イソトレチノインでニキビを治すだけじゃない。再発予防のための使い方。
こんばんはみなさん。
BIANCAのひめ先生です。
前回はイソトレチノインの怖〜い副作用について話してきましたが
それでも私イソトレチノインは大好きです。
それは副作用のデメリットを遥かに上回るメリットがあるから。
今回はそのメリットおよびイソトレチノインの飲み方について話していきます。
BIANCA 明石仙姫医師プロフィール
幼少期を中国で過ごし中国語と韓国語と日本語を話すトリリンガル。名古屋大学医学部医学科を卒業後、糖尿病・内分泌内科を中心に内科に従事し内科専門医を取得しているため内科学に詳しい。その後大手の美容外科で外科手術や注入治療などを5000件以上経験し、都心部の院長を経験。手術では特に二重埋没やクマ治療などの目周り手術を得意とする。 現在はBIANCAクリニックで、美容外科・美容内科・美容皮膚科の全てを通して、外見だけでなく内面からもトータルにナチュラルに美しく輝くサポートをしている。
＜所属学会・資格等＞
・日本内科学会 内科専門医
・日本糖尿病学会
・日本美容外科学会
・日本抗加齢医学会
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まずイソトレチノイン、圧倒的にニキビに効きます。
ニキビが一つ二つできたからいきなりイソトレチノインを始めた方が良いということではないですが、
様々な保険診療を一通りしっかり試した上で改善が見られない難治性のニキビに対しては
とても試してみる価値があります。
そしてニキビ意外にもよく効くのがいちご鼻です。
イソトレチノインは過剰な皮脂分泌を抑えてくれるので、
鼻の毛穴の黒ずみも改善してくれます。
また皮脂が蓄積しにくくなるので、毛穴も小さくなります。
その他にも表皮細胞や皮脂腺細胞などの皮膚細胞を正常に整える作用や抗炎症作用など
様々な方法で毛穴のつまりにアプローチしていきます。
イソトレチノインの内服は一般的に１日２０mgから始めることが多いですが
体格が大きい方は４０mgから開始することもあります。
また水よりも脂肪に溶けやすい性質があるため、食後の内服をおすすめしています。
内服を開始するとすぐにニキビが改善される方も多いのですが
基本的には４ヶ月以上の内服を推奨しており、
ニキビが作られないのを確認してさらに２ヶ月内服することが多いです。
あまりにも副作用が強い場合は期間を短くしたり
治りがいまいちの場合は内服期間を伸ばしたりもしますが
おおよその内服期間は４〜１２ヶ月です。
またニキビの再発を予防するためには、イソトレチノインの積算量を計算して
内服する方法もあります。
積算量の目安は１kgあたり１２０-１５０mg/kgとなっております。
例えば体重５０kgの場合、１２０mg/kgとして計算すると必要な積算量は６０００mgであり
毎日２０mg内服していたとすると、３００日内服を続ける必要がございます。
意外と長いですが、絶対守らないといけないわけではないので
スキンケアなどを主治医と相談しながら決めてもらえれば数字に強く縛られ過ぎなくても大丈夫です。
仮に内服中止後に再発してしまった場合は２ヶ月の休薬期間をおけば
内服再開が可能です。
最近は毛穴の黒ずみなどでも多く使われているイソトレチノインですが
副作用をしっかり理解した上内服するようにしましょう！
