コラム
2026.08.15
アルテミスリフトとは?期待できる効果・メリット・デメリットを分かりやすく解説
美容皮膚科と美容外科の両側面から治療に従事し、「患者様のためになること」を第一優先に、自然で上品な美しさを追求するオールラウンダーな医師です。日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医でもあります。ヒアルロン酸注射、糸リフト、小顔手術を得意とし、ARTEMISLIFT(アルテミスリフト)・ハイドロ・リジュランのKOL(キーオピニオンリーダー)を務める実力派。常に最新トレンドに敏感で、知識と技術の探究に励んでいます。

「糸リフト」と一口に言っても種類はさまざまですが、アルテミスリフトはその中でも、アジア人の骨格や輪郭のバランスを念頭に開発された第4世代と呼ばれる糸です。
一般的な糸リフトと何が違うのか、どのような変化が見込めるのか、疑問をお持ちの方に向けて解説します。
BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)での実際の取り組みも交えながら、医師の立場から仕組みとメリット・デメリットを整理します。
アルテミスリフトとはどのような施術ですか?
五角形の特殊なコグと3Dメッシュ構造を持つ糸を肌の奥(皮下組織)に通していき、ゆるんだ部分を立体的に支え持ち上げる。これがアルテミスリフトの基本的な仕組みです。
糸リフト(スレッドリフト)とはどんな施術か
糸リフトとは、コグ(突起)のついた医療用の糸を使い、皮膚のすぐ下にあるたるんだ組織をとらえて引き上げていく施術の総称です。英語表記から「スレッドリフト」と呼ばれることもあります。
メスを使ってたるみを切除・縫合する方法とは根本的にアプローチが違い、糸をレイアウトすることでフェイスラインの印象を整えていくのが糸リフトの特徴です。とはいえ、糸リフトに使う糸自体にも種類は多く、素材や長さ、構造によって仕上がりの傾向は変わります。
アルテミスリフトの特徴
アルテミスリフトは韓国・日本の医師が共同で開発を進めた糸で、設計段階からアジア人の骨格・美的感覚が反映されている点が大きな特徴です。

糸に並ぶコグは五角形で、一本一本が独立したつくりになっています。さらに糸全体が網目状(3Dメッシュ)になっているため、組織を面で受け止め、引き上げた高さをキープしやすい構造です。
ビアンカクリニックでは「PDO 3Dメッシュロング」「PDO 3Dメッシュショート」の2種類を使い分けています。目安として、
- ロングタイプ:ほうれい線・マリオネットライン・フェイスライン・顎下など広い範囲
- ショートタイプ:頬・額・目もとなど繊細な部位
このように、狙う部位や仕上がりのイメージに合わせて種類・本数を組み合わせていきます。
デザインは糸の性能だけで決まらない
糸リフトの結果は、糸のスペックだけで決まるものではありません。一人ひとりの骨格・肉付き・たるみ具合を見極め、どこにどの角度でどれだけの本数を入れるかという「設計」が、仕上がりを大きく左右します。
ビアンカクリニックでは医師向けの技術研修や勉強会を定期的に開催。私自身もアルテミスリフトのKOL(Key Opinion Leader)として活動しています。カウンセリングでは表情のクセや骨格、ご希望のイメージを丁寧に
ヒアリングしたうえで、お一人おひとりに合わせたプランをご提案しています。
アルテミスリフトでどのような効果が期待できますか?
引き上げによる物理的な変化に加えて、糸を通す刺激から肌のハリ・弾力感の変化まで期待できる――これがアルテミスリフトの効果の全体像です。
想定される主な変化は以下のとおりです。
- フェイスラインのゆるみ・もたつきの目立ちにくさ
- ほうれい線・マリオネットライン周辺の印象変化
- 肌のハリ・弾力感の向上
- メリハリのあるフェイスラインづくり
施術直後から変化を感じやすい理由
糸に並ぶコグがすぐに組織をキャッチする構造のため、施術を終えた時点でリフトアップによる変化を実感しやすいのがアルテミスリフトの特徴です。
もっとも、施術直後は腫れやむくみが出ていることも多く、その状態で見える印象と、ダウンタイムを経たあとの印象には差が出ることがあります。最終的にどこまで変化が見えるかは、もとのたるみ具合や骨格、入れる糸の本数・種類によっても変わります。
肌質にも働きかける「刺激」の効果
アルテミスリフトが働きかけるのは組織の位置だけではありません。糸を通した部分の周囲ではコラーゲンの生成が促され、時間の経過とともに肌のハリ感・弾力感の変化も期待できます。
使用しているPDO糸は、体内で少しずつ分解・吸収されていく素材です。引き上げの物理的な力そのものは永久には続きませんが、吸収の過程で肌質の変化を感じられることも、糸リフトならではの魅力といえるでしょう。
診察の際は、引き上げの強さだけでなく、表情の動きや輪郭全体との調和も考えながら、どの向きに力をかけると理想の印象に近づくかを検討しています。
アルテミスリフトのメリット・デメリットは何ですか?
メスを使わずに組織を引き上げられる手軽さがある一方、腫れ・内出血・つっぱり感といったダウンタイムのリスクも伴います。
メリットとして挙げられる点
- メスを使わずにたるみへアプローチできる
- 施術直後から変化を実感しやすい
- 五角形コグ×3Dメッシュ構造で組織を支える
- 部位ごとに長さの異なる糸を選べる
- 糸の刺激による肌質面の変化も期待できる
アルテミスリフトの糸は五角形の独立コグと3Dメッシュ構造が特徴で、通した直後から組織を支えるため、フェイスラインなどの変化にすぐ気づきやすいのが利点です。
ロング・ショートを使い分けられることで、フェイスラインや顎下といった広範囲から、頬・額・目もとといったピンポイントの部位まで、状態に合わせた計画が立てやすくなります。

メスで切開してたるみを引き上げる方法とはアプローチが根本的に異なり、皮膚を大きく切ることなく糸だけでアプローチできる点も、「切りたくないけれど何とかしたい」という方に選ばれやすい理由です。
知っておきたいデメリット・リスク
施術後に想定される主な症状は次のとおりです。
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
- 痛み
- つっぱり感・違和感
これらの強さや続く期間には個人差があり、腫れ・内出血はおおよそ1週間程度が1つの目安ですが、全員が同じ経過をたどるとは限りません。
また、施術直後は糸によるリフトアップ効果を実感しやすい一方、腫れやむくみの影響で一時的に見え方が変わることもあります。ダウンタイムを経たあとの状態まで含めて仕上がりを判断することが大切です。
加えて、糸自体は時間とともに体内へ吸収されていく素材のため、引き上げの作用がずっと持続するわけではありません。どの糸を、どこへ、何本入れるかによっても結果は変わってくるため、経験を積んだ医師による診察・デザインが欠かせません。
ダウンタイムや術後の過ごし方が気になる方は、ご希望の施術内容とあわせてカウンセリングでご相談ください。
よくある質問
持続期間・ダウンタイム・リスク・注意点など、アルテミスリフトを検討する方からよくいただく質問にお答えします。

Q. どのくらいの期間、効果を感じられますか?
A. 目安としては1〜2年ほどとされています。たるみの状態や入れる糸の本数・位置によって経過には差があるため、あくまで1つの目安としてお考えください。
Q. ダウンタイムはどれくらい見ておけばいいですか?
A. 腫れ・むくみ・内出血・つっぱり感などが出ることがあります。1週間ほどが目安ですが、落ち着くまでの期間には個人差があります。
Q. 副作用やリスクにはどのようなものがありますか?
A. 痛みやつっぱり感が生じる可能性があります。また、糸を入れる位置・方向・本数によっても仕上がりに差が出ることがあります。
Q. 施術を受けたあと、気をつけることはありますか?
A. 術後1カ月程度は、施術部位への強い刺激を避けてください。フェイシャルマッサージ、歯科治療、パーマ・カラーリング、激しい運動、長時間の入浴・サウナ、飲酒などは特に注意が必要です。
Q. 「糸リフト」と「スレッドリフト」は別物ですか?
A. いいえ、同じ施術を指す呼び方です。英語の「thread(スレッド)」は糸を意味しており、医療用の糸を用いて組織を引き上げる施術を、日本語では糸リフト、英語表記ではスレッドリフトと呼んでいます。
アルテミスリフトで、輪郭を「ただ上げる」から「自分らしく整える」へ
五角形コグと3Dメッシュ構造を持つ糸で、たるんだ組織を面で支えながら引き上げていく――それがアルテミスリフトです。施術直後から変化を感じやすいことに加え、糸の刺激によって肌のハリ・弾力感が変わっていく可能性も期待できます。
一方で、術後には腫れ・むくみ・内出血・つっぱり感などが起こることもあり、直後の見え方がダウンタイムを経て変化していくケースも珍しくありません。だからこそ、落ち着いたあとの状態まで含めて経過を見守る視点が欠かせません。
糸リフトの仕上がりを決めるのは本数の多さではなく、骨格・肉付き・たるみの位置に合わせた設計です。アルテミスリフトが自分に合うか気になる方は、BIANCA CLINICのカウンセリングで医師へ気軽にご相談ください。