原材料も確認しておくと安心です。
Q. ピルを飲んでいてもジャーナバックスは使えますか?
A. 避妊薬の種類によっては、避妊効果に影響する可能性があります。
使用している薬の名称を診察時にお知らせください。
自己判断で中止や変更をする必要はありません。
ジャーナバックスを使う場合も、手術後のダウンタイムは施術ごとに考える
ジャーナバックスは、美容外科手術後の急性疼痛を管理するための選択肢です。
術前から使用し、術中の麻酔と組み合わせながら、帰宅後まで疼痛管理をつなげることがあります。
痛みが軽減することで、術後のストレスや不快感といった体感上の負担が和らぐ一方、腫れや内出血、むくみなど手術そのもののダウンタイムがなくなるわけではありません。
BIANCA CLINICでは、「痛みがどの程度あるか」だけを見るのではなく、手術内容や術後経過も踏まえて疼痛管理を考えます。
術後の痛みや帰宅後の過ごし方が不安な方は、カウンセリングや術前診察の際にご相談ください。
参考文献
【使用する医薬品】JOURNAVX™(ジャーナバックス)内服
【費用】9,900円/1錠
【リスク・副作用等】かゆみ、筋けいれん、CK(クレアチンキナーゼ)上昇、発疹などが生じる場合があります。また、一部の薬剤との相互作用があり、強いCYP3A阻害薬との併用は禁忌です。服用中はグレープフルーツを含む飲食物を避ける必要があります。重重度の肝機能障害がある方は、使用を避ける必要があります。
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術に使用するJOURNAVX™(一般名:スゼトリギン)は、日本国内では薬事承認を受けていない未承認医薬品です。
・米国では2025年1月、成人の中等度から重度の急性疼痛に対する非オピオイド鎮痛薬としてFDAの承認を受けています。
・本施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・日本国内には、同一成分・同一適応の承認医薬品はありません。
・日本国内では未承認のため、国内で十分な安全性・有効性が確認されていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が生じた場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。