大人ニキビの原因と対策。保険適応の処方薬を中心に。
こんにちは。
BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)の明石仙姫です。
診察をしていると、「フェイスラインからあごにかけてニキビが繰り返しできる」というご相談をとても多くいただきます。
思春期のようにおでこや頬に広がるタイプではない、いわゆる“大人ニキビ”ですね。
今日は、大人ニキビの原因と、保険適応でできる治療法についてお話しします。
大人ニキビのおもな原因は?
ニキビの原因はさまざまですが、25歳以降の大人ニキビではホルモンバランスの乱れが大きく関わってきます。
特に、皮脂の分泌を促すアンドロゲン(男性ホルモン)が優位になると、毛穴が詰まりやすくなり炎症が起こりやすくなるのです。
生理前にニキビができやすいのも、アンドロゲンのバランスの変化が関係しています。
大人ニキビに保険適応で使われる治療薬
医療機関で大人ニキビに対して使われるおもな治療薬は、以下のとおりです。
1.外用薬(塗り薬)
多くの場合、まずは塗り薬からスタートします。
代表的なものは次のとおりです。
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ディフェリンゲル(アダパレン)
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ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)
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デュアック(過酸化ベンゾイル+抗菌薬)
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エピデュオ(アダパレン+過酸化ベンゾイル)
これらはいずれも毛穴の詰まりを防ぎ、炎症やアクネ菌の増殖を抑える作用があります。
ただし大人ニキビは、思春期ニキビに比べて塗り薬だけでは効果が出にくいことも。
その場合は、内服薬を併用するケースもあります。
2.内服薬
内服薬には大きく分けて抗菌薬と漢方薬があります。
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抗菌薬:アクネ菌の増殖を抑える目的で、ミノマイシン(ミノサイクリン)やビブラマイシン(ドキシサイクリン)がよく使用されます。
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漢方薬:ホルモンバランスや血流の乱れを整える目的で、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が処方されることもあります。
どちらも保険適応内で処方できる治療です。
大人ニキビの再発を防ぐためのスキンケアポイント
保険治療で炎症が落ち着いたあとも、油断は禁物!大人ニキビは再発予防がとても大切です。
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洗顔はやさしく短時間で。摩擦厳禁!
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スキンケアは油分より水分補給を意識
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紫外線対策を忘れずに。(日焼けは炎症や色素沈着を悪化させます)
スキンケアは「攻める」よりも「整える」ことを意識しましょう。
まとめ|それでも大人ニキビが改善しない場合は自費診療という選択肢も
保険適応の治療を行ってもなかなか良くならない場合は、ホルモン治療やピーリング、レーザー治療といった自費診療を受ける、という選択肢も。
ビアンカクリニック美容皮膚科では、肌質や生活習慣までトータルで確認しながら、その方に合った治療プランをご提案しています。
「何を試しても治らない」とお悩みの方も、ぜひ一度ご相談ください。
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